大阪府摂津市JR千里丘駅周辺密着情報!!

雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

不条理 不条理

  摂津市の水道料金が 14.44%値上げになる。千里丘駅周辺は摂津市、吹田市、茨木市が接しているため今回の値上げの影響を受けるのは一部だと思われるが、なぜこの時期に?と疑問に感じてしまう。消費不況が叫ばれている時、公共料金の値上げによって一般消費に対する財布の ”ヒモ” が余計に締められると思うからだ。

  市の広報によると値上げの理由は 「府営水道の値上げ」「基幹設備の耐震対策のための更新」となっている。そんなことを言われても 「府営水道って何?」という感じである。それが値上げになったから摂津市も値上げということは、府営水道なるところから水を卸売りしてもらっているのだろうか? 「府の水道が値上げしたんだから攝津市だって値上げしても住民は納得するだろう」という程度の考えなのだろうか?

  もう一つの 「基幹設備の耐震対策のための更新」というのも、いまいち納得できない理由である。地震が起きて水が出なくなるのは困るのは確かだが、阪神淡路大震災さえも乗り切った設備を更新する必要があるのだろうか?理由の中に ”老朽化のため”とあるなら分かるが、耐震対策という言い訳は苦しいのではなだろうか?震災からすでに 7年も経過しているのだから。

  「小さい事にガタガタ言うな」と言われそうだが、いわゆる ”公共料金”が住民の了解なしに勝手に値上げされる事に腹が立つ。ライフラインと言われるものには水道、電気、ガスに加えて電話回線がある。電話料金は規制緩和が進み自由競争になったため値下がりしている。国際電話や市外通話だけでなく市内通話料金でさえも企業努力によって低価格化が進んでいるわけだ。

  ところが競走のない水道、電気、ガスに関しては企業努力を見ることができない。水道局、電力会社、ガス会社が生き残りをかけて人員整理をしたとかサービスの向上を図ったとか合併したなどという話は聞いたことがない。みんなが不況に苦しんでいるのだから合理化や従業員の賃金カットなど企業努力をしてでも値上げを阻止すべきだと思う。

  競走もなく生活するのに必要不可欠なものだから一般市民は 「値上げ」 と言われても 「あ〜あ」とため息をつきながら従うしかない。これが他のものであれば 「高いから買わない」 または 「安いものを選ぶ」ことができるが、水、電気、ガスだけは使わないわけにもいかず、安いものを選ぶこともできない。それを値上げするのであれば、企業努力もした上でもう少し納得のいく説明をしてもらいたいものである。

  公共料金ではないが、国の税金徴収にも問題がある。多くの人は気付いていないと思うがアルコール類、ガソリンは二重課税されている。アルコールもガソリンも価格には税金が含まれているが、それを購入するとさらに消費税が加算されているのである。ガソリンであればガソリン税を引いた価格が消費税の対象になるべきである。

  小売価格に占める税負担率はガソリンが約 56%である。計算しやすいように1リットルの販売価格を 100円とすると、税金が 56円なので実質価格は 44円となり、44円の消費税は 2.2円である。ところが現状は 100円に対する消費税なので 5円ということになり、倍以上の金額を徴収されている。もちろんガソリンの価格は 100円ではないし、一度に何十リットルも給油するわけだから年間にするとどれくらい不条理な税金を徴収されているのか分からない。ましてや日本には何台の車があるのか。

  アルコールやガソリンに限らず、価格に税金が含まれているものに関しては消費税を見直すべきである。二重課税など法律的にも認められるわけがない。

  公共料金や税金だけでなく不条理な値段で売られているものもある。入学シーズンを目前にこんな話題もどうかと思うが、典型的なのは小学生のランドセル、中高生の制服である。世の ”おやじ” たちが 9,800円のスーツを着ているというのに何が悲しくて 3万も 4万もする学生服を買わされなければいけないのか。大量生産している学生服がそんなに高額だとは思えない。

  ここにも競争原理が働かない業界の傲慢がある。制服を販売するのは学校の ”指定業者”が主である。一年に一度とは言え地域によっては何百着、何千着という制服を販売することができる。業者はさぞかし教職員に対する”接待” に忙しいのであろう。学生服の価格には ”接待費” と業者にとっての ”あまい汁費”が含まれていると考えるべきだ。

  ランドセルも同様で世の ”おやじ” たちが 3,800円のカバンやボロボロのカバンを使っているというのいに何が悲しくて 2万も 3万もなかには 5万もするランドセルを買わねばならないのか。制服と同様に大量生産しているランドセルがそんなに高額だとは思えない。可愛い子供のために親や祖父母がここ一番、奮発してお金を払うことを見込んでの価格設定だと思われる。

  勝手に値上げしたり、とんでもない価格設定をする前に低価格で販売できる努力をしろ!と言いたい。努力できないのであればもっと規制を緩和して自由競争できる市場をつくるべきである。水道管やガス管、電線を民間企業が張り巡らすのは困難なので既存の会社の努力に期待するしかないのかも知れないが、今のままでは期待することすら難しい。公共性の高いサービスに関しては 「企業努力せよ」 と政治が要請・指導してもらいたいものである。

  なんだか最近は政治不安、不況などのこともあってか、腹の立つことが多くて困ってしまってしまう。不条理な価格や税金の徴収などが横行しないような更正な世の中にならないものだろうか。

2002 / 02 / 10 (日) ¦ 固定リンク


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