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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

駅構内人間模様 III 駅構内人間模様 III

  相も変わらず電車内は読書の時間に充てているが、大声で話しているオヤジの声で妨げられる。仕事関係の話をしているのだが、客先の会社の実名を出している。しかも、それが悪口なので聞いているこちらがヒヤヒヤしてしまう。たまたま相手先の社員が乗り合わせていたらどうするつもりなのだろう。

  車内で話す場合は聞いている人に分からないようにするか、人に聞えない声で話すべきである。いくら相手を悪く言っても人間とは不思議なもので、悪口を言われている会社よりも話をしている人の会社の方が悪印象になってしまう。

  その他にも電車内で会社の資料を見ている人がいるが、広げる書類にも気を使うべきだと思う。他人に見られても差し支えないものであれば問題ないが 「こんなの見てていいの?」 と聞きたくなるような資料を広げている人がいる。以前に見たのは ”超” 有名電機メーカの見積書だった。

  かなり大がかりなシステムを納入するらしいのだが、その合計金額の横に他社の金額が手書きで書き込まれていた。納入先は国関係の機関で、納入金額も 『億』 の単位だったのだが、横に書き込まれた手書き文字にも F 社、M 社、N 社(本当は実名)など日本を代表する企業名が連なっている。

  国関係の機関相手に億単位の見積書で、競合他社の見積り金額が書き込まれてるとなれば、真っ先に頭に浮かぶのは ”談合” とか ”入札妨害” である。まったく違う事情で他社の情報を書き込んでいたのかもしれないが、いずれにせよ人目につく場所で広げる書類ではなかったような気がする。

  その他にも胸にひまわりを模った弁護士のバッジをつけた人が資料を広げているのを何度か目撃したことがある。弁護士さんが見る資料などは一般人が見ても訳の分からない法律用語が羅列してあるので理解不能ではあるものの、記載されている会社名や個人名程度は読めるので、やはり書類を広げる場所として電車内は適切ではないような気がする。

  中には重要でもない書類を見ている人もいるが、本人にしてみれば、とっても重要な問題が含まれているらしい。アルバイト先で配られた勤務表を広げ、自分の名前をマーカーで塗っていた女の子が祭日の夜に自分の名前があるのを見つけて 「はぁ〜」 と深いため息をつきながら塗りつぶす姿を見て失礼だとは思いつつも笑ってしまった。

  しかし、毎日のように電車を利用していると、許せない場面に出くわすこともある。一か月ほど前、千里丘駅のホームから階段を上がろうとしたとき、若い女性が降ってきた。何のことかと思われるかもしれないが、階段の 4-5段上からまさに女性が降ってきたのである。

  電車が発車しそうになっていたので、それに乗ろうとしたオヤジが階段を上がっていた女性を突き飛ばしてまで駆け下りたのである。その女性は強く腰を打ったらしく、「ううっ」 と言いながらうずくまっている。自分も女性の肩が太ももにあたって痛かったが、そんなことを言っている場合ではないので 「大丈夫ですか?」 と女性の手をとって起そうとしたが、痛さに顔をゆがめたまま立ち上がれずにいる。

  女性を突き飛ばしたオヤジは結局は電車に乗れなかったようで、しばらくすると 「ごめんごめん」 と言いながら戻ってきたが、電車に間にあっていれば、そのまま知らぬ顔をして行ってしまったに違いない。そのオヤジに向かって 「あのなー!」 と言いかけたところで、女性が 「大丈夫です」 と真剣な目でこちらを見ながら言ったので無言でうなずき、その場を去ることにした。

  「クソオヤジめ!」 と罵りながらドカドカと階段を上がろうとしたが、足が痛かったのでヒョコヒョコと間抜けな上りかたでその場を去ることになってしまった。今から考えると最後までその場に残り、女性がオヤジを許すまで見守ってあげていればよかったと少し後悔したりしているのであった。

2003 / 02 / 09 (日) ¦ 固定リンク


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