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2001年10月07日

狂牛病 狂牛病

 国内で狂牛病に感染した牛が発見されて大騒ぎになっている。食料品店では牛肉の売り上げが急減しているらしいし、焼肉屋さんも来客数が減っているとのことだ。「当店は輸入肉を使用しておりますので、安心してお召し上がりください」と張り紙を出す店もあると聞く。

 肉や牛乳は食べても安全(WTOも認めている)らしいのだが、なんとなく気が進まないのも事実である。なんでも国に頼るのは良くないと思うのだが、個人や民間では対応できない問題に関しては政府や官僚に頑張ってもらうしかない。ところが肝心の国が頼りないものだから疑わしきものは口にしないという本能的な自衛手段をとることになる。

 人類は数千年前から科学的な根拠などなくても「食べられるもの」と「食べられないもの」を判別してきた。以前の雑感でもふれた遺伝子組換え食品にしても、今回の肉にしても「なんか嫌だな〜」と感じるものは口にしないというのが人類の知恵なのではないかと思う。

 消費者の不安を取り除くためにも政府には迅速に対応してほしかったのだが結果はこのザマで、農水省は国内のみならず、海外にまで醜態をさらしている。狂牛病が大流行した 5年前に英国と北アイルランドからは肉骨粉の輸入を禁止したが、それだけだったので別の国を経由して大量に輸入された可能性だってある。事実、英国の業者はヨーロッパで売れなくなったので日本に投げ出したと言っているらしい。

 今年 6月にヨーロッパから、「日本で発生する可能性あり」と連絡があったのに、農水省は「日本は安全」と取り合わなかったとのことだ。いったい何を根拠に安全と言っているのか定かではない。さらには同じ時期にヨーロッパが「狂牛病の調査をしてあげる」と言ってくれたのに日本はそれを拒否している。「なぜ?」とあきれ返ってしまうような対応ぶりだ。

 国内で狂牛病が発見されてからの対応は報道で見たとおり。焼却処分しただの実はしていなかっただの、勘違いでしただの・・・。そんな無責任なことばかりしておいて、「牛肉は安全で〜す」とニコニコしながら焼肉を食べて見せても何の説得力もない。

 現在、農水省が大慌てで対応しているのも自発的なものではなく、厚生労働省が先に「検査します」と発表したため、あわてて追随しているのにすぎない。まったく何を考えているのだろうか。そこまでノロノロと時間を稼ぐのには何か理由があるに違いないと疑いたくもなってくる。

 農水族は酪農家も支持基盤となっているため、余計な負担をかけてはいけないとか、出荷量が低くなると生活が大変だとかいう文句が出るのを恐れているのだろうか。それだけの理由で対応を遅らせているのであれば許せるものではない。結果的には騒ぎが大きくなって牛肉が売れなくなってしまったわけだから、酪農家に迷惑をかけたことになる。

 国の負担(税金)で検査を実施しようが、国内の牛をすべて焼却処分にして酪農家に安全な牛を買ってあげようが個人的には文句はない。わけの分からない道路や建物で何百億円も何兆円も使うくらいなら国民の安全のために税金をいくら使ってもかまわないと思う。

 健康をテーマにした TVを見ると、やれカロリーだコレステロールだと言っていて「何を食べたらいいんだ〜!」と叫びたくなるが、こんな状態ではますます食べるものがなくなってしまう。牛エキスを使用した食品など山ほどあるからだ。インスタントのラーメンやカレー、スープ類、固形スープ(コンソメやブイヨン)など調味料にだって使われている。

 今は”牛”だけだが、ヨーロッパでは禁止しているのに”ブタ”や”ニワトリ”に肉骨紛を使用することを日本は引き続き認めている。このままでは本当に食べるものがなくなってしまうのではないだろうか。豚骨スープだのチキンエキスだのを使用した調味料やレトルト、インスタント食品も山のようにある。

 こんなことなら、いっそのこと菜食主義にでもなろうかと思っても「遺伝子組換え作物が・・・」と考えてしまう。いったい何を信じて何を食べたら良いのだろう。「脳がスカスカになってもいいや」と開き直ってしまうしかないのかもしれない。

 日本が言うことは信じられないが、WTOが肉や牛乳は大丈夫と言っているのでそれを信じて牛乳も飲んでいるし、牛肉も食べている。牛の脳や眼球を食べる趣味はないので問題はないのだが、牛エキスに関してはあまり気にしていなかった。10月18日から 100%の牛が検査を受けるので、それ以降のものであれば少しは安心できるのかもしれない。

 今まで買い物といえば、価格と賞味期限を気にしていたが、これからは原材料と製造年月日を気にして購入した方が良さそうである。

2001 / 10 / 07 (日) ¦ 固定リンク

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