気象条件

今日から始まった夏の甲子園、第90回目の大会となる高校野球を今まで観ていた。 第一試合は北海道勢である駒大の試合で、中盤までに大量 8点もの差がついたので安心しながら他チャンネルのテレビを見ながら昼食なんぞをいただき、余裕を持って雑感を書こうと思ったら何だか雲行きが怪しく、2点差まで追い上げられたうえにまだ満塁のピンチを迎えている。

これはのん気に雑感など書いている場合ではないとの判断に至り、とりあえずは最後まで試合を見ていたが、どうやら最大のピンチもしのいで一回戦を突破することができた。 今回出場している駒大 (=駒澤大学附属高校) は、現在プロ野球 (楽天) で活躍している田中将大 (マーくん) の出身である苫小牧校とは異なる岩見沢校だ。

しかし北海道の野球チームもなかなか強くなったものだ。 少し前までは一回戦、二回戦での敗退が常であり、優勝旗が津軽海峡を渡るなど自分が生きている間に起こるはずがないと思っていた。 それが駒大苫小牧のおかげで二回も見ることができたのだから実に喜ばしいことである。

北海道勢が勝てるはずがないと思っていた第一の理由は気象条件にある。 今日の岩見沢市の最高気温は 22度で湿度が 60%前後、一方の甲子園球場は 32度で湿度 72%だ。 今日なんかまだマシなほうであり、これで 35度にも 36度にもなったら地獄である。

いくら若さがあるとはいえ、慣れない気象条件下で数日間を過ごすのも、ましてや激しい運動をするのも相当なストレスを感じながらのことだろう。 あのジメジメでムシムシな環境は道産子の生息に適さないのである。 中学生の頃、北海道を離れて二週間くらい生活したことがあるが、見事なくらいの夏バテになってしまい、食事がのどを通らなかったことがある。

今は宿泊先のスタッフが気を遣い、夏バテにならないような食事を用意してくれているのか、それとも選手たちの体に暑さに対する耐性が備わったのか。 いや、10度以上の気温差、10%以上の湿度の差を簡単に克服できるはずがない。 楽天に行った田中選手にしても、兵庫県の出身であり生粋の道産子ではない。 そうだそうだ。 道産子があの環境で生きられるはずがない。

そんな中、13年以上も大阪で暮らした自分たちって 「何て偉いんだろう」 などと褒めてみる。