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雑感 なんとなく感じたこと雑感 なんとなく感じたこと

それぞれの春それぞれの春

新年度になって職場や学校の人間関係が変わり、アパートなどの入所者も入れ替わる。

以前の雑感に書いたように、お客さんである会社に勤めていた人は3月いっぱいで退職した。

個人的には嫌いでもなく、悪く思ったこともないのだが、社員同士はギスギスしていたので彼の退職によって職場環境が改善されるのであれば悪いことではない。

近所のアパートは空室になったり新しい人が入居したりと忙しい。

いつも駐車場に止まっていた車には 『お買い物日記』 担当者がお気に入りのヌイグルミが乗せられていたのだが、この春、忽然と姿を消してしまったのでアパートに住んでいた住人が引越してしまったのだろう。

その車の持ち主は女性で、休日は必ず車がなかったのでそれほど遠くない実家に帰っているか彼氏の家にでも行っているのだろうと勝手に話していたのだが、その彼女がアパートを出たということは親と同居を始めたか、彼氏と結婚したのではないかと、これまた勝手に想像したりしているところだ。

この春も新一年生が誕生した。

体が小さくランドセルがやけに大きく見える小学一年生は、まだ話す内容も幼く友達同士の会話を耳にしても何を言っているのかさっぱり分からない。

それでも互いに笑ったりうなずいたりしているので会話は成り立っているものと思われるが、あの不思議な言語を理解できるのだから親や教師は偉大だ。

この町では交通安全のため蛍光の黄色をしたランドセルのカバーが企業の善意によって小学一年生に配布されるのだが、まだ真新しいので蛍光色が目に眩しい。

子どもたちに乱暴に扱われ、少し色あせて痛みが進んだ去年のカバーをはずし、二年生になった子どもたちはすっかり上級生気分で、グループ登校の際には新一年生の手を引いたりしている。

その小学校を卒業し、中学に進んだ子どもたちは制服姿となって少し大人びて見える。

すぐに身長が伸びるので大きめのサイズなものだから、まだ制服に着られている感がないでもないが、すぐに大人っぽい骨格になることだろう。

中学生、高校生の通学風景を見て気づいたのだが、最近は学生帽というものがなくなったらしく、誰一人として校章つきの黒い帽子をかぶっていない。

いったいいつ頃から学生帽がなくなったのか気になって調べてみたところ、1990年代初めごろから髪型の自由化が始まったことと、制服が詰め襟からブレザーに変わる学校が増えたため、徐々に着帽を義務付ける学校が減少し、今となっては全国的にもごく少数になったとのことだ。

昔は髪の長さからズボンの裾幅、詰め襟のカラーの高さや丈の長さまで細かく規定されていたものだが、今は子どもたちの自由、人権が優先されるようになったのだろう。

以前、ワンプが住んでいた隣の家はずっと空き家になっていた。

もと住人であるワンプのお母さんの話しによると、別の町に暮らす家主さんがリタイヤして帰って来るらしいとのことだった。

春になって急に業者が内装工事を始めたので、いよいよ帰ってくるのだと思っていたら工事の終了と同時に 『貸家』 の看板が設置され、あっという間に入居者が決まった。

今月の初めに引越し作業が始まって久々に窓に明かり灯り、少しずつ荷物が増えていった。

どうやら近くから引っ越してきているらしく、業者ではなく自分たちで少しずつ荷物を運び、掃除をしながら徐々に居住空間を整えているようだ。

そして約 20日間が過ぎ、もう引越し作業も終わったものと思われるが、隣に越してきた人はまだ挨拶に来ない。

今の時代、都会であれば引越しの挨拶をしない人の方が多いだろうが、この田舎町、さらアパートではなく一軒家に住むとなれば昔から言われる 『向こう三軒両隣』 くらいには挨拶する人が大多数なのだが、まだ一切の会話がないため名前はおろか、家族構成も正確には分からないままである。

家を出て一年になったとなりの店マユちゃんだが、美容師になる道を諦めて今はネイルアートの勉強中だ。

専門学校か講座に通っているのか、この 4月に試験があるとのことで、数日前に帰省して親である妹ちゃんや、伯父であるお兄ちゃんを相手に爪を磨いたりアートしたりと練習して行ったものと思われる。

美容師とは違ってネイルは座り仕事なので、マユちゃんのガラスのようなもろい腰への負担も軽いだろうから技術を身につけて天職となることを願う。

そして、いつの日かとなりの店の一部をネイルコーナーにしてマユちゃんが帰って来てくれたら嬉しいではないか。

今年は去年と比較して新一年生の数が少ないように思う。

そして、四つ角のうち黒柴リュウくんが立つ角を通る新一年生は一人しかいないようだとお母さんが言っていた。

さらに不幸なことに、いつもおやつをくれる女の子は親の転勤でいなくなってしまったらしいので、リュウくんにとっては死活問題と言っても過言ではない。

この頃はさらに太り気味になってきたのでダイエットには良い機会かもしれないが。