大阪府摂津市JR千里丘駅周辺密着情報!!

雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

トップページ
2004年 5月08日

魔の T 字路 魔の T 字路

  三菱自動車(当時)の欠陥隠ぺいにより、死亡してしまった主婦は本当にお気の毒である。 リコールを隠したり、欠陥を隠したりと、三菱自動車の体質はどうなっているのだろう。 バブル景気が崩壊してからは、ビジネスの原点回帰が叫ばれ、顧客重視、サポート重視のサービスを追求する会社が多くなる中、三菱自動車だけは顧客の方を向かず、自社の方を向いたままビジネスをしているらしい。

  ご家族の方が会見の席で、「一生かかっても許せない」 と言っておられたが、家族を亡くし、誠意ある対応がなされてこなかったのだから当然のことだと思う。 それと合わせて、欠陥品のトラックを運転した人のことも気になる。 当時の三菱側の説明では 「整備不良による事故」 となっていたが、運転手さんは罪に問われたのだろうか。

  仮に、過失致死などで実刑判決を受けているとしたら、その運転手さんはどうなってしまうのだろう。 刑が確定していた場合でも取り消すことはできるのだろうか。 仮に服役していたとしたら、その期間の損害は誰が埋めてくれるのか。 また、運転手さんが加入していた保険会社から遺族に対してお金が支払われているとしたら、そのお金は誰が弁償するのか。

  リコールには多額の費用を必要とするかもしれない。 欠陥を認めたら、ある程度は信頼を損ねるかもしれない。 しかし、それを隠した結果、リコールするより多額の資金が流出し、信頼を損ねることになってしまった。 顧客重視で、食料品にわずかな異物が混入しても商品回収する時代である。 パッケージに表記のない原材料を使用していた程度でも新聞にお詫び広告を出す時代である。 三菱は時代に取り残されてしまったのかもしれない。

  今回は車の欠陥による事故だったが、道路の構造的問題で事故が多発している場所も全国にある。 道路族議員も私利私欲だけで必要のない道路ばかり造らずに、”欠陥道路” の修正に予算を使えないものだろうか。 行政に間違いがあってはいけないとか、官僚が間違いを認めてはいけないなどという時代錯誤な感覚は捨てて、「ごめんなさい。この道路は欠陥でした」 と工事するなら誰も怒らないだろう。

  以前の雑感でも事故のこと少し触れたが、若い頃に住んでいたアパートの近くに、住人から 『魔の T 字路』 と呼ばれて恐れられている事故が多発する場所があった。 その T 字路にある喫茶店に毎日入り浸っていたので、数十回も事故を目撃した。 その喫茶店と道路を挟んで向かい側に交番があったことはあったのだが、それは最近流行りの言葉でいうところの ”空き交番” だったのである。

  喫茶店内にいると、車のスリップ音と 「ドスン」 という鈍い音が聞こえる。 「またやった!」 と外に出てみると、車は変な方を向いて止まり、近くに人が倒れているというのが、一番多く見るパターンである。 事故を知らせようと向かいの交番を見ると、案の定誰もいない。 喫茶店内にあるのはピンク電話なので 110番通報するためには特殊なカギが必要だ。

  仕方なしに道路を渡って、交番内にある電話を使って 110番するという、まことに間抜けな状態になってしまう。 110番で電話に出るオペレーターは 「その交番に警官はいないんですか?」 などと聞いてくるし、「いない」 と応えると 「どこに行ったんですか?」 と、呆れるような質問をしてくる。「とにかく人が倒れているから救急車の手配をして来てください」 と告げて、憮然として電話を切るという有り様だった。

  これだけ事故が多いのだから、どう考えても道路や信号機の設置に問題があるのだろうと、地域の代表者が警察に掛け合ったが、その地に住んでいた 10年程の間に改善されることはなく、それからも何件もの事故が発生していた。 それから幾度かの引越しを繰返し、今は大阪の街に住むことになったが、あの道路は今でも放置されたままに違いない。

2004 / 05 / 08 (土) ¦ 固定リンク

△ページのトップへ

Powerd by Bloq