最近の若い者は

何年もの間、この雑感は義務的かつ事務的に書いており、土曜の午後になればパソコンの前に座ってダラダラと書き始める。 何を書くかは労せずともパッと浮かび、ワーッと一気に書いてしまうことが多いのだが、今日は何を書いたら良いのか思考が定まらない。 書きたいことは思い浮かぶのだが、疲れが残っているのと睡魔と闘っているのが一緒になってボ~ッとしている。

こんな時は過去の記憶に頼るものや、面倒な理論をゴチャゴチャと考えたりする必要がある文章を書くよりも、流れに任せてボンヤリした内容のものをフワフワと書くのに限る。 時事ネタであればエキスポランドのジェットコースター問題が挙げられるが、こんな気分のときに書くにはあまりにも内容が重い。 違う話題と言えば高校野球の特待制度問題もあるが、「高野連は何様のつもりか!?」 程度のことしか思いつかない。

「もっと軽い話題は?」 と思いを廻らし、ポンと頭に浮かんだのは太陽くんと辻ちゃんの結婚だ。 二人はいわゆる 『できちゃった婚』 というやつで、辻ちゃんは妊娠による体調不良から結成されたばかりのユニット 『ギャルル』 を脱退したり、急性胃腸炎を理由に舞台を緊急降板したりしており、結婚会見に集まった報道陣らは責任論を展開する有様で、諸手を挙げて喜べる状態ではなかった。

本人たちも自覚していたであろう様子は、会見の第一声が謝罪だったことからもうかがえる。 若い二人が若いになりに考えて、公式の場で謝罪までしているのだから、後は 『おめでとう会見』 にしてあげたら良いのに、意地も頭も悪い記者どもは二人が困るような質問ばかりしていたように思う。 記者の中に 『モーヲタ(モーニング娘。オタクの略)』 と呼ばれる人種が入り混じっており、嫉妬心を丸出しにしていたのではないかと疑いたくなるほどだ。

中には 『できちゃった婚』 の増加とともに幼児虐待や育児放棄の件数も増加傾向にあることや、それに絡めて熊本市の慈恵病院で運用が始まった 『こうのとりのゆりかご』、いわゆる赤ちゃんポストにまで話しを発展させる番組まであり、若い二人が 「幸せになります」 と言っただけのことが予想もつかぬ社会問題にまで波及する日本はヒマな大人が多い国だという表れでもあるような気がする。

自分にそんな意識はないが、「近頃の若い者は・・・」 と嘆いているオッサン、オバハンも多いことだろう。 自分がどれほど立派になったのかは知らないが、その自分たちですら若い頃には年上の人から 「近頃の若い者は・・・」 と言われていたはずである。 当時、そう言っていた大人も若いころには年上から 「近頃の・・・」 と言われており、時代はどんどんさかのぼる。

日本では平安時代の文章に 「最近の若い者は・・・」 と書かれたものがあるらしいが、考古学者が古代エジプトの発掘調査をしていて遺跡に書かれた象形文字を発見し、何か重要な歴史的事実が書かれているのではと解読したところ 「最近の若い者は・・・」 という年寄りの愚痴がかかれていたらしい。 数千年前の時代にも若者と大人、世代間の対立はあったようだ。

この事実を突き詰めて考えると、常に年長者が立派で若者がなっていないということになる。 それが真であるならば、最古の人類がもっとも高潔で神に近い存在であり、文明や科学技術の進化はあれど、人間自体はどんどん質が低下し、堕落していっているということになる。 確かに坂本龍馬などは 30代にして世界を見渡し日本の将来を憂いていたが、今の 30代はどうだろうなどと考えてしまう。

それほどまでに人間の堕落は進んでおり、このままでは人類の未来にとって・・・などと大袈裟なことを考えている場合ではない。 太陽くんと辻ちゃんの件で人類の未来像まで思考が発展してしまっては、訳の分からない責任論を展開するマスコミや、幼児虐待にまで話題が広がるテレビと大差がない。

ここは 「おめでとう!」 の一言をもって、今週の雑感をお開きにすべきだろう。