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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

惑星衝突 惑星衝突

  結果的には可能性がなくなったが 7/25に NASAが発表したところによると、2019年 2月 1日に直径 2キロの小惑星が地球に衝突するかもしれないということだった。計算の誤差範囲は、数千万キロもあるらしいが、発表当初の衝突確率は 7万 5千分の 1程度とされていた。

  その確率は宝くじに当るより遥かに高いわけだから 「こりゃ大変だ!」 と皆が驚いたのだが、観測を重ねていくうちに軌道計算の誤差は小さくなっていくもので、それに従って衝突確率も縮小するのが通例となっている。実際に発表の翌日には 600万分の 1になり、30日には衝突の可能性は否定されることになった。最初の発表が 23日だったので、たった 1週間で否定されたわけだ。

  1週間で衝突しないことが解るのなら 「わざわざ発表して世間を騒がすな!」 と言いたくなるところだが、多くの人の目を宇宙に向けさせ、危機に対して意識を向けさせたことには意味があると思う。遥か昔から現在までには多くの隕石や小惑星が地球に衝突している。直径が 7キロ以上の小惑星が衝突する確率は 1,000万年に一度、直径 1.7キロ以上のものであれば 2万年に一度の確率で衝突しているらしい。

  1908年にシベリアのツングースカーに直径 60メートルの小惑星が落ちた時は空中爆発を起こし、2000平方キロが荒廃してしまった。それより以前には惑星衝突によって地球上の多くの生物が絶滅してもいる。地球にではないが、木星に彗星の破片 21個が次々に衝突したのは 1994年のことであり、決してありえない話ではなく、いつ現実になってもおかしくはないのである。

  まことに不謹慎なことではあるが、衝突するかもしれないと発表があった時に少し ”ワクワク” し、衝突が否定された時には少し ”ガッカリ” してしまった。決して 「衝突して人類が滅亡すればよい」 とか 「壊滅的な被害を及ぼせばよい」 とか思っていたわけではない。むしろ 「衝突するはずがない」 と思っていたのである。それは、確率的な問題ではなく人類の英知を結集して危機を脱することが可能なため 「衝突するはずがない」 のである。

  自分には何もできないが、小惑星に向けて核ミサイルを発射して破壊してしまうなど、様々な対処方がある。それもアメリカやロシアなどだけに頼るのではなく各国が予算を負担し、まさに地球全体がひとつとなって危機に立ち向かう。---そういう姿を見てみたいという意味で ”ワクワク” していた。今でも世界のあちらこちらで紛争があり、人間同士が傷つけあっているのは悲しいことである。

  地球全体の危機に直面することによって国や地域の争いなどが無意味になり、人類の意識がひとつになれば良いと考えていた。極端な平和主義者ではないのだが、平時には違法とされる殺人が戦争のときには何の罪にもならず、むしろ大量殺人を犯した人が英雄あつかいされるのはどうしても納得できない。

  パレスチナで多く見られる自爆テロはもっと悲しい。日本人も戦争の時に片道だけの燃料で飛行機に乗り込み敵に向かって体当たりする ”神風特攻隊” というのがあったが、あれだって自爆テロとやっていることに大差はない。自分だったら 「自爆してこい」 と言われても 「いやだ!」 と言うだろうが、洗脳され、狂信的になっている頭では判断の余地もなく自滅行為に向かっていってしまうのだろう。

  紛争の多くは人種間の争いや領土争いだったりするのだが、それも人種と言う垣根や国という垣根があるからだと思う。それらを取り除くには地球はひとつであり国境とか人種は重要な問題ではないということを認識する必要がある。そういう意味で今回の惑星衝突は問題を解決する絶好の機会だったように思う。地球に向かってくる小惑星に全人類が立ち向かい、心をひとつにすることで現在の諸問題を解決したり忘れたりすることができたかもしれない。

  偉そうなことを書いてはいるが、実際のところはそれほど深い考えもなく、ただ単に 「すっげ〜」 とか小惑星を破壊するところを見てみたいとかいう思いのほうが強かった。衝突すると言われていたのが 2/1だったので前日の 1/31には何を食べようかとか、どのように過ごそうかとかを考えてみたかった。そして、全世界の人と小惑星破壊の成功を祈りたかった。

  そしてそして、何よりも作戦が無事に成功し、世界中が喜んでお祭り騒ぎになるのを見てみたかった。日本では W杯で決勝リーグ進出を決めたときよりもスゴイ騒ぎになったに違いない。何万発という花火が夜空をこがし、数え切れないほどの紙ふぶきが大空を舞い、生産が追いつかないほどの酒が消費されたに違いない。

  そういった世紀の大イベントに参加してみたかったという不純な動機が主なのではあるが、同時に世界平和ということも考えるには充分にインパクトのあるニュースだったのであった。

2002 / 08 / 04 (日) ¦ 固定リンク


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