今日の午後、無事にショウコが到着して施設に入った。
これでもう故郷に帰る用事も必要もなくなり、帰る家もなくなってしまったのは寂しいが、年に数度とはいえ、長時間の移動を強いられることがなくなったのは少しうれしい。
ショウコが施設に慣れるまで若干の時間を要するかもしれないが、いずれ馴染むことだろう。
ショウコがこの町に来たことで、超高齢者ではあるものの人口が一人増えたことになる。
しかし明日の朝、この町の人口が一人減ってしまう。
なんと、となりの店のマユちゃんが家を出て兵庫県に行ってしまうのである。
それも、20歳の若さにして嫁に行ってしまうのだ。
婆さんが越してきて20歳の若者が越して行くのだから、この町の平均年齢にも少なからず変動を与えてしまうではないか。
今日の夕方、妹ちゃんと二人、わざわざ挨拶に来てくれた。
普段は豪快で底抜けに明るい妹ちゃんもさすがに今日は母親の顔で、大きな目にいっぱいの涙をためており、マユちゃんもポロポロ涙をこぼしながら旅立ちの報告・・・。
それでも年末年始には里帰りしてくることが決定しているというから、姿を見られないのは 3カ月間程度だが。
ほっとしたり、寂しかったり、何だか複雑な心境の週末である。