ガリガリ君

08月04日の独り言に 『お買い物日記』 担当者が書いているガリガリ君を食べたことはあるのだが、それはずいぶん大人になってからのことだ。

ガリガリ君世代ではないのかと考えたこともあるが、実はピッタリ合致していたりする。

では、なぜ子供の頃に手を出さなかったのかといえば、それは単純に近所の駄菓子屋にもスーパーにも売っていなかったからだと思われる。

製造販売しているの赤城乳業が、北海道まで販路を伸ばせたのは最近になってのことではないだろうか。

何せ、北海道には雪印乳業という巨大な壁があった。

あの大事件があって以降、当時の支配力は見る影もないが、明治製菓やロッテなどの超メジャーブランド以外、その牙城を突き崩すことなど不可能に近かっただろうと容易に想像がつく。

また、流通も個人商店、地場のスーパーが経済の中心で、全国規模の大手スーパーなど存在しなかったことから、埼玉県にある会社の商品が北海道に流通することなど極めて稀なケースだったと思う。

したがって、コンビニ、スーパーチェーンが台頭するようになるまで、ガリガリ君が北海道の子どもたちの目に触れることはなかったに違いない。

1981年の発売開始以来、30年の時を経て一大ブランドに成長したガリガリ君は、他のメーカーにとって垂涎の的となっていることだろう。

これだけのネームバリューがあれば、新しい味の商品を発売しても最小限の宣伝広告費さえ投入すれば消費者が勝手に広めてくれるだろうし、アイスの季節がやってきても莫大な費用をかけて宣伝する必要もない。

そして、30年間も続く超ロングセラー商品など簡単に開発できるものではない。

おまけに最近では玩具メーカーからガリガリ君をカキ氷にする商品まで発売され、その人気には一点の陰りもないようだ。

話を最初に戻すと、自分はガリガリ君を食べたことがある。

ありはするのだが、それがいつのことだったか、普通のソーダ味を食べたのか、他の味を食べたのか、それをどこで食べたのか一切の記憶がない。

北海道の夏は短いが、涼しい季節になる前にもう一度食べてみようかと思ったりしている今日この頃である。