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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

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2006年 9月2日

予知能力 予知能力

  人に話すと気味悪がられるので大きな声では言えないが、実は自分には予知能力があるらしい。 それに初めて気付いたのは小学生の頃だった。 放課後、数人の友達と教室で雑談をしていたときに、友達のカバンが机から落ちそうになっているのが見えた。 慌てて走って行き、落下するカバンを受け止めたのだが、その走っている最中にカバンが落下し始めたのである。

  つまり、同じ映像を二度見たことになる。 実際には走っている最中にカバンがグラッとなって落下し始めた訳であるから、カバンが落ちそうになってから走った訳ではない。 友達は 「すげー反射神経だ」 と驚いていたが、自分の身に起こったことが現実離れしていたので、カバンが落ちる映像を見たことを言えなかった。

  大人になってからも現象は続く。 パチンコ屋で通路を歩いているとき、通り過ぎようとしていたパチンコ台で 7 が揃い、大当たりしているのが見えた。 心の中で (いいな〜) とつぶやきながら通り過ぎると、その台に座っていた人が 「よっしゃー!」 と叫ぶ。 何かと思ったら、7 が揃って喜んでいるところだった。 自分は少し早くそれを見てしまった訳である。

  ゲームを作る会社に勤めていたとき、マージャンゲームの動作検証作業をしていた。 自分の作業が一段落したので他の人の作業を見ていたのだが、マージャンに詳しくない同僚が次にどの牌(はい : トランプのカードのようなもの) を捨てるべきか悩んでいる。 自分の目に入っているのはテンパイ (あと一手でアガリの状態) したかたちで、アガリ直前の映像だ。

  「う〜ん」 と悩み続けている同僚に 「七萬 (ちーまん) を切ったら (捨てたら) 九萬でツモだよ」 と助言したが、同僚はポカ〜ンとしている。 聞き取れなかったのかと思い、もう一度同じことを言うと、「こいつは何を言っているのだ」 という怪訝そうな顔をしながらも助言どおりに七萬を捨てた。 すると次にツモッって (伏せてある牌を持ってくる) きたのは九萬で、見事にアガリになった。

  自分はそのとき、例の現象で先に映像を見ていることに気付いていなかった。 同僚は気味が悪そうにこちらを見ながら 「どうして分かった?」 と聞いてくる。 そこでハッと気が付き、「いや、その、適当に言っただけ」 などと、ゴニョゴニョ言ってごまかしたが、不思議そうな目でこちらを見ていた。

  今でも 『お買物日記』 担当者と 「そう言えば最近○○を見ないね」 などと芸能人の話をすると直後にテレビに映ったりすることがあるし、急に頭に浮かんだ曲が直後に流れ出すこともある。 次に放映されるテレビ CM が事前に分かったりすることも多い。

  いろいろと書いてきたが、共通するのは全て無意識に映像が見えたり頭に浮かんだりするだけであって、超能力者のように見る気になって見られるものではない。 そして見えるは数秒後に起こることであって、数分、数時間、ましてや数日後のことなど見えたことがない。 つまりは何の役にも立たない無駄な予知能力である。

  数分後のことが分かるのであれば競馬や競輪で大儲けできるだろうし、数日後のことが分かるのであれば株で大儲けできる。 人生に悩んでいる人に間違いのないアドバイスだってできるだろうし、世界平和に役立てる事だってできるかもしれない。

  しかし見えるのが数秒後のことであって、しかも見る方法が自分でも分からないとあっては、本当に何の役にも立たない無駄なものでしかなかったりするのである。

2006 / 09 / 02 (土) ¦ 固定リンク

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