もう KO 寸前でフラフラと足がもつれながら、やっとの思いでかろうじて立っている麻生政権。
本来であればセコンドについている身内がしっかりとアドバイスしたり支えたりしなければならないのに、それが酔っ払いときたもんだ。
中川昭一財務・金融担当相がヘロヘロ状態で記者会見して全世界に醜態をさらした件で引責辞任に追い込まれ、麻生総理の任命責任が問われている。
すでに顔を見るのも腹立たしい麻生総理をかばう気など毛頭ない。
しかし、本音を言えば 「酒癖悪いの知ってたけど、あそこまでアホだとは思わんかった」 ってとこだろう。
実際に酒癖の悪い奴はいる。
酒に酔って海に落ち、危なく命を落としそうになった奴。
普段は紳士を気取っているくせに酒が入るとドSの本性むき出しに女子社員をいじめる奴。
下ネタ連呼で周りから完全に引かれる奴。
記憶をなくす奴。
自分が一定以上の酒を飲むと記憶がなくなることを知っていて、それを言い訳にする馬鹿もいた。
酒の勢いで散々悪態をついて、途中までそれを自覚しているくせに知らぬ存ぜぬ記憶がないと逃げまくる。
しかしその男、与えられた以上の仕事はできる。
したがって、仕事の重要な位置を占めるポジションを与えてやりたい。
ちょっとドキドキしながらも
「責任ある仕事を自覚せよ」
と言い渡して任に着かせる。
その仕事ぶりを見て
「なかなか張り切ってやっておるわい」
と目を細めているとクライアントとの酒の席で醜態さらして大問題。
身内に酒癖が悪いのを見せることはあっても、自分もそれを自覚しているのだから大事な場面では酒を飲まないとか、一定量でやめておくとか大人な対応ができて当然であって、そういう行動をとるものだとこちらだって期待している。
いや、期待というよりも、それはあまりにも当然のことだ。
人間としてできない方がおかしい。
任命責任を問われても、一般常識がない人物だとは思わなかったのだから仕方がないだろう。
いや、国の命運を左右するほど重要なポストには 1%でもヤバい可能性がある人物を就けてはいけないと思われるので、やっぱり任命した責任は負うべきか。
いろいろな波乱と笑いを振りまいてくれた本件ではあるが、G7が開催されていたローマがあるイタリアのメディアの記事は洒落ていた。
「ここイタリアには、眠気覚ましにいいエスプレッソ・コーヒーがある」