おろか【愚か】 (形動)ものごとの程度の不十分なさま、心、気持のゆるんでいるさまを表わす。
まったく愚かなことで。少し涼しくなったからといって油断してはいけないと
2週前の雑感に自分で書いておきながら、その後 2週間の異常な暑さですっかり体調をくずしてしまった。9/4(水)に記録した 36℃というのは観測史上の最高気温ということなので体調が悪くなってもおかしくないのではあるが、実際には油断してしまい気持ちがゆるんでいたのだろう。
暑さでボ〜っとしていたのもあるが、先週は仕事をしていても PCの操作手順を間違えたり訳の分からない文書を作成したりしていた。考えごとをしながら歩くのはいつものとおりだが、それに輪をかけてボ〜っとしているものだから、人とぶつかりそうになったり階段を踏み外しそうになったり自転車に轢かれそうになったりで散々な一週間だった。
いつも電車の中では読書にいそしむのだが、活字を目で追っていても同じ行を何度も読んでしまったりして内容が頭に入ってこない。読み進むのを諦めて車内を見渡してもすぐ隣りに汗まみれのおっさんが、うつろな目をして立っていたりして鬱陶しいことこのうえないのである。おまけに下車するべき駅に着いたのに気付かずに、ドアが閉まる直前になってあわてて飛び出すというような有様だった。
それもこれも 「この暑さが悪いんだ!」 と開き直っていたが、よく考えると普段からボ〜っとしているわけだし以前から数々の失敗も繰り返している。
かなり以前の雑感にも書いたが、洗顔用石鹸と歯磨用を間違えるなどというのは何度も経験している。歯磨用で顔を洗ったときは 「なんだか顔がス〜ス〜するな〜」 くらいで済むのだが、洗顔用で歯を磨いたときは最悪である。なんとも表現しがたい泡立ち感が口の中にひろがるのと、とにかく 「美味しくない!」 の一言なのだ。
歯磨用も美味しいわけではないが、味を感じる口の中に入れるものであるからメーカもそれなりの味付け(?)をしている。味などおかまいなしの洗顔用を口に入れた場合、それはそれは得も言われぬ味が口の中全体に広がる。普段でさえ歯磨のときに嘔吐感に苦しめられているのに洗顔用で歯を磨いてしまったら最悪なのである。
洗顔と言えば、女性のように泡でやさしく顔を洗うなどということはせずに、手のひらで思いっきりガシガシと顔を洗っているのだが、考えごとをしてボ〜っとしていたりすると手の小指が鼻の穴に入ってしまうことがある。以前には勢いが余ってしまい、両手の小指が左右の鼻の穴にズボッと力いっぱい入ったことがある。「んあ゛〜」と痛みに耐えながら指を抜いたら両方から鼻血がボタボタとしたたり落ちて、洗面所は一人修羅場と化してしまった。
洗面所関係ではヒゲ剃りでも失敗している。前日に電気カミソリの掃除をして刃のところに付いているネットを外したままにしておいたのを忘れており、そのままバリバリと顔に当ててしまった。当然のことながら口の周りは血だらけである。そのときも修羅場と化した洗面所から飛び出し、あわててキズ薬を塗りたくった。少しして血は止まったものの、口の周りにたくさんのテ浴iペケ)ができてしまった。
そんなこんなで失敗ばかりしているのだが、これでは ”あわて者” なのではなく単なる ”愚か者” である。いいかげん大人どころか十分なおっさんなのだから 「心、気持ちを引きしめなければ」 と今さらながらに反省したりしているのである。