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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

自慢話 自慢話

  自慢話が嫌いだ。他人には関係のないどうでもいいことまで自慢げに話す人がいるが、聞いていてもつまらないし、「だからどうしたんだ!」 と言いたくなってしまう。世界にも認められる大発見をしたとか、今までにない物を発明したのであれば大いに自慢してもらって結構だし、そういう話しには興味も持てる。

  しかし、特に酒の席などで聞かされる自慢話は 「あっそ」 という程度のものでしかないし、聞いていて楽しくもない。あまりにも小さなことを自慢してばかりいると 「おまえにとって、その程度のことが自慢なのか?」 と思われるのがオチなので慎んだほうがよろしいのではないかと思われる。

  知り合いに何でも自慢する男がいる。誰かが子供の話をしていると自分の子供自慢が始まり、誰かが奥さんの話をしていると女房自慢が始まる。年齢的に体力の話や中年太りの話になることもあるが、そんな時はいかに自分の体形が若い頃と変わっていないかを自慢し始める。

  本人曰く、学生時代のジーンズが今でも入るだの、太ってきたのは自己管理できていないからだのと、聞いていて耳障りなことこのうえない。そして、自慢話をするために嘘までついている。その男のことは昔から知っているが、一時期はプヨプヨに太っていた。社員旅行で行った沖縄からの帰り、寒いからと空港でジーンズを着用しようとしたとき、その ”学生時代からのジーンズ” は太ももまでしか入らなかった。

  禁煙の話になると、その男はいかに自分が禁煙に成功したかを自慢し始める。本人曰く、スムーズに禁煙することができただの、禁煙できない奴は意志が弱いだのとこれまたうるさい。そして、そこでも嘘をついている。過去にその男が禁煙に失敗したこと、その禁煙中にイライラして周りに当り散らしたことは生々しい記憶として残っているのである。

  なぜ、どうして嘘をついてまで自慢話をしたいのかさっぱり理解できない。そんな小さなことを自慢して何の得があるのだろうと不思議に思ってしまう。しかし、考えてみると自慢話が嫌いなのは自分には自慢できるものがないというコンプレックスなのかもしれない。

  人よりコレステロール値が高いだの、人より歩く速度が遅いだのと、くだらないことしか思いつかない。酒の席でする ”自慢話” も、いかに自分が人よりアホであるか、どれだけ人より劣っているかなど、笑いをとるための自虐的な内容になってしまう。そんな自分が嫌かといえばそうでもない。人より優れたものなどなくても生きていける。それだけに自慢話をする人の神経が理解できないのである。

  ただし、その気がなくても人からは自慢ととられてしまうこともあるかもしれない。この雑感で何度か海外出張のことを書いているが、「そんなに何度も海外出張と書くとエリート社員と思われるかもしれないよ」 と身内に指摘されてしまった。冷静に考えると確かにそうかもしれないとも思う。

  しか〜し!、しかしである。同じく何度も書いているように会社にとっては異端児でり、問題児であった自分は決してエリートなどではない。他部署の長であろうと他部門の長であろうと平気で喧嘩し、平気で口ごたえするようなヤツがエリート社員などであるはずがなかろう!・・・と、それこそ自慢にもならないことを声高に宣言することはないのであるが・・・。

  そんな自分にも人に自慢できることはないのかと考えたのだが、年齢の割に視力が衰えていないというのは自慢できるかもしれない。人よりも目を酷使しているにも関わらず、両目とも 1.5 なのは、自慢しても良いのではないだろうか?しかし、学生時代はろくに勉強もせず、大人になるまで温存していた結果でもあるので、あまり自慢できないかもしれない。

  そう、唯一誇れるのは・・・ 2年以上もの間、毎週この雑感を書き続けていることかもしれない。特別な理由がない限り休まずに続けていることは、ちょっとだけ胸を張って良いかもしれない。何のためにもならない文書ではあるが、これからも書き続け、もっと歳をとったら若いヤツを捕まえて自慢して聞かせる嫌われ者の爺さんになってやろうと、妙な宣言をしてみたりするのであった。

2003 / 01 / 26 (日) ¦ 固定リンク


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