またマスコミ批判

この雑感では何度もアホなマスコミのことを書いているが、やはり今回も納得できないことばかりで文句の一つも言っておくべきだろうと書き始めているところである。

なにはともあれ箱根関連のニュースだ。

あれだけ大騒ぎし、今日か明日にでも水蒸気噴火を起こして昨年 9月 27日に発生した御嶽山の噴火の時のように大きな被害になるかも知れない的な報道をしておきながら、風評被害で箱根観光への大きな影響が懸念されるなどとぬかしている。

「せっかく来たのに残念です」

「規制がかかっているので引き返します」

「こんなことになっているとは知りませんでした」

などなど、観光客がろくに景色も見られずに引き返していく様を何組も、そして何分間も放送しておきながら今になって規制されているのは半径 300メートル程度のごく限られた地域であり、周辺の温泉街、芦ノ湖には何ら影響がないのにも関わらず宿にはキャンセルが相次いでいるなどと伝えるのはどういう神経なのだろう。

まさに竜頭蛇尾というやつで、最初にアホほど騒いでおきながら終わりの方はショボショボになってしまっているし、マッチで自ら火事を起こして煽り、それを自らポンプで消すというマッチポンプの典型である。

マスコミがギャーギャー騒いだ結果が宿泊のキャンセルという事態を招いているという自覚はないらしい。

同じく竜頭蛇尾の典型的なパターンとなってしまっているのが 4月 25日にネパールで発生したマグニチュード 8を超えると思われる大地震に関してだ。

あの加熱とも思われる報道はどこに行ってしまったのか、今でも被災者が増え続け、各国の救助隊が必至に作業しているというのにニュース番組で割かれる時間、新聞で割かれる紙面の大きさは縮小する一方となっている。

その惨状、現状も伝えず番組終わりに募金だけ呼びかけても視聴者の意識はあの大惨事から遠のいてしまっているのではないだろうか。

店の商品に異物を混入させたり万引きしたりする動画をネットに投稿し、警察を挑発しつつ逃亡して逮捕されたバカのその後がどうなったのかも分からない。

自宅に立てこもった元探偵が上階から物を落として暴れていた事件もどうなったのか。

そもそも人質もとらず、自宅にいる状態が立てこもり事件と呼べるのかという疑問はさておき、彼はなぜ暴れていたのか、危険ドラッグでもやっていたのか、心の病にかかっていたのか、単なる酔っぱらいだったのか、あの事件が起こったことだけは分かっているが結果も真相も伝えてもらっていないような気がする。

何かが起こったと伝えたのなら、結果がどうだったのか最後まで伝える責任がマスコミにはあると思うのだがどうだろう。

『ニュースバリュー(news value)』 とは、報道に値すると認められるニュースの重要性・価値のことだが、少なくともネパール大地震の被害は伝えるべき重要なことだと思えてならない。