参院選 2013

7月 4日に公示され、21日に投開票となる参議院選挙だが、各党が何を主張しようと、ねじれ状況をめぐってどんなに舌戦を繰り広げようと自民党の大勝は揺るぎないのではないだろうか。

現在までのところ安倍政権は大きな失敗もなく、民主党政権の停滞、体たらくぶりから比較すると大きな躍進を遂げているかのような好印象を受けやすく、それによって高支持率を維持している状況にある。

閣僚の問題発言とか川口順子氏の解任騒ぎなど多少の波風はあったにせよ、そのたびに社会情勢の大きな変革とか大災害、大事故など世界的ニュースが世間を騒がせるタイミングと重なって、マスコミの総攻撃を回避できるという絶妙なバランスを保っており、その運の良い、ツキのあるリーダーはある意味において何ものにも代えがたい存在であることから今は必要とされている人物、政党だと思わざるを得ない。

順風満帆とまではいかずとも、今のところは逆風らしい逆風が吹いていないのに加え、野党が自滅的な行動や発言で自壊しつつある状況下においてはあまりにも選択肢がなさすぎる。

民主党は与党時代のマイナスイメージが強すぎるので政権を任せる器ではないことは嫌というほど思い知らされているし、日本維新の会は選挙戦目前に迫った段階で橋下共同代表の爆弾・問題発言で国論を二分するかの勢いで騒ぎが大きくなってしまい、多くの層から反発を招いているので国政を任せられるかには大きな疑問符がつく。

生活の党は所詮は小沢党でしかないし、社民党の福島みずほ氏はアドリブでも棒読みでしか話せないという特技の持ち主なので真意も熱意も伝わってこない。

その他の党もそれぞれの主張は分からなくもないが、キレイ事だけで世の中は変えられないし、経済も持ち直さなければ国の借金も返せないし、外交もできないので理想論ばかり聞かされても現実感に乏しく思える。

主義主張に多少は骨があり、現実路線も踏襲していると思えるのは渡辺喜美ちゃん率いるみんなの党くらいなものだが、仮に政権を任せたとしても官僚をコントロールすることができず、民主党政権と同じ道を歩んでしまうのではないかという不安がなくもない。

そうなると結局は自民党しかないという思いが国民の大半を占めるのなら、投票に行っても行かなくても結果は一緒という思いが広がって投票率が大幅に低下し、多くの支持母体を持つ自民党がますます有利になるという結果を招くものと思われる。

ネット選挙が解禁になったとは言え、ネットで投票できる訳ではないので投票率の向上には寄与しないだろう。

以前から何度も主張しているが、投票率を上げるためには投票に行ったことを証明する何かを発行するか、送られてくるハガキに切り取り線をつけて現場で捺印したのち切り離して持ち帰るようにし、その半券がなければ受けられないサービスを各業界が提供すれは良いと思う。

それは単純なことで飲食店では半券を見せたら 10%OFF、コンビニ、スーパーでの買い物は 5%OFF、その他ファッション業界でもなんでも参加して盛り上げたら良いのではないだろうか。

国民として、大人としての義務を果たさないのであれば、半券を持たない社員のボーナスも減額するとか、大学では単位を減らすとかペナルティ的な扱いにする方法だってある。

ここまで偉そうなことを書いている以上、もちろん来週の日曜日は投票場に行くが、今回は支持する候補者が決まっているので、それほど真剣に各党の主張に耳を傾けていないのが現実だ。

そして、これから一週間は選挙カーが通るたびにテレビやラジオの音が聞こえないと文句を言ったりもするだろう。

それでも一応は政治に関心を持ち、責任をもって投票するつもりだ。