冬の訪れ

北海道に帰ってきて三度目の冬はもう目の前。

本来であればもう冬なのだが今年は今日現在も晩秋と初冬がせめぎ合い、かろうじて秋が優勢に立っているような状況だ。

来週には冬が優勢となって一気に気温下がるだろう。

いつも書いていることだが、大阪の夏は辛かった。

ゴールデンウイークが終わって少しずつ暖かくなり、梅雨や夏が近づいてくると毎日が憂鬱で仕方なかった。

できることなら渡り鳥のように少しずつ北に移動して、猛暑、酷暑の中に身を置かずに済む方法はないものかと真剣に考えたこともある。

北海道の夏は逆に待ち遠しいし、寒い冬が近づいてきても決して憂鬱にならないのが不思議だ。

冬なのだから寒くて当然と割り切れる。

夏なのだから暑くて当然と割り切れなかった大阪とは大違いだ。

多少なりとも危惧しているのは降雪量であり、昨年のように数十年に一度の大雪は、本当に数十年に一度だけにしていただきたいと思っている。

まだ足腰が弱る歳ではないので、面倒ではあるものの除雪が辛い訳ではない。

降り積もった雪を綺麗に片付けた後は、ある種の満足感に浸ることもできるし、普段の運動不足の解消にもつながることも期待できるので心から敬遠している訳ではないのだが、何せ面倒なのである。

第一に外に出るためには着替えなくてはならない。

冬は身につけなければいけないものも多く、それだけで時間がかかる。

除雪作業も最短で 10分、積もった雪が多かったり湿って重たい場合は 30分前後の時間を要するのが通例だ。

昨年は日に 2度も 3度も除雪しなければいけないほどの大雪だったので、1時間以上は雪と格闘していたことになる。

今となってはそれすらも笑って話せることであり、決して笑っては話せない大阪の夏の暑さとは雲泥の差ではあるのだが。

北海道の人は家の中を必要以上に暖かくして冬でも薄着で過ごすという生態だったりするのだが、大阪での冬の過ごし方に慣れた我が家では今でもそれを踏襲し、重ね着をして体温の低下を防ぎつつ部屋の中はさほど暖かくせずに過ごしている。

寒くなっても暖房せずにいて人から驚かれたりもするが、すっかりそういう生活に慣れているので何の苦にもならないどころか、それが割と快適だと思えたりもするので問題はない。

今はさすがに部屋の中を暖房しているが、先週より気温が高いので設定を 『大』 から 『中』 に下げている。

最高気温が 10℃以下になったら暖房を開始し、5℃以下になったら 『大』 にするというのが一応の目安だ。

しかし、いずれの場合も室内の温度設定は 18℃なので、一般家庭と比較すると極端に低い。

それでも冬なのだから寒くて当然と割りきって厚着でコロコロになりながら生活している。

これから数カ月、北海道の冬を楽しみながら過ごしていこうと思う。