散歩の途中にいつも会う女子小学生と父のラブラブな親子がいた。
父親は、自分の通勤コースをはずれて遠回りしながら女の子を学校の前まで送っていた。
小さかった女の子も高学年となり、ずいぶん背が大きくなったがラブラブな関係は続いていた。
・・・すべて過去形で書いているのは、それが過去の事になってしまったからだ
数日前、女の子は友だちと一緒に学校に向かっていた
いよいよ年頃となり、父親と一緒に登校するのが恥ずかしくなったのだろうか。
その姿を交差点に立ちすくんで見送る父親。
いつまでも、いつまでも見送っているが娘が振り返ることはない
タバコに火を付け、肩を落としながら会社に向かう父親の背中には哀愁が漂い、足取りはかなり重そうだった