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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

  この雑感や 『管理人の独り言』 に何度も書いているとおり、四つ足の動物、それも ”犬” が大好きだ。子供の頃には飼い犬に引きずられて、足の広い範囲の皮がむけてしまったり、よその犬に噛みつかれて大怪我をしたこともある。普通であれば、それがトラウマとなって犬嫌いになりそうなものだが、以前と変わらずに今でも身近な動物の中では犬が大好きなのである。

  こちらが犬好きなのが分かるのか、犬の方から寄ってくることが多い。前にも書いたが、真っ黒な大型犬が飼い主のお母さんを引きずるようにして走ってきたり、見知らぬ犬が誰かと勘違いして飼い主の制止を振り切って寄ってきたりする。飼い主は、犬が人に近づこうとすると迷惑をかけてはいけないと思って 「これ!」 と犬を叱ったり、こちらに向かって 「すみません」 と謝ったりするが、何も迷惑だと思わない。

  何度も書いている ”お気に入り” の黒い犬もこちらに近づいてきて、鼻をくっつけるようにして 「フンフン」 と匂いをかがれたことも一度や二度ではない。三匹のシーズー犬がワチャワチャと足にまとわりついて来たこともある。仕事帰りで 「スーツが汚れるな〜」 と思ったが、犬が好きなので 「まあいいや」 と、されるがままになっている。飼い主は 「すみません」 と恐縮するが、迷惑だなんて思っていないのである。

  かなり以前の話になるが、友人の家で当時としては珍しかった 『チャウチャウ』 を飼っていた。中型犬のはずだが、その犬は異様に大きい。友人は 「飯を食わせすぎた」 と嘆いていたが、普通は食事を与えすぎると太るものであって、大きさそのものに影響するものではないはずだ。あれだけ大きく育ったのは、もともと大きくなる DNA を受け継いでいたものと思われる。

  大きくて力が強いため、友人の母親では散歩させることもできない。友人が留守のときなどは、代わりに散歩係りを買って出ていた。友人宅の目の前に小学校があり、下校時に散歩させていると子供達がワラワラと集まってきて 「クマ?」 だの 「ライオン?」 だのと言われる。その度にチャウチャウは首をうなだれて、しょんぼりした雰囲気になってしまう。

  「不憫な奴」 と思いつつ 「これは犬だよ」 と教えてやっても 「うそだ〜」 と言ってなかなか信じてもらえない。そこでチャウチャウは腹に据えかねたのか、犬だという事を証明したかったのか、子供達に向かって 「ワンワン」 と吠えるのであった。その声を聞いて 「本当だ、犬だ」 と認めてもらえるのだが、最後には 「変な犬」 と言い捨てて子供達は去って行く。その後姿を寂しそうに見つめている犬があわれだった。

  何度も散歩をさせたり、友人が犬を連れて当時住んでいたボロアパートに遊びに来たりしていたものだから、その犬とはすっかり仲良くなっていたのだが、ある日を境に犬が ”勝手に” 遊びにくるようになった。朝方までマージャンをして昼過ぎまで寝ていると、ボロアパートのドアに 「ドスン!ドスン!」 と体当たりする音で目が覚める。何事かとドアを開けてみると、チャウチャウが部屋に入ってくるのである。

  家から歩いて五分程度の距離とは言え、その間には交通量の多い国道もある。最初は友人が隠れているのだと思って、名前を呼んだりしていたが、人のいる気配がしない。電話して聞いたところ、勝手に外出したのだと言う。「家の人が心配しているから帰ろうね」 と首輪を引っぱっても、前足を踏ん張って動こうとしない。しかたないので放っておくことにし、もう一度布団に入った。

  するとチャウチャウは遊んでほしいものだから布団の上に乗ってくる。異様に大きく育った犬に乗られると重くてたまらない。「じゃまだ!」 と言って犬を布団から下ろしても、今度は頭をグリグリと押し付けたり、前足で顔を触ったりするので、寝ていられたものではない。結局は、そのまま布団の上で犬との格闘になってしまう。ひとしきり遊ぶとドアの前で 「ワン」 と一声鳴き、開けてやると勝手に帰って行くのだった。

  たまに勝手に遊びに来ても、こちらが外出中の場合がある。そんな時は、腹いせのためか、ドアの前に糞をして帰るというとんでもない奴だったが、それでも憎むことができない愛嬌のある犬だった。これは二十年以上も前の話なので、生きているはずがないが、今でも大型犬を見るたびに 「可愛い犬だったな〜」 と感慨深く思い出したりするのであった。

2003 / 10 / 19 (日) ¦ 固定リンク


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