大阪府摂津市JR千里丘駅周辺密着情報!!

雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

試事(こころみごと) 試事(こころみごと)

  人に試されたり人を試すことが大嫌いだ。テレビや本などで心理テストを放送していたり掲載していたりするが、その時は自分が何者か、どういう性格なのかを知りたくて試してみたりはする。しかし、そのネタを他人に試すことはない。それは人から試されるのが大嫌いなので 『自分が嫌だと思うことは他人にしない』 という単純な理由からだ。

  もちろん入学試験、入社試験など、能力を試すものや運動能力を試すもの。試験と言うよりは試練に近い仕事上で必要なことまで含めて嫌いなわけではない。上司が部下により高度な仕事を与えてみて達成できるか試したり、グループの長にして管理能力があるのかを試したりするのは当然のことだと思う。その他にも肝(きも)試し、運試しなども決して嫌いなことではない。

  何が嫌いだと言って、人の心や気持ちを試そうとする行為ほど嫌いなものはない。恋愛関係においてそういう試みをする人の話を聞くことがある。大した病気でもないのに大袈裟に苦しんで相手がどの程度心配してくれるかを試したり、わざと別れ話を持ち出して相手の反応を見たりして愛情の深さを測ろうとする。人にもよるだろうが自分はそうされるのが大嫌いなのである。

  したがって、相手に試されていると感じた場合、自分は何も反応しないことにしていたし、そんなことが度重なる場合は、人を試すような人間とはお付き合いしたくもないので 「さよなら」 することにしていた。しかし、その程度のことはマシな部類なのかもしれない。中には相手の反応を探るために狂言自殺をしてみたり、自殺未遂までやらかしてしまう人もいる。

  幸いにもそのような相手とお付き合いしたことはないが、万が一でもそのような事態に至った場合は、やはり 「さよなら」 することになると思う。相手の反応を見るための狂言自殺などというは 『もってのほか』 だし、自殺未遂するような相手とは恐くてお付き合いできたものではない。いくら相手を想ってのことであっても、そのような人には近づかぬが吉である。

  以前勤めていた会社で、能力が試されるのではなく、会社への忠誠心、不平不満度などを ”こっそり” 試されたことがある。本社勤務の事務職で社長と近しい関係にあった ”その男” は各地の営業所を全国行脚(あんぎゃ)していた。当時自分が勤務していた所にもやってきて昼間は事務的な仕事の話や打ち合わせなどで無事に終了した。

  夜は社員一同で歓楽街にくり出し、宴会気分で食事をしながら酒を飲んだ。酒盛りもお開きとなり、帰り支度をしていると ”その男” に 「もう一軒、飲みに行こう」 と誘われた。別の場所にある営業所に勤務している人と自分、”その男” の三人だけで ”二次会” に向うことになったのだが、やたらと 「ゆっくり ”話せる静かな店”」 を希望するので落ち着いた雰囲気の店に入ることになった。

  最初は 「この街の食べ物はうまい」 だの 「街並みがキレイ」 だの当り障りのない話をしていたのだが、酒も進み口も滑らかになってきたところで 「ところで仕事の方はどう?」 と話が核心に迫ってきた。その時はもちろん試されているなどとは想ってもいなかったのと、もともとシラフでも気に入らない事は平気で文句を言う性格だったので 「あれやこれや」 と社内の問題点を話しまくった。

  ところが ”その男” は 「ちょっとトイレ」 と言って何度も会話は中断するし、こちらの話に優等生的な回答ばかりしてくる。最後には 「会社を良くするために問題点を言っているだけで、あんたの回答を聞きたいわけではない!」 と半ば喧嘩腰になって ”二次会” は終了してしまった。それから数日後、本社に出張したところ、なんと ”二次会” での会話が社長に筒抜けになっている。

  別に知られて困る話ではなかったが、「あんなに会社のことを考えているのなら」 とか 「これからは直接言ってくるように」 とか言われて 「はぁ」 などと適当に返事をしていた。話を聞いていると、とても細かな内容や、その時のニュアンスまで正確に伝わっているので 『おかしい』 と思い、なぜ知っているのかを問い詰めたところ ”あの日の二次会” での会話が ”録音” されているというではないか。

  どうりで ”話せる静かな店” を希望し、会話中に何度も席を立ったはずだ。それを知った途端に頭から 「ぼふっ」 と煙が出るほど腹が立ち、瞬間湯沸機のように一気に血が沸騰した。すぐにでも ”その男” の所に行き、ボコボコにしてやろうかとさえ思った。しかし、それをしてしまったら隠し撮りしたことを白状してしまった社長の立場も辛かろうと思い、やめておくことにした。

  隠し撮りは会社の指示ではなく、 ”その男” が勝手にやったことだったので、その後も勤め続けたが、あれが会社ぐるみの ”犯行” だったらすぐに辞表を提出していたと思う。この場合に限らず、人の気持ちや心を試されるのは本当に大嫌いなのである。


--- おまけの雑感 ---


  あまりにも怒りに満ちた雑感になってしまった・・・。冒頭に書いたように自分で自分の心理テストをするのは嫌いではない。先日、ある本を読んでいたら心理テストに関することが書いてあった。その内容は・・・
  「あなたは桃太郎です。鬼退治に行くのにサル、イヌ、キジを連れていくのですが、もう一匹だけ動物を連れて行くことができます。あなたは何を連れていきますか?」
  という内容だ。ここで自分の連れていきたい動物を答える。すると次に・・・
  「ところがその動物を、ある理由があって連れていけないことになりました。その理由はなんですか?」
  と続く。ここで理由を考えて答える。この心理テストの回答は・・・
  「いま答えた理由、その理由こそが ”あなたが人から嫌われる” 理由です」
  というものだった。このテストへの回答例がいくつか載っていた。
  「ヤギ。自分だけ助かろうとして、すぐ逃げようとする」
  「リス。味方だと思っていたのに、ふと気が付くと敵の方についている」
  「タカ。いばりくさって偉そうにしているけど、実は役にたたない」
  などだが、「こんなのが会社の上司だったら目も当てられないなぁ〜」 と大笑いして読んでいた。そして、この本を読みながら自分で出した答えは・・・
  「トラ。どう猛すぎて扱いきれない」
  ・・・いったい自分って・・・。と結局は悲しくなる結果になってしまったのであった・・・。

2002 / 12 / 01 (日) ¦ 固定リンク


Powerd by Bloq