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2001年12月23日

クリスマス2001 クリスマス2001

  師走ということもあり、世の中なにかとバタバタしている一方で、クリスマス関連の飾り付けや売り出しで街が華やいでいる。今年は 21世紀最初のクリスマスでプレゼントもど〜んと豪華に!と販売店も力を入れているようだが不景気が続いているので目論見どおりにいくのやら。なにもキリストの誕生日だけが 21世紀最初なわけでなく、自分の誕生日だって・・・というのは昨年の雑感にも書いたのでやめておこう。

  サンタクロースが実在すると信じていたのは何歳までだったろうか?はっきりとは記憶していないが、小学校の4年生くらいにはサンタ(プレゼンター)=親と認識していたような気がする。親からするとサンタクロースの存在を信じている子供であった方が可愛いのであろうが、思い通りにいかないのが世の常である。

  プレゼントも子供の頃は”オモチャ”が対象になる。子供としても年に一度のクリスマスである訳だから、この時とばかりに一番欲しい物を要求するのであるが、親は「ちょっと高い」とか「すでに同じようなものを持っている」だの「どうせすぐ飽きる」だのと言って難癖をつけるのである。

  そうすると子供も「これはサンタがプレゼントしてくれるのではなく、親が買うんだな」と気付いて幼い夢が、いきなり現実的な問題となってくる。「良い子にしていればサンタさんが・・・」という台詞は「親の機嫌を損ねないようにしていれば・・・」に直訳され、それは「2学期の成績が良ければ・・・」と解釈したのだが、それはもう手遅れである。

  翌年からの作戦として1・3学期は手を抜き、2学期の成績を良く見せかけるというのもあるが、そのような調整がうまくいくはずもない。今の努力が”クリスマス・プレゼント”と、すぐ後に控えている”お年玉”に反映されるわけなので、年末はなるべく問題を起こさないようにズルく振る舞っていたように思う。

  しかし、それもせいぜい小学校までの話で、中学生くらいになると「欲しい物は?」と聞かれても「別に〜」などと答えていた。「つまらない子だね〜」と親は少し寂しそうだったが、実際に欲しい物はあまりなかったのである。親としては子供として見ているのだろうが、巣立つ準備段階に入っている子供側からすると物を買い与えられるより、現金をもらって好きなものを自分で買ったりする方が楽しい。

  第一それくらいの歳になると欲しい物が”オモチャ”などではなく洋服だったりレコード(当時)だったりするので実際に店に出かけ、色々と見定めてから購入したいものである。ところが 以前の雑感から書いているとおりに特定のアーティスト、歌手に入れ込むことがなかったので欲しいレコードもなかった。ファッションにも興味がなかったので欲しい洋服や靴もない。

  毎週や毎月きまったマンガや雑誌を読んでいたわけでもないので毎月いくらと決まった”お小遣い”も貰っていなかったが、なぜか当時は「あれが欲しい」とか「これが欲しい」と思わなかった。それで結果的には「何が欲しい」と聞かれても本当に「別に〜」なにもなかったのである。

  人にもよると思うが、その年齢の頃は親と一緒に買い物に出かけるもの嫌だった。さらに家族揃って食事をしてクリスマス・ケーキを食べるよりも、友達と遊んでいるほうがずっと楽しかったものだから、食事の時間に家にいない。今から考えると親も寂しかったのだろうと思うが、うちの親の性格からして「寂しい」などと言うはずもなく、家に帰ると「遅くまでどこに行っていたぁー!」と怒り狂っているのを無視して「別に〜」などと言い、火に油を注いで大喧嘩したりしていたのである。

  それでも当時一つだけ欲しい物があった。それは自分専用のテレビである。今でこそテレビは一人一台の時代であるが、当時は高価だったこともあり茶の間にテレビがあるだけで自分専用のテレビなど持っている子供はほとんどいなかった。

  しかし「テレビを買ってくれ」と親に要求ても「ふざけるな」と言われるのは目に見えていたので、自分で何か買うと言い、現金を貰って机の中に貯金しておいた。年が明けて親戚などから貰った”お年玉”も貯金した。そうやって次の年のクリスマスも現金、その次の”お年玉”まで貯めてやっと念願のテレビを買う事ができた。

  テレビといってもポータブル・タイプで、5インチの白黒テレビだったが、初めて電源を入れてボワ〜ンと画像が映ったときは感動したものである。あれから何十年もたっているが、そのとき買ったテレビは捨てる事ができずに今でも持っている。昔の製品は作りがしっかりしているのか、今でも問題なくテレビを見ることができるが、さすがに白黒の5インチなので今ではどこか奥深くにしまわれている。

  民間企業の調査によると、今年のクリスマスをどのようにして過ごすかという問いに対しては「家族と自宅で」「彼氏と自宅で」「友達と自宅で」など”自宅派”が多いそうだ。親から子供に対するプレゼントの平均価格は \3,000〜\5,000と例年と変わらないが、異性に対するプレゼントはバブル期と比較して明らかに下落しているらしい。

  来年はどうなるのか分からないが、景気次第でクリスマスの過ごし方も様変わりするのであろう。

2001 / 12 / 23 (日) ¦ 固定リンク

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