真の意味での雑感 2

■ 毒入り餃子事件

日本は中国に遠慮して、中国は日本を小馬鹿にして、なんとなく幕引きかと思われていた事件が一気に進展したが、結果的には茶番でしかなく、中国当局のでっち上げでしかないのではないかとの疑いが濃厚な内容が発表され、中国製品に対する信頼を回復するどころか、やっぱり加工品は口にしたくないという負のイメージだけが残る結果となってしまったように思う。

むしろ中国産の生鮮食品であれば日本側で農薬の濃度とか安全性に関しての検査が行われているので少しは安心だが、加工されてパッケージングされたものに対しては警戒心を抱いてしまい、購入すらしたくないという人も多いだろう。

中国サイドで何があり、何を考えているのか分からないが、すべてのことを包み隠さず公表した方が今後のビジネスの発展に大きく寄与するものであろうと思われる。

■ 経済評論家

そもそも中国製品が大量になだれ込んで来るのも価格競争が激しく、安くなければ買ってもらえないという強迫観念が売り手側にあるからだろう。

現在の日本はデフレであり、冷え込んだ消費者心理がどうたらこうたらと経済評論家やテレビに出演しているコメンテーターは偉そうに語り、何とかして理論に当てはめようとするが、そもそも偉い学者さんが真剣に考えるほど消費者は複雑な思考パターンで行動しておらず、景気などと言うものは “気” という字がつくくらいで、何となくの雰囲気だったり気分的な問題なのである。

節約疲れから少しだけリッチな気分を味わいたくなるとか付加価値の高い物に対しては財布のひもも緩むとか言っているが、そんな面倒な話しでもなかろう。

スーパーで売っているウインナーソーセージやフランクフルトであれば、たとえ 10円でも 5円でも安いものを選んで買うだろうが、祭りの出店とかでは単にそれを焼いてマスタードやケチャップをつけただけなのに一本 300円でも買ってしまう。

スーパーで売っているイカは特売の日に目の色を変えて購入するのに、海の家とかでそれに醤油をつけて香ばしく焼き上げれば 500円でも買ってしまう。

消費者などと言うのはそんなものであり、小難しいことなど考えていないものである。

■ 民主党

割と寛容な目で政権交代を実現した民主党を見守っていたが、それもそろそろ限界近しだ。

ただし、目立ったマイナス点は郵政問題で国民新党の亀井静香氏の持論に押し切られた点と、沖縄米軍基地移転問題でフラフラしている点くらいなもので、それ以外の政策に関しては財源の不安こそあれど、それほどネガティブなイメージはない。

政治とカネの問題も取りざたされてるが、そんなものは自民党でも国民新党でも、つい最近になって発足したジジイ集団、たちあがれ日本だって同じことであり、それが決定的な負のイメージにはなっていない。

様々な改革や何やらと立派にやっていることも多いのに、マイナスに評価されるものに限って目立つ話題だったりするのは民主党の不運か。

それにしても、軸足が定まらずウロウロしている感が否めないは最大の問題であって、そんな危なっかしい船長の指差す先に日本丸という船に乗って進みたくないというのが今の心境だ。

この夏の参院選、このままだと民主党が単独過半数を確保するのは極めて困難だろう。

今のような状態が続けば、渡辺の喜美ちゃん率いる、みんなの党が大躍進して無視できない勢力となり、いずれも過半数を確保できない民主党と自民党から熱烈な、そして切羽詰った連立へのラブコールを送られることになるに違いない。

さて、頭を使うのも疲れたことだし、腰を落ち着けて酒を呑むことにするか。