2005年末から 2006年初頭にかけて、ずっと気に病んでいた探査機 『はやぶさ』 だが、いよいよ小惑星 『イトカワ』 を離れて地球帰還に挑むことになった。
宇宙航空研究開発機構は 「2010年 6月の帰還を目指す」 としているが、様々な箇所で故障が発生しており、無事に帰還できる確率は極めて低そうだ。
岩石試料を採取できた可能性も相当に低そうだが、砂粒やホコリだけでも良いから地球まで運んでいただきたいと願っている。
しかし、奇跡的に地球にたどり着くことができたとしても、大気圏に突入して地上に戻ることができるのは、試料を採取したカプセルだけだ。
『はやぶさ』 本体は宇宙空間から地球に向けてカプセルを放出し、その役目を終えることになってしまう。
なんとも物悲しい使命だったりするのである。