旅の途中

14年ぶりに年末年始を故郷で過ごした。

母親も叔母も相変わらずだったが、今日は時間がないのでその話は後ほど。

今回は移動中に目にしたこと、思ったことをつらつらと。

まずは帰省のため実家に向かうバスの件。

この街から札幌に向かうバス、札幌で乗り継いで故郷に向かうバス。

冬期間は時間通りに運行するのかがとても気がかりだ。

札幌での乗り継ぎは待ち時間が 30分程度しかない。

吹雪や大雪で高速道路が通行止めになったり速度規制になりでもしたら次のバスに間に合わないという緊迫した状況だ。

今回は事前の天気予報はハズレて好天に恵まれたため問題なく乗り継げた。

札幌から故郷に向かうバスでは乗客の何人かが風邪をひいているらしく、ゲホゲホと咳き込む人、グシュグシュと鼻をすする人、くしゃみを連発する人などがおり、我が体内がウィスルに侵食されないか気が気でならなかった。

到着してから知ったのだが、前日の 28日は悪天候のため高速バスが運休になったらしい。

そんな影響もなく順調に帰省できたのは晴れ男の異名を持つ自分のパワーか。

29日の午後から今日まで実家で過ごし、今度は帰路の話し。

いつもは空席が目立つ札幌行きのバスなのだが、さすがに帰宅ラッシュのピークといわれる 2日だけあって、何とバスが 2台停まっていた。

実家で過ごした数日間の疲れがどっと出てウトウトしているうちに札幌に到着。

バスの乗り継ぎまで 2時間ほどあるので、いつもなら色々な店をめぐって時間をつぶすのだが、果てしなく疲れていたのでベンチに座ったままじっと時間が経つのを待っていた。

バスを降りてからの移動、ベンチに座っている間、何組かの家族の同じような光景を目にする。

それは一様に小さな子どもを連れた家族なのだが、買い物に飽きて疲れてしまった子どもが
「家に帰りたぁい」
とグズっていた。

そこで思ったのだが、子どもが欲しがる物、例えば玩具でもお菓子でも良いのだが、それは最後の最後に買ってやるべきだろう。

大人の買い物の途中でグズりだしたなら
「もう少ししたら買ってあげるからね」
と説得できるだろうし、それでもグズグズ言うようなら
「じゃあ買うのをやめて帰る?」
と選択肢を与えることが可能だ。

そこで『待つ』を子どもが選択したなら少しは大人しくなるだろうし、『帰る』を選択したなら出費を抑えることができる。

そんなことを何となく思ったりスマホでゲームなどしているうちに時間となって、札幌から我が街までのバスは出発。

本当に直前まで・・・降車する 3分前まで雨混じりの雪が降っていたため、濡れて帰宅することを覚悟していたのだが、バスを降りるとすっかり雨は止んでいた。

ここでも晴れ男の面目躍如で濡れることなく帰宅できたのは実は幸いなことである。