真性雑感 第七版

真性雑感 ~目次~

■ ソチオリンピック

ソチオリンピックも折り返し地点で、これから後半戦に突入する。

それにしても高梨沙羅選手が可哀想だ。

メダルを取れなかったこともあるが、その要因は過剰なマスコミ取材、過剰な期待が彼女を押し潰してしまったのではないかという気がするからであり、少なからず自分も彼女ならやってくれるという根拠の無い期待を抱き、ワールドカップで手にしたメダルの色が金だろうと銀だろうと表情を変えずにインタビューに答える姿を見て、勝手にプレッシャーに強そうだとか精神力が強そうだとか、まだ子どもだから怖いもの知らずだとか思っていたことを反省せざるを得ない。

日本人は、特にマスコミ関係者は、まだあどけなさが残る 17歳を相手にプレッシャーのかけ過ぎで、もう少し伸び伸びと、いつもの大会と変わらぬ状況を作ってやることはできなかったのか。

■ 東京都知事選

後出しジャンケンみたいなので今さら言うのも気が引けるが、東京都知事選は舛添氏が圧勝するだろうという気がしていた。

総理経験者とは言え、今さら小泉氏が細川護煕氏を担いだところで都民は笛吹けど踊らずといった感じだろうし、神輿に華々しさがないので担ぎ手も力が入らなかったことだろう。

さらに、節電疲れ、電気料金値上げによる経済負担などから脱原発というスローガンは都民の耳に大きく響かなかったものと思われ、震災時の原発事故で今も苦しんでおられる方々や、子どもの健康被害に対して極度に神経質な親などを除けば論点の中心にはならなかったに違いない。

ただし、自分は原発を廃止することには賛成だ。

■ 経常赤字

前から何度も書いているが、梅雨がある日本で太陽光発電を進めるより地震大国、火山大国、温泉大国なのだから地熱発電が適していると思う。

発電のためのエネルギー輸入で経常赤字国になったと言うが、今は様々な産業が海外生産を推し進めているのだから輸出するものを日本国内で生産していないし、日本には資源がないのだから今後も輸入が増える一方だと思われる。

すでに国内には輸出するものがなく、今後も輸入すべきものが増える一方なのだから経常収支は赤字となり、その額は年々増加の一途をたどるのは間違いない。

だとすれば地熱など自然エネルギー発電を推進してエネルギーの輸入を減らす努力をすべきなのに加え、最初は国営でも何でも良いからメタンハイドレートの掘削技術を一刻も早く確立して天然ガスを国内調達できるようにし、日本近海に埋蔵されている可能性が高いレアアースも掘削して国内自動車メーカー、精密機器・電機産業に対して優先的に販売してコスト削減を後押しするなりしてメーカーの国際競争力強化を図るべきだろう。

掘削、生成の基礎技術が確立した段階で民営化し、天然ガスもレアアースも諸外国に高値で売りつけてやれば収支のバランスも調整しやすいだろうし、日本が資源国になることだって不可能ではない。

■ 大阪市長選

また橋下徹大阪市長が物議を醸しているが、外野から見ているとなぜこのタイミングなのか不思議に思う。

市議会で自分の思い通りに事が運ばなくなったからヒステリーを起こしているのであれば、それはあまりにも大人げない行動だし、もっと時間をかけて大阪府民や他の政党に大阪都構想の実現の必要性、そのメリットを説くことが必要なのではないだろうか。

その努力もせずに民意を問うなどと言われても説得力がない。

では、なぜこのタイミンだったのだろう。

彼の良き理解者であり関西で絶大な人気を誇っていた、やしきたかじん氏が亡くなったことは北海道に住んでいながらも大きなショックを受けたし、とても残念でとても寂しく、そしてとても悲しい出来事だった。

その悲しみが癒えぬ今、くれぐれも橋下氏にはやしきたかじんの名を出してほしくないし、選挙演説でやしきたかじんとの約束を持ちださないでほしい。

もし、そんなことをしたら絶対に許すことはできない。