大阪府摂津市JR千里丘駅周辺密着情報!!

雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

プロジェクト R 〜PC を復旧せよ〜 プロジェクト R 〜PC を復旧せよ〜

(ナレーション : 田口トモロヲ 風)
  その前兆は正月気分も抜けきらぬ 1月18日に起こった。
  PC に内蔵されているハードディスクが異音を発した。
  管理人は思った 「バックアップしているから大丈夫」。
  始まった崩壊へのカウントダウン。
  そして6月8日夜、その時は来た。次々に停止するアプリケーション。凍りつく画面。
  ついに OS すら立ち上がらなくなった PC。迫るページの更新時間。

  これはハードディスク(HDD)の崩壊から復旧まで 48時間にも及ぶ管理人の闘いの記録である。

(ここで BGM : 中島みゆき 「地上の星」)

--- プロジェクト R 〜PC を復旧せよ〜 ---


  それは特定のファイルを呼び出すため 『文字列検索』 をしている時だった。全ディレクトリを対象に検索を開始したため、ファイル総数は 1万以上にも及ぶ。悲鳴をあげつづけていた HDD には、あまりにも過酷といえる作業だったのかもしれない。断末魔の悲鳴ともとれる 「ガリッ」 という異音とともに HDD は、その機能を停止した。アプリケーションを終了しようにもマウスカーソルすら動かすことができない。

  タスクを終了させようとしたが [Ctrl]+[Alt]+[Delete] キーすら受け付けなかった。コンピュータ業界に身を置いている以上、HDD のアクセスランプが点灯している最中に電源を切るなどという無謀な行為は絶対に避けるべきだとは分かっていたが、OS ごとフリーズ状態になっている PC を再起動させる手段は他にはなかった。祈るような気持ちで電源を OFF。そして再び電源を ON。管理人は願った 「動いてくれ」。

  ・・・ しかし、ディスプレイに Windows の文字が輝くことはなかった。その時になっても HDD からモータ音は聞こえていたため物理的に壊れたわけではなく、データが破壊された程度であると予想していた。CD ブート(CD-ROM から起動)して修復セットアップすれば復活するものと信じて疑わなかった。夜 11時のホームページ更新まであと 2時間。多少は手間取ったとしても十分に間に合うと思った。

  OS の CD-ROM をドライブにセットして起動、修復セットアップを選択する。しかし、ここで事態は一変した。OS は未フォーマットの HDD と認識してしまう。つまり買ってきたばかりの ”まっさら” な HDD と認識されてしまっているのである。ブートセクタやパーティション情報が失われてしまっている可能性が高い。「システム修復ディスクを作成しておくべきだった」 と後悔の念が頭をよぎった。

  このままでは OS の再インストールしか手がない。更新時間まであと 1時間 30分。2時間前に定期バックアップを終えたばかりなので失って困るデータはないはずだ。「本当にフォーマットして構わないのか?」 管理人は悩んだ。そして重大な事実に気が付いた。サイト運営に支障が出ないよう、ホームページ作成に必要な情報は毎週バックアップしているものの、個人が必要とする情報などは手付かずだ。

  年賀状の住所録、メール・アドレス帳、e-mail の送受信記録、お買物日記や雑感のネタ帳、サイトを公開してから現在に至るまで、日々の訪問者数の記録など、どれもこれも失ってはならない貴重な情報である。なぜこれほど重要な情報を保護しておかなかったのか管理人は自分自身に腹を立てた。今日(6/8現在)のホームページ更新はあきらめ、HDD のデータを取り出すことに全力を尽くすことにした。

  6月9日 職場に HDD を持ち込み、使用している PC に接続した。OS が起動しなくてもデータディスクとしてなら認識し、中の情報を読み出せると管理人は思った。PC をマスターディスクから起動し、持ち込んだ HDD を選択した。しかし、そこに現れたのは 「このディスクはフォーマットされていません」 の文字。最悪の結果だった。パーティション情報が失われている。このままでは情報を取り出すことができない。

  しかし、そこは技術屋の職場である。間違って削除してしまったデータや間違ってフォーマットしてしまったディスクからデータを取り出すツール類は揃っている。そのツールを経由して失われた情報を探し出し、年賀状の住所録、お買物日記や雑感のネタ帳は復旧させることができた。残念ながらe-mail の送受信記録、最も大切だったメール・アドレス帳、訪問者数の記録はデータそのものが破壊されていたため、あらゆる限りの手を尽くしたが復旧させることができなかった。

  それでも最低限の情報を復旧させることができただけでも良しとすることにして、今度は一刻も早くホームページの更新作業が可能なようにすることである。異音を発する HDD は怖くて使い続けられないため、新しい HDD を入手し、帰宅してから OS のインストールを開始した。セットアップだけで 24:00 を過ぎてしまったので今日(6/9現在)も更新作業は断念した。

  セットアップも終了し、6/10 AM 3:00 にネット接続も完了。しかし、マイクロソフト社から提供されている更新ファイルを適用しなければセキュリティが穴だらけであるため、恐ろしくてインターネットの世界に踏み出すことなどできない。結局、すべての更新ファイルを適用し、必要なアプリケーションをインストールし、失ってしまった情報以外を元に戻すことができたのは 6/10 PM 9:00 のことだった。

(ここで BGM : 中島みゆき 「ヘッドライト・テールライト」)
  長かった闘いも終わりを告げようとしていた。
  管理人は思った 「ホームページのデータは web サーバにだってあるのだから・・・」
  「次回からは個人の情報をバックアップしよう」
  管理人はHDD のクラッシュという難局を乗り切った。
  そして何も変わらぬ日常が訪れた
  日常の一部であるがごとく今日もホームページの更新は続いている。

2003 / 06 / 15 (日) ¦ 固定リンク


Powerd by Bloq