自分解体新書 - 15 -

自分解体新書 ~目次~

■ 爪

昨年末、左手親指の爪の端が縦に割れ、そこが何かに引っかかり、今度は横にヒビが入った。

それが広がって爪が剥がれては一大事と、ネットで調べた瞬間接着剤とティッシュペーパーによるネイル強化などを試してみるも効果を得られず、仕方がないので絆創膏を巻いていた。

絆創膏は指先に巻くのには大きすぎるので粘着部分だけ切って使っていたが、それではあまりにも無駄だ。

そこで、包帯を留めておいたりガーゼを腕などに貼り付けておくサージカルテープを使ってみたのだが、これがなかなか具合がよろしい。

爪がギザギザになっている部分はテープが破れやすいので、最初に小さくカットしたテープを貼ってから長くカットしたテープを指に巻く。

最初はシワシワになったりしていたが、3カ月が経過した今となっては自分でも惚れ惚れするほど綺麗な仕上がり状態に巻くことができる。

これ専門の商売があればプロ級の腕前なのに、世の中にそんな商売がないのが実に惜しい。

横割れは爪の先から 5-6ミリの所にできていたが、爪の伸びとともに先に移動し、もう少しで切ってしまえそうな位置まで来ている。

明日の爪切りでひび割れがなくなり、サージカルテープ生活が終わることを期待しているのだが実際にはどうなることだろう。

■ 土踏まず

2月 6日の独り言にも書いたように、昨年の 9月くらいから痛くなった土踏まずの痛みが少しずつではあるものの緩和されてきている。

しかし、そのペースは実に遅く、2月時点で 8程度だった痛みが 7になった訳ではなく、まだ 7.5とかいう感覚だ。

土踏まずというくらいなので地面に接触することのない部分だが、何かの拍子に痛みが走る。

早く治ってほしいと切に願ってはいるが、焦っても仕方がないので、これからもじっくり付きあおうと思っているところだ。

■ 胸

男だって胸がたれる。

とくに女性は胸がたれただのバストトップの位置が下がっただのと気にし、それを矯正したり一時的にごまかしたりする下着も山のように売られているが、男だって下がるものは下がる。

入浴前に鏡の前に立つと、あるべきものがあるべきところになく、視線を下に動かしてやっとそれを確認できるという状態だ。

若いころ、まだプロレスラーのジャイアント馬場が健在で、寄る年波に負けることなくリングに上がり、老体にムチ打って息子のようなレスラー相手にノソノソと戦ったりしていた。

それをテレビで見て、
「どうしてジャイアント馬場の乳首はあんなに下にあるのだろう」
と、とても不思議に思っていた。

ところがである、あそこまで下がってはいないものの、若いころにあったはずの場所から明らかに乳首は落下し、もうすぐ馬場状態という段階に入ってきている。

女性と違って男の場合は矯正したりごまかしたりする下着がないし、あったところでそんなものを身につけて薄着をする勇気など持ち合わせていない。

ここは自然の摂理に従い、なされるがまま逆らわずに放っておくしかなさそうだ。