夕方、ちょっと外出して買い物に行ってきた。
家を出てすぐ、荷物を胸あたりでキュッと抱きしめ、うつむきながら歩く高校生くらいの女の子の後ろを自転車に乗ってニヤニヤしながらついていくジイさんがいる
もし、女子高生が困っているのなら助けるべきかと思いつつ横目で見ていると、ジイさんは女子高生を追い越していく。
どうやら危機は脱したらしいとホッとしていると、
「爺ちゃん、待ってぇ」
という女子高生の声
祖父と孫ならなぜ困ったような素振りで歩いていたのか
とりあえず、先走って声をかけたりしなくて良かったと、一人でブツブツ言いながら店に向かった自分だ