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ラジオ体操ラジオ体操

先日の独り言にも書いたが、運動不足解消を目的として10月11日からラジオ体操を始めた。

いや、正確には再開したと言うべきだろう。

確か 2007年の終わりごろから 2008年の初めにかけて平日の毎日ラジオ体操第一を実施していたが、急な引越しの準備で忙しくなったことと、体操などしなくても十分に体力を消耗しているという理由で止めてしまったはずだ。

北海道に帰ってきてからも義兄が亡くなったり、『お買い物日記』 担当者が大きな病気を患うなどバタバタしており、あっという間に三年半が過ぎてしまったので、すっかりラジオ体操のことなど忘れていたのである。

平日のみではあるが、朝の散歩は悪天候でない限り続け、たまにサボったりもするが我流の柔軟体操も週に2度のペースで続けている。

さらには昼食後に 5分程度の運動も行なっているが、一般的なビジネスパーソンと比較して通勤のために歩くこともなければ外回りの仕事をする訳でもなく、運動不足を避けることができない。

実際にはマイカー通勤で歩くこともなく、内勤で朝から晩まで机の前に座りっぱなしという人も少なくないだろうが、だからと言ってこのままで良いわけがないだろう。

おまけに2008年7月28日から禁煙を開始し、それが今でも続いているのは良いのだが、デトックスも進んで体内の毒素が減少したため、解毒のためのカロリー消費が必要なくなって、その消費されなくなったカロリーが一方的に脂肪として蓄積されたことと、北海道に帰ってきてから食べるものすべてが美味しく、無限の食欲を抑制するのが困難であったことが相まって体重は増加の一途をたどり、大阪で生活していた頃より 10キロも肥えてしまった。

当然のことながら胴回りも大きくなり、年末に受けている健康診断で見事にメタボ予備軍という不名誉な称号を与えられてしまったし、2004年11月15日に在宅ワークを始めるまで着用していたスーツのパンツがパッツンパッツンになってしまい、「ふんっ」 と力を入れればボタンがすっ飛びそうな状態なのである。

力を入れて上着が裂けるのであれば北斗の拳のケンシロウみたいで自慢にもなるが、腹の圧力でパンツのボタンが飛んだりケツが裂けたりするのは無様としか言いようがない。

そこで体の引き締めと運動不足を解消するためにラジオ体操を再開したのである。

本気のダイエット目的であれば、少し前に流行ったものの今となっては大量の中古DVDが出回り、価格が暴落していると予想される 『ビリーズブートキャンプ』 とか、今流行りの 『カーヴィーダンス』 を実践するところであるが、主目的は運動不足の解消であるし、一度に過激な運動をしたら痩せるどころが大怪我をするか心臓麻痺を起こす危険性があるので、ここは子供からお年寄りまで誰でもすることができるラジオ体操から始めるべきであろうと判断した訳だ。

しかし、その判断はやはり正しかったようである。

たかがラジオ体操、されどラジオ体操。

子供の頃みたいに適当に体を動かすのではなく、テレビの中の体操のお姉さんのように手や足を伸ばすところは伸ばし、曲げるところは曲げ、かかとを上げて背伸びするところまで忠実に体を動かすと、それはかなりの運動量であることが分かる。

さらには頭の中にある自身の体力、筋力と実際のそれが大幅に乖離しており、忠実に体を動かしているとピアノ演奏について行くのがやっとで、時には必死に動かさなければリズムに乗り遅れそうになってしまう。

ピョンピョン跳ねるシーンでは、体重増加と筋力の衰えが見事に露呈し、自分が想像する 1/3程度の高さまでしか飛ぶことができない。

約4分間の体操が終わる頃には息も絶え絶えとなり、終わり近くの手足の運動で 「呼吸を整えましょう」 と言われるが、まだ体を動かしている途中で息が整うはずもなく、思わず 「整うかいっ!」 と文句を言いたくなる。

そして最後の深呼吸が終わると、その場に倒れ込みたくなるほどの疲労感に襲われ、深呼吸しても 「ハアハア」 している息を整えるのに必死だ。

たかが 4分間の、たかがラジオ体操を実施しただけなのに翌日からは見事な筋肉痛に襲われ、散歩をしていても食後に立ち上がるのもトイレで立ち上がるのにも太ももの裏がピシピシと音を立て、「イデデデェ~」 と声が出てしまう。

自分がいかに運動不足であったか、そして、いかに老化が進んでいるかを思い知らされ、間違っても 『ビリーズブートキャンプ』 には手を出すまい、いや、そんなことをしたら死んでしまうと実感することができた。

これから当分はラジオ体操の第一と第二を交互に続け、体が慣れてきたら第一、第二を通しで行えるようにするのが短期目標だ。

一年後には少なくとも胴回りが 2センチくらい減っていることを期待しつつ。

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