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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

生活習慣病 生活習慣病

  運動不足である。いささか唐突ではあるが、とにもかくにも運動不足なのである。以前の雑感に書いた肩こり解消のための柔軟体操は続けているが、ゴロゴロしたまま体を曲げたり、座ったまま筋を伸ばしたりしているだけなので、とても運動と呼べるものではない。

  年齢と共に体のあちらこちらに異常をきたすことから、成人病と呼ばれていた病気も低年齢化が進み、生活習慣病と呼び改められている。主には食生活の内容やストレスが原因であるとされているが、現代の子供は塩分の濃いものや油っこいものを大量に摂取し、受験や塾通いなどでストレスを溜め込んでいるので昔は中年からの病気であった糖尿病、高血圧、高脂血症などを小さな体に抱え込むことになってしまう。

  さらには 『コ』 食も問題になっているらしい。『コ』 には粉、孤、個が入るらしいのだが、粉食とは 「たこ焼き」 や 「お好み焼き」 の粉 (こな) が問題なのではなく、硬い食べ物を嫌い、やわらかいものしか食べないことを指すらしい。子供のうちは、やわらかく上等な肉など食べさせずに 『スルメ』 や 『岩おこし』 でも食べさせておいた方が健康には良さそうである。

  『孤食』 とは家族がいても、独りで食事をすること。『個食』 とは個人がそれぞれ好きなものだけを食べることなのだそうで、これは現在若者に急増中の会食不能症候群と言う、会食ができない症状を引き起こしてしまうらしい。一人で食事をすると家族との会話もないわけだから、他人と談笑しながら会食することができない。好きなものしか食べないから決められた料理が出てくる会食ができないというわけだ。

  現代は父親も母親も、さらには子供も忙しく、一家団欒の食事など困難になってしまったのかもしれないが、毎日のつみ重ねである食事は子供の成長過程において重要な役割があるらしい。厚生省(現:厚生労働省)が 1986年に策定した 「健康づくりのための食生活指針」 では 「12歳までにおぼえた味が、一生の食の好みを支配する」 とされている。

  今のように既製品や冷凍食品が全盛の世の中では、将来どのような食文化になってしまうのだろう。「おふくろの味」 が冷凍食品ではあまりにも悲しくはないだろうか。親はどんなに忙しくても料理をし、一家で食卓を囲むように心がけなければ、将来の日本はわけの分からない人種で溢れかえってしまうのではないかと少し心配になってしまう。

  生活習慣病の話に戻っても、食行動そして生活行動と子供の疲労度には密接な関係があるらしい。”規則正しい生活(食生活も含めて)や手伝いをせずに一人でご飯を食べる子供は疲労度が高い” とか ”早寝早起きなどに象徴される「生活自立度」の高い子供は、生活時間の規律性があることが多いので、子供の疲労度は低く、健康的である。” という報告がなされてる。

  生活習慣病を予防するには栄養のバランスとかだけではなく、様々な注意が必要なのだとあらためて考えさせられてしまった。自分はというと好き嫌いもないし、我家の味付けは濃い方ではない。硬いものもバリバリ食べるし、一人でモソモソ食べることもない。したがって 『コ』 食とは無縁なのだが、”おっさん” になってしまった体には生活習慣病の影が忍び寄ってくる。

  えらく体調がすぐれなかったので医者に相談し、血液検査、尿検査を受けたところ、コレステロールの値が高く、善玉よりも悪玉が大勢を占めている。血液のコレステロールを吸収する酵素が通常の人より多いため、生まれつきの体質らしいのだが、このままだと高脂血症や狭心症になる恐れがあると言われたので喫煙、食生活、ストレス、運動などについて考えざるを得なくなってしまった。

  タバコをやめる気はないが、一日 30本ほど吸っていたタバコは 20本以下にしている。食事も動物性脂質は避けるように言われたので肉類は少量しか口にしていない。この年齢になれば 「肉が喰いたい〜!肉をくれ〜!」 というほど体は要求しないので、それほど辛くはない。ストレスは仕事の現状と性格的な問題から取り除くことは不可能である。

  そのストレスを発散させるのと、善玉コレステロールを増やすために必要なのが運動である。ここでやっと冒頭の話に戻るが、これがまた運動不足なのである。歩くのは健康に良いと言われているが、会社までの行き帰りで歩くのは約 30分間、仕事は朝から夜まで座りっぱなしなので一日に歩くのは、それだけなのである。これではあまりにも運動量が少なすぎる。

  そこで先週の月曜日から NHKで放送されている 『ラジオ体操』 を録画し、それに合わせて体操することにした。やってみると子供の頃は楽にできていた体操がとても辛い。あんなものは本格的な運動の前の準備運動に過ぎなかったはずなのにである。体を動かすたびに足首やヒザの骨がパキパキ音をたてるわ、肩はゴリゴリと軋むわの大騒ぎである。

  しかし、一通りの体操が終わると気分が良かったので 『ラジオ体操 第二』 まで続けてやってしまった。終わった後は 「あ〜運動すると気分が良いな〜」 と喜んでいたのだが、翌日から 『ふくらはぎ』 と 『太ももの後ろ』 が筋肉痛になってしまった。ラジオ体操ごときで筋肉痛になるとは・・・なんだかトホホな気分である。それでも毎日やり続けていると 5日目から痛くなくなった。

  よる年波には勝てず、情けない体になってしまったが、当分の間はラジオ体操の第一と第二は続けようと思っている今日このごろなのである。

2002 / 12 / 08 (日) ¦ 固定リンク


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