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2003年 5月04日

千里丘見聞録 Chapter III 千里丘見聞録 Chapter III

  暑くもなく寒くもない季節であるため、4月 29日(火)に前回からそれほど間をおかずに周辺の探検に出かけた。今の季節は自転車でウロウロしていても本当に気持ちが良い。一年中こんな気候であれば良いとも思うが、そうであればきっと労働意欲も失われるに違いない。

  今回の探検に選んだのは新芦屋上、新芦屋下、千里丘上、中、下だ。かなり広範囲になってしまうが、周辺情報で登録してある店や病院の数もそれほど多くはないので、一度に終わらせてしまおうという魂胆である。ささっと終わらせて、なるべく多くの情報を収集し、次の地域に進まなければならない。何せ暑くて外に出る気になどなれない夏がすぐそこまで迫ってきているのだから。

  それでも一応は涼しい午前中に行動を開始することにし、半分凍らせたアイスコーヒーをペットボトルに詰め、準備万端(?)にして家を出た。予想した通り風を切って走っていると涼しくてとても気持ちが良い。作戦としては MBS まで一気に登り、下り坂を利用しながら周りをゆっくり見ようと思っていたのだが、寄る年波に勝てず体力が衰え始めているため、ヤマハの交差点で早くも右折してしまった。

  現在のライフ(旧 西友)までは行ったことがあるのだが、ここからは未知の領域である。周りをキョロキョロしながら進むも特筆すべき店などが見当たらない。周辺情報に地図情報を登録した時はもっと多くの店舗があったはずなのにおかしい。自分がどのあたりを走っているのかも把握しないまま 「先に進めば何かあるに違いない」 と、お気楽モードでペダルを踏みしめる。

  店を発見するどころか戸建住宅が密集する一角に足を踏み入れてしまい、車も通れないような細い道をひた走る。一向に店などが現れないため進路を検討せざるを得ない状況になってしまった。やはり当初の方針通りに山を登り、大き目の道を下った方が良いという結論に達し、細い道を自転車の ”立ち漕ぎ” で爆走・・・したのは最初だけで、だんだん足がプルプルしてきてしまった。

  自転車を降りて徒歩で進むと標高が高いからか、遅咲きの桜の花びらが路面に広がっている。見上げるとすでに葉桜になりかけた木には少しばかりの花が咲いていた。「今年はこの桜で見るのが最後かな〜」 などと思ったりもしたが、今は呑気なことを考えている場合ではないのである。周辺情報を充実させるためにも進まねば、進まねばならぬのである。

  頂上らしき場所に行っても周りには店などがない。どうしたものかと、あたりを見渡すと右手の方に大きなマンション群が見える。「地図で登録したのはあの辺りに違いない」 と、俄然元気が湧いてきて、一気にマンション群を目指した。予想した通りに病院やクリーニング店などが点在しているので営業時間などをメモに書きとめながら、いよいよ本格的に探索らしくなってきた。

  途中、梵保庵(ぼんぽあん)なる洒落た店構えの蕎麦屋さんを発見する。まだ新しそうなのに不思議と風格すら感じられる店である。この店は登録していなかったので外にある看板を見ながらメモっていると、店の人らしき女性が出てきて 「いらっしゃいませ〜」 と言われてしまった。

  店に入る予定はなかったので笑顔で応えながらメモを続けていると店の営業内容が書かれたカードをくれた。店も店の人もとっても感じが良く、昼食が切れ仕舞い、夜も予約のみとなっていることからも、とっても美味しいのかもしれない。時間がある時に一度は行って食してみねばなるまい。と思いつつ次に進むことにしたのである。先は下り坂が続いてとっても楽である。

  ところが、で〜んと現れたのが、西松屋である。どうやら周辺情報の登録地域から外れてしまったようだ。違う道路から登録地域に戻るべきか、今きた道を逆行するべきか。しかし、今きた下り坂を逆行するということは長い長い上り坂である。少し躊躇したものの、意を決して逆行することにした。しかし、それが致命傷になったようで、千里丘上、中、下を探索する前に体力が尽きてしまった。

  今回の探索では 『くちコミ情報』 にも登場しているバンブードールの実物も見ることができたし、マンション群のオアシス的な存在であるマルヤスも見ることができた。病院の診療時間や休診日もいろいろ調べることができたので満足のいく成果を得られたと思っている。暑い季節になる前に、もう少し探索を続けなければと心に誓ったりしているので、Chapter IV を書く日も近いものと思われる。

2003 / 05 / 04 (日) ¦ 固定リンク

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