大阪府摂津市JR千里丘駅周辺密着情報!!

雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

トップページ
2001年 6月03日

漢字 漢字

 年齢がバレてしまうが、小学生の頃に「旧漢字」から「新漢字」への変更があった。それまで略字と呼ばれていたものが正式な文字に格上げになったわけだ。

 もともと勉強が好きではなかったが、この新旧交代劇でますます嫌いになったように思える。今から考えると日本の教育制度に柔軟性が欠けているのだと思うのだが、テストでもなんでもそれまで”正解”だった旧漢字がある日突然、それも学んでいる子供達の了解なしに”不正解”になってしまった。

 これから覚えるものなら許せるが、過去に覚えてしまった漢字も旧漢字を書いたら「間違い」とされるのには納得がいかなかった。「一応正解だけど今度から新漢字を使ってね」くらいの柔軟性は必要なのではないだろうか。

 漢字とは話題がそれてしまうが、小学校の低学年だったか幼稚園のころに時計の読みかたで、10時55分を「11時5分前」と回答して”不正解”にされたこともある。当時それがなぜ不正解なのか理解できなかった。回答集にある答えと違うものはすべて”不正解”としか判断できないのであろうが、今だに「な、なぜ?」と考えてしまう。

 自分を正当化する気はないが、どういう理由で”不正解”なのかを説明された記憶がないので「なんだかな〜」という感じなのである。

 その小さい疑問が解決したからといって今の人生に影響があるわけでもないし、それが”正解”と認められたからといって当時の成績が格段に良くなるわけでもないので、今となってはどうでもいいことなのであるが・・・。

 最近、新聞や TVのニュース番組を見ていて不思議に思っていることがある。本文や見出しに”ひらがな”が多いのである。

 「隠蔽(いんぺい)」という字が「隠ぺい」と書かれていたり、「改竄(かいざん)」という字が「改ざん」と書かれている。それ以外にも”ひらがな”を使用しているのをよく見かけるようになった。会社などでよく使われる「稟議書(りんぎしょ)」も「りん議書」と表現されているのを見たことがある。

 とくに漢字に強いわけでも、わざわざ難しい漢字を使ってほしいとも思っていないが、それこそ「ある日突然」そのようになったように思い、とても気になっている。これは文部科学省(旧文部省)の「お達し」なのだろうか?それとも JIS規格の変更に起因しているのだろうか?それらの漢字は知らない間に JISの第一水準から第二水準に”格下げ”になってしまったのだろうか?

 昔、コンピュータ用のフォントを作成したことがあり、JISの第一から第三、外字も含めて 7千数百文字を 4種類ほどチクチクと一文字、一文字作っていった。結果的に延べ 3万文字程度を作成したので”漢字”というよりも”図形”として記憶している場合が多い。

 その中には確かに隠蔽(いんぺい)の”蔽”や改竄(かいざん)の”竄”という漢字も含まれていたと思う。すでにそれが第一水準か第二かは忘れてしまったが・・・。

 話をもとに戻すと、そのように漢字(単語)の一部を「ひらがな」で表現するのは、いつから始まり、そのキッカケは何だったのであろう?新聞や TVのニュースで「今後はこうなります」というと宣言されたのを見たことがない。しかし、どの新聞もどの TV局のニュースでも同じように”ひらがな”を使用しているので、何かがあったに違いない。

 結果的に事の真相は解っていないのだが、妙に気になっているのと、それを見るたびに子供のころに納得できなかった事実を思い出したりしている今日このごろである。

2001 / 06 / 03 (日) ¦ 固定リンク

△ページのトップへ

Powerd by Bloq