重箱の隅をつつくような実に細かなことで恐縮ではあるが、気になって仕方のないことをいくつか。
まずはペットショップの広告やペット関連のイベントのCMなどで良く見聞きする
『ワンちゃんネコちゃん大集合!』
という文言だが、犬をワンちゃんと言うなら猫はニャンちゃんではないのか。
どうしてもネコちゃんと言いたいのならイヌちゃんネコちゃんとすべきだ。
どちらも二文字なのでゴロだってそれほど悪くはない。
ワンちゃんニャンちゃんだって、それほど言い難くはないではないか。
それなのに、なぜ、なにゆえに、どの広告も判で押したようにワンちゃんネコちゃんなのだろう。
ワンコであればニャンコ、犬であれば猫、それぞれ統一していただきたいものである。
次に自殺の種類についてというか、そのネーミングについて。
いじめを苦にした自殺、過労によるうつ病からの自殺など、昨年末から暗くて辛いニュースが続いているが、その方法を伝える際の「首吊り自殺」というワードに違和感を覚えた。
自殺にも様々な方法があるが、首吊り自殺だけネーミングが生々しくないだろうか。
ガス自殺は有毒成分による中毒とか酸欠にって死に至るので文字通りだし、電気ショックによって死に至る感電自殺もまあ、文字通りではある。
高いところから飛び降りるのは投身自殺、川や海に身投げするのは入水自殺、自身の体に火をつけるのは焼身自殺、薬物を大量に飲むのは服薬自殺、毒を飲めば服毒自殺、日本では極めて少ないが、ピストルなどで自身を撃つのは拳銃自殺だ。
それぞれの行為を二字熟語にして自殺を付け加えたのが一般的なのに、どうして首吊り自殺だけ生々しいそのままの表現なのかと感じたのが違和感となったのだろう。
実は首吊り自殺には縊頸自殺という名前もあるらしいのだが、縊頸(いけい)など漢字が難しすぎる上に読める人もそうはいないに違いない。
後ろの『頸(けい)』はクビとも読むのでそのままだし、首の骨の一部を頚椎(けいつい)というので少しは分かるが、問題は最初の『縊(い)』である。
この漢字は糸へんに益(の旧字体)を書くが、その益には二股に分かれたものの末端をくくるという意味があり、糸へんがつくことで糸をくくりつけるという意味を持つらしい。
そこで首と同意語の『頸』と合わさって首をくくるということなるということだ。
・・・。
いやいや、そうではない。
そんなことを調べていたのではなく、なぜ首吊り自殺だけ生々しいネーミングなのかという件である。
縊頸自殺が難しすぎるのであれば、もっと簡単な二字熟語にすれば良いではないか。
いや送り仮名を抜いて『首吊自殺』と書き、『しゅちょうじさつ』と読ませるのはどうだろう。
・・・。
こんな細かなことを気にしているのは自分くらいなものなので、いくら主張しても意味はないだろうが。
もうひとつ気になっていたことがあったのだが、メモらずに文章を書き始めてしまったので忘れてしまった。
きっと忘れてしまうくらい細かな、取るに足らないことだったのだろう。