帰りの高速バス。
運転手の車内アナウンスは、2013年6月4日サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めた夜、渋谷駅前でユーモアを交えた話術を披露した通称DJポリスのようだった。
アナウンスを始めてすぐに乗客の携帯電話の着信音が鳴った
「はい、今も車内で音がしていますが、携帯電話は電源を切るかマナーモードにして・・・」
と始まり、
「旅行で楽しいのは分かります、分かりますが、大きな声で話をされると寝ている方に迷惑です。」
「なので小さな声で、周りの人には聞こえない小さな声で会話を楽しんでください。」
などと、流れるように注意事項を伝える。
高速道路に入ったらシートベルトの着用とか、途中での休憩の案内、到着予定時刻なども同様に軽快なテンポでアナウンスするので可笑しくて仕方がない
一通りのアナウンスが終わったと思ったら、
「ひとつ言い忘れていました。 来週はシルバーウィークという連休ですが、すでにバスの予約は埋まりつつあり・・・」
と、再び話し始めた時には我慢できずに吹き出してしまった
そのアナウンスが効果的だったのか、車内で着信音が鳴り響くこともなく、大声で話しをする人もおらず、ゆっくりとした時間を過ごすことができたのであった