クリスマス クリスマス
TV の CM、街のディスプレイや BGM などは、すっかりクリスマス・モードに入っている。
これでも子供の頃は純粋な心を持ち合わせていたので、サンタクロースは実在すると思っていた。実在しない事を認識したのは何歳の頃だったのか正確な記憶が無いが、いつのまにかクリスマスは楽しみなイベントでなく、単に年末が近づいてきたな〜という感じになってしまった。
子供にとってこの時期は、クリスマス、大晦日、お正月と大きなイベントが目白押しで楽しみでしかたなかった。クリスマスには当時サンタからの贈り物と信じていたプレゼントが届き、大晦日は夜遅くまで起きていても叱られる事がなく、正月にはお年玉までもらえるという嬉しさの波状攻撃なわけだ。
サンタは実在しないと認識する年齢になったらなったで、今度は色気づいてクリスマスは特別なイベントへと変化する。そして、それも過ぎると単なる年末行事へと成り下がってしまうようだ。他のイベントとは違い”聖”なる感じがするのは事実で、清い心になるのも事実だが、年末という事で何となく気ぜわしいのもまた事実である。
この時期、BGM はクリスマス・ソング一色となるが、聞こえてくる曲は毎年同じものばかりなのが少し寂しい。邦楽では山下達郎の「クリスマス・イブ」、松任谷由実の「恋人はサンタクロース」、甲斐バンドの「安奈」と、冬の定番としてすっかりお馴染みの広瀬香美などで、10年以上も変わらずに使われつづけている曲が多い。
10年以上の間で定番化した曲が 3曲程度という事は、クリスマスらしい曲は 3〜4年に 1曲しか生まれないという計算になる。それほど定番の曲として世に認められるのが難しいのか、日本人の血筋ではクリスマスらしい曲を作るのが難しいのか。
クリスマスを意識した曲は、毎年何曲くらい発表されるのだろう。一発当てると何年間も使われるので良い”稼ぎ”になるのではないだろうか。自分に作曲の能力さえあれば、毎年この時期にクリスマスを意識した曲を 100曲くらいリリースして「ヘタな鉄砲も数打ちゃ当たる」方式を狙うと思うのだが・・・。
2000 / 11 / 25 (土) ¦ 固定リンク