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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

年末年始酔っ払い事情 年末年始酔っ払い事情

  年が明けて約 2週間が経過した。すっかり正月気分も抜けて学生は勉強に、社会人は仕事に・・・と思っていたら、社会人の方は年末の忘年会、正月、年が明けての新年会と、ず〜と酔っ払いモードのままである。

  仕事帰りの電車の中は酒臭いおっさん同士が大きな声で「どわははは」と笑っているし、両手でつり革を握ってぐらんぐらんしていたりする。明るい酔っ払いならまだましだが、大阪駅では喧嘩しているおっさんを目撃した。原因は分からないが、そのおっさんと若いサラリーマンが口論していた。若いサラリーマンは酔いも浅いようで途中からおっさんをなだめたり、「わかった、わかった俺が悪かった」と言ってその場を治めようとしていた。

  しかし、治まりがつかないのは完全にできあがっているおっさんの方である。若いサラリーマンが下手に出たのをいいことに、ますますボルテージが上がり「ふざけるな!」とか「あやまれ!」とか大声でわめいている。そうなるとお互いにエキサイトしてしまい、若いサラリーマンがおっさんの肩を突き飛ばした。かなり酔っているおっさんはヨロヨロと後退してそのまま尻餅をついてしまったのである。

  喧嘩の常套手段であるヒット・アンド・アウエイで、若いサラリーマンはその場を去ろうとしたのだが、おっさんもやられっぱなしでは気がすまない。一段と大きな声で「がぉ〜」と吠えて追いかけ出した。これ以上は関わりたくない若いサラリーマンは駅構内を人とぶつからないようにヒョイヒョイかわしながら走って逃げていく。必死に後を追うおっさんだったが、酔って足がもつれているのと普段の運動不足が祟ったようで、途中の床が傾斜しているあたりで「どざざ〜」とヘッドスライディングするように転んでしまった。

  その後もよほどくやしかったのか、「くぉら〜!」とか「まて〜!」「どこいった〜!」などと一人で騒いでいたのである。それを見ていると情けないやらおかしいやらで、笑いが込み上げてきてしまった。周りのひとも同じだったようで、多くの人がニヤニヤしていたのだが、おっさんが起き上がり怒った顔で周囲を見回し始めたので、からまれるとたまらないと思いそそくさとその場を立ち去った。

  見知らぬ人と喧嘩したり、酔った勢いで女の人にちょっかいを出したりする酔っ払いは最悪であるが、会社の宴会でも身内とは言え度が過ぎる酔っ払いは困りものである。今までも酒の飲み方を知らずに正体がなくなるまで酔っ払った奴を何人も見てきた。トイレに入ったまま意識を失い、1時間も 2時間も篭城するのはまだ可愛い方で、道路で平泳ぎのマネをしてる奴、酔って海に落ちて救出された奴など痴態のさらし放題である。

  昔勤めていた会社の宴会では芸を披露すると言って人差し指で座布団をくるくる回して拍手喝采を浴びた奴が、調子に乗って「たたみ回しま〜す」と敷いてある畳をメリメリと剥がして頭上に掲げた。よせばいいのに回りの人間も「お〜」と言いながら拍手している。だが、酔っている上に畳の重量は相当なものだったらしく、勢いよく回そうとした途端に横にすっ飛んでしまった。畳が食卓の上に落下したため、器は割れ、料理はぐちゃぐちゃになってしまう大惨事に発展した。当然の結果としてその店は出入り禁止になってしまった。

  極端な例はさておき、実のところ一番嫌いなのは酒を飲むと態度が豹変する奴である。普段はそうでもないのに酒を飲むと後輩をいじめる奴、誰彼かまわず絡みだす奴など様々だが、自分のやったことを次の日にはすっかり忘れている。覚えており、恥というものを知っていれば次からは気をつけるのであろうが、覚えていないので自分がどんな醜態をさらしているのか本人に自覚がない。周りの忠告は真摯に受け止めて正体がなくなるような飲み方を止めるべきである。

  もう 20年も前の話になるが、新入社員の歓迎会をやった時のこと。新人の一人には酒乱の気があったらしい。気の合う仲間とくだらない話をして盛り上がっていた席にその新人が割り込んできた。最初はその子に酒を注いでやったり、話に加えようとしたりしていたのだがどうも様子がおかしい。完全に目が据わっていて、こちらの会話に入ってもこない。「どうした?」と聞くと、とたんに絡みだしたのである。

  最初は適当に相手になっていたが、だんだん腹が立ってきたので「あっちに行け」と追い払ったのだが、席に居座って一人ひとりに絡んでくる。その中で気の短い奴が「いいかげんにしないと殴るぞ!」と警告したところ、「やれるもんならやってみろ」と言って顔を突き出す。それでも自制心があるので掌で顔を軽く叩いたところ、「そんなものですか?情けない」と言い、短気な奴の怒りに触れてしまった。今度は胸ぐらをつかんで往復ビンタである。

  それで大人しくなると思ったら「あんたはね〜」などと指をさし再び絡みはじめたので、その手にタバコの火を押し付けてやった。同期の子があわてて飛んできてその酒乱を連れて行ったのでその場は治まったが、翌日になって上司に呼ばれ叱られてしまった。「謝って来い」と言われたが当時はこちらも若かったので「本人が謝れと言ってきたら謝るけど、こちらから出向いて行って謝る気はありません」と反抗していた。

  それから数週間後にまた宴会があり機嫌よく酒を飲んでいたところ、例の酒乱が近づいて来て自分の手の甲を見せながら「この火傷はわすれませんからね」と絡んできた。翌日になると自分のした事を覚えていないくせに酒が入ると記憶が蘇えるようである。こちらも怒りが蘇えり「なんならもう一つ増やしたろーか?」と言ってやった。すると急に顔が蒼ざめピュ〜と逃げていってしまったのである。

  本当に気をつけなければ酒は人間関係にすら影響を及ぼす。社内の揉め事で済んでいるうちは良いが、仕事関係で取引先の人と酒を飲む機会もあることだから、酒の許容量が分からないととんでもないことになってしまう場合だってあるのだ。

  自分には自制心があるつもりだが他人様の醜態を見ると、改めて醜い酔い方だけはするまいと心に誓ったりしている今日このごろである。

2002 / 01 / 13 (日) ¦ 固定リンク


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