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私的漫遊記 その三 私的漫遊記 その三

  アウトドア志向ではないので漫遊記のネタなど続くはずがないのに三回も続けてしまった。しかし漫遊記と銘打てど、内容はさっぱりそれらしくない。観光旅行などしないので、どこそこの景観が素晴らしかっただの料理が美味しかっただのという ”それらしい” 内容に至らないのが悲しいところである。

  そんなこんなで今回もそれらしくない内容になってしまうが、旅行の過程で乗り物を利用すると普段の通勤で利用するのとは違った人々にお目にかかれる。親子連れ、お年寄り、おっちゃん&おばちゃんの大群が代表的な例だがモラルの欠如もはなはだしいので腹が立つことが多い。

  いつもなら激怒して怒鳴りつけるところだが、あちらも楽しい旅行でテンションも上がっているのだから仕方ないと我慢することが多くなってしまう。それだから余計にストレスが溜まったり疲れたりしてしまう。旅行から帰ってくると疲れ果ててしまい、それから一週間は疲れが取れないという事態に至ってしまうのだ。

  かなり以前の雑感にも書いたが、通勤のときとは違って電車を待つ並び方からしてバラバラである。アナウンスで 「二列になって・・・」 と呼びかけているのに、そんことはおかまいなしで平気な顔をして一番前に並ぶものだから三列にも四列にもなっている。電車のドアが開くと我先にと突入して 「ここ、ここ!ここ開いてる!」 と仲間を呼び寄せる。

  たかが新大阪までの距離なので座る気など最初からないが、人を突き飛ばすようにしておきながら謝りもしない。そして大声で話し始める。旅行が楽しみで朝からテンションも上がりまくっているかと思いきや、話しの内容は近所の人の噂話だったり旅行とは関係がないのである。

  関空を利用したときは、そこに向かう電車の中を大声でわめきながら走り回っている ”ガキ” がいた、親は何をしているかというと夫婦でにこやかに談笑していたりする。他人に迷惑をかける我が子を叱ることもできない ”バカ親” の典型である。

  伊丹空港を利用するときに使うバスでは、満席にもなっていないのに補助イスを倒してまで群れようとするおばちゃん軍団がいた。それも真ん中の席だったので後から乗ってくる人が通れないではないか。さすがに運転手さんに注意されてスゴスゴと離れて座ったのだが、注意されなくてもそれくらいの常識は持ち合わせていただきたいものである。

  電車でもバスであっても、相変わらず携帯電話の操作音がうるさい。音などなくても操作くらいできるはずなのに、なぜピコピコ音を出さなければならないのだろう。旅行になるとそれに子供が遊ぶ携帯ゲーム機が加わる。音を出して遊んでいても親は注意しない。塾に通わせる前に一般常識を教育せよと言いたくなってしまう。

  さらにさらに最近になって加わったのがデジタルカメラ、通称デジカメである。これも操作音を消さずにピコピコと音を出しながら撮影してきた画像を見ながらあ〜でもない、こ〜でもないと話している。あまりにもうるさかったので、その ”バカップル” を睨みつけてやったらデジカメをしまって寝たふりをしてしまった。

  空港では出発の待合席で寝ているオヤジもいる。それもうたた寝をするなどと言った生やさしいものではなく、イスを 3席も占領して横になってイビキをかいて寝ている。よほど家を出るのが早かったのか、完全に熟睡モードなのである。出発が近くなってくると周りは人であふれ、座る場所がなくて立っている人もいるのに関係無しなのだ。同行者も周りを気遣うことなく話に花が咲いている。

  いよいよ搭乗時刻となっても姿を表さない一団がいると思ったら、みやげ物屋で買物をしていて遅れているらしい。旅行先でのことであれば、ある程度は理解できるが地元の人間がいったい何を時間を忘れてまで買っていたのか不思議でたまらない。

  腹の立つ奴が多いのも事実だが、思わず笑ってしまう人々も多く見かける。・・・が、このネタは次回に持ち越すことにする。という訳で、出不精なくせに書き始めた漫遊記はもう少しだけ続くのであった。

2002 / 10 / 24 (木) ¦ 固定リンク


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