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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

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  いただき物なのか購入したものかは分からないが、我家で現在使用中の歯磨粉のラベルを見ると LG と印刷されている。LG といえばサムスン(SAMSUNG)と同じ韓国系財閥企業で電子機器や家電メーカだとばかり思っていた。ラベルをよく見ると 『LG 電子』 ではなく、『LG 生活健康』 とあるのでネットで調べてみると確かに LG 電子と同系列の会社でスキンケアからヘアケア、家庭用洗剤まで製造してる。

  えらく守備範囲が広いと感心してしまったのだが、ブランド・イメージというものを気にしないのだろうかと不思議にも思った。日本でいえば日立や三菱が歯磨粉を発売しているようなものである。世界的な流れとして企業は事業の選択と集中に向かっている時代を無視するかのような手広さに思わず笑いが込み上げてきてしまったが、歯ブラシを口の中に入れるときに少しドキドキしてしまったのも事実である。

  ブランドの持つイメージとかけ離れた製品を発売するときは、気が付かないくらい違う社名やブランド名にしていただきたいものだ。これから LG の生活用品部門がどの程度まで消費者に浸透していくのか楽しみだったり不安だったりするが、なにせ電子機器や家電のイメージが強すぎるため個人的には大きく伸びることはないように思う。ヒット商品に恵まれれば話は変わるが・・・。

  日本でも畑違いの商品がヒットした企業がある。それは言わずと知れた花王のエコナだ。花王という企業が持つイメージはビオレ、ニベア、ソフィーナを代表とするスキンケア系の商品、食器用のファミリーピュアや衣類用のアタックなどの洗剤系の商品である。その花王から食用油のエコナが発売されたときは、泡だちが良さそうで不気味な感じがしたが、健康ブームに乗って大ヒット商品となった。

  しかし、それなどは極めて稀な例で、やはりブランドの持つイメージというのは重要だと思う。魔法ビンで有名な象印が保温技術を応用して炊飯ジャーを製造するのは分かる。象の鼻は吸い込むイメージがあるので空気清浄機も違和感がない。その点から言えば、発売されてはいないが掃除機があっても許せる気がするし、保温技術という点においては冷蔵庫があっても許せる。

  しかし、同じ家電であっても象印のテレビや DVD などは買いたいと思わないだろうし、象印も発売する気がないに違いない。ソニーは AV 機器が主な商品で、映像や音、エンターテイメントに関わる部分が多いことからゲーム機、PC を発売していても違和感がないが、俗に白物家電と呼ばれる洗濯機や冷蔵庫などを発売しても売れるとは思えない。

  ソニー製のトースターなどはパンだけではなく CD や DVD まで焼けそうな気がしてしまう。やはり企業の持つイメージは重要であり、あまりにもイメージと違う商品を発売しても我々消費者はピンとこないため受け入れることが難しい。それを考えると AV 機器から PC、白物家電まで何でも手がけている松下やシャープ、東芝などの総合家電メーカはすごい。電気で動けば何でもありである。

  それでも松下は製品群によって松下、ナショナル、パナソニックとブランドを使い分けているのでイメージしやすいと思っていたのだが、今後数年をかけてナショナルブランドをやめてパナソニックに一本化する計画があるのだそうだ。パナソニックには AV 機器のイメージが強いので冷蔵庫やら洗濯機のブランド名を変えることが簡単にできるのだろうか。

  歯磨粉から出発して色々なことを考えてしまったが、各メーカさんもブランド・イメージを大切にして消費者を混乱させないようにしていただきたいものである。

2003 / 07 / 13 (日) ¦ 固定リンク


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