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マージャン その2 マージャン その2

 前回に引き続きマージャンの話になってしまうが、今回は少し視点を変えて。

 今となっては信じられない話だろうが、当時はマージャン・ブームというより誰でもマージャンができた時代だった。バブル華やかな頃には接待ゴルフがあったように、当時は接待マージャンなどという風習もあった。マージャンの席はコミュニケーションの場としても成立していたわけである。

 実際にマージャンをすると個人の性格がよく現れる。普段はガハガハ言いながら豪快な人格に見えていても、マージャンをすると意外に臆病でセコセコした印象を受ける人。普段はキッチリした態度で心配りが行き届いている銀行員が”博徒”顔負けの雰囲気をただよわせたりと、本当に人間の本質を垣間見ることができた。

 そういうことからも、マージャンは人間対人間の真剣勝負であるのと同時にコミュニケーションの場や手段でもあった。ゴルフも同様に性格が出ると言われていることから、コミュニケーションを図る機会と、相手の本質を見極めるという意味では”接待”の手段に用いられるのは納得できる。

 少し前、仕事の関係で”全自動マージャン卓”(マージャン牌をかき混ぜて自動的に並べてくれるテーブル(自動的にトランプを配ってくれるようなもの))を開発している会社の方とお会いした。企業秘密も含まれるので詳しく説明するわけにはいかないが、最近ではなんでもハイテクの固まりな訳である。

 その席で話を聞いて知ったのだが、最近は再びマージャンが流行しているのだそうだ。大きな都市では 1カ月間に数十軒もの雀荘(マージャンをする場所)がオープンしているらしい。それも昔あったような”危ない”雰囲気の店ではなく、一時期のプールバー(ビリヤードができた)のようにオシャレな感じの店が多いらしい。

 懐かしさもあって「へぇ〜」と感慨深く話を聞いていたのだが、どうも様子がおかしい。なんでも最近の雀荘では、友人とか会社の同僚とか、仲間同士で来店するのではなく、若い兄ちゃんがブラ〜っとやってきて適当な相手とマージャンをして特に喜怒哀楽を全面に出すのでも無く、勝っても負けても無表情のまま帰っていくのだそうだ。

 TVゲームやインターネットでマージャンを覚えた人種が、実際に現金を賭けてプレイしてみたくなって店にやってくるらしい。しかし、普段コンピュータやネット上の”敵”を相手にしているため、その場所にコミュニケーションは存在することはない。単なるゲームとして”プレイ”し、掛け金を払う時もゲーム機に 100円を入れるとかゲームソフトを買う時と同じような感覚で行動しているのであろう。

 そういうことを考えるとデジタルな人々、サイバーな人種とコミュニケーションすることは不可能なのかもしれないという気になってくる。最近は少年犯罪に対してTVゲームやアニメが影響しているとの論評を多く聞く。個人的には、その風潮に反対なのだが、”おっさん”には理解しがたい人種が増殖しているのもまた一つの事実なのである。

2000 / 12 / 10 (日) ¦ 固定リンク


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