今年 1月の雑感に在宅勤務になってから鼻毛の成長が遅くなったことを書いたが、変化はそれだけではなかった。 『
管理人の独り言』 に
お買物日記担当者も書いているように、爪が伸びるのも遅くなったのである。 そこに書かれているように 『苦爪楽髪(くづめらくがみ)』 という言葉があり、それは苦労をすると爪の伸びが早くなり、楽をすると髪の伸びが早くなるという意味だ。
昨夜の 『
独り言』 にも書いたが、髪が伸びて邪魔になってきており、伸びるのが早くなったような気がしている。 爪の伸びが遅くなり、髪の伸びが早くなったことを総合的に考慮して判断すると、『苦爪楽髪』 という言葉が示すとおりにメチャメチャ楽をしているということになるのかもしれない。
確かに通勤で嫌いな人込みの中を歩かなくて済むようになった。 風邪をひこうが、お腹の調子が悪かろうが、決った時間に家を出なければならないというプレッシャーからも開放された。 精神的に楽になったのは確実に言えることである。 そこだけを考えると 『苦爪楽髪』 とは言い得て妙なのかもしれないが、在宅勤務には多少の苦労も伴う。
仕事とプライベートを分けるのも、家に居ながら仕事時間を守り、一定量の作業を一定期間内にこなすのも、自己管理を徹底しなければならないので、違った意味のプレッシャーがある。 結果的に、それほど楽をしているつもりはないのだが、爪の伸びは明らかに遅くなった。
『苦爪楽髪』 とは正反対に、『苦髪楽爪(くがみらくづめ)』 という言葉もある。 文字通り、苦労すると髪が伸び、楽をすると爪が伸びるという事だが、今の状況を考えると、こちらの方が正しいと思いたい。 楽をしていると言うよりも、「いやぁ〜苦労しているものだから髪が伸びるのが早くて、爪が伸びるのが遅くて」 と言いたいではないか。
真実がどちらなのか分からないが、一般的には苦労すると髪に影響が出やすいように思う。 悩み事があったり苦労したりすると髪がバサバサになったり円形脱毛症になってしまうことがあるし、精神に強い負荷がかかると一夜にして髪が真っ白になることもあると聞く。 頭髪が寂しくなってきた人は 「苦労が多くて・・・」 と自嘲気味に言うのも一般的だ。
そう考えると 『苦爪楽髪』 の方が正しいような気がするのだが、調べてみると髪と爪、どちらでも伸びが早いという人に対して 「楽をしているからだ!」 と戒めるために使うので 『楽髪』 と 『楽爪』 の双方があり、苦労が多くて忙しい暮らしをしていると、髪を整えたり爪を切ったりする余裕さえないのでどちらも伸び放題になってしまうという自己弁護的要素で 『苦髪』 と 『苦爪』 双方の言い方があるらしい。
つまり、都合の良いときに都合の良い方を使えばよろしいという、まことに日本的で適当な言葉であるわけだ。 人から 「楽をしているからだ!」 と言われても 「い〜や違う!苦労しているからだ!」 と言い張っておけば良いわけである。
・・・ ということで、前置きがとてつもなく長くなってしまったが、最近は在宅勤務になって苦労が多いものだから、髪が伸びるのが早く、爪が伸びるのが遅くなってしまった。