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■ 隣家

我が家の右隣の住人は以前の雑感に書いた通りの謎多き住人で、引っ越してきて 9カ月が経過したが今もまだ会話をしたこともなければ挨拶をしたこともない。

老夫婦、娘、その娘の高校生らしき息子、犬が一匹という家族構成だと思っていたのだが、どうやら犬は二匹、それに加えて黒猫が一匹、そして、中学生の娘がいるのを最近になって初めて見て驚いた。

二匹の犬はしつけがなっていなく鳴き声がうるさい。

息子の態度もあまりよろしくなく、たまたま出くわした際にもじっとこちらを睨んだまま歩き去って行くのを見て挨拶しないならこちらを見なければ良いだろうと腹が立ってしまったので、今度会った際にも睨んでくるようだったら文句を言ってやろうと思う。

娘の態度も親が親なら・・・というやつで、はっきりとこちらを見ているのに挨拶するわけでもなく、完全に無視されてしまったのであった。

それでも少しは気にしているのか、2-3日前のゴミ収集日の朝、散歩のために家を出るとゴミを捨てている母親の姿があり、こちらの気配に気づいて目が合うと少しだけ頭を下げて声なき挨拶をしてきた。

一応はこちらも頭を下げておいたが、それ以上の付き合いへの発展は望んでいない。

■ ついに積雪

昨日の午後からまとまった雪が降り、ついに積もってしまったので夕方になって今季初の除雪をすることになった。

今年は雪が遅く、ずいぶん長く自転車に乗ったものだと思っていたのだが、去年の初除雪は 12/14だったので大差ない訳だ。

昨日の散髪の際に、お兄ちゃんと今年は根雪になるのが遅いと話して互いに深くうなずき合っていたのだが、それは二人して記憶が曖昧であるがゆえに成り立つ会話だったらしい。

昨日の雪は軽く、除雪にそれ程の時間を要さなかったが、それでも久々のことだったので体力が消耗して普段は使わない筋肉に疲労感を覚えてしまった。

今日は多少の疲労感が残る程度だったが、『お買い物日記』 担当者は体が痛いらしい。

■ 犬

散歩コースにあるお宅で飼われている犬は、とても綺麗な顔立ちだったので美形な犬と呼んでいたが、最近はめっきり年老いてかつての美しさをすっかり失ってしまっている。

くりっとした綺麗な目も垂れ下がり、フワフワでツヤツヤしていた毛もバサバサになってしまった。

川向うで暮らす犬の姿が最近になって見えなくなった。

犬小屋も、その周りも柵も手直ししてもらったばかりだというのに病気にでもなってしまったのか、最近は数カ月という単位で会うことができずにいる。

単なる病気であって、また元気な姿を見せてくれると良いのだが。

■ リュウくんのいない朝

黒柴リュウくんが遠くに引っ越してしまって三カ月半、寂しさは薄れたものの、まだ例の交差点を通ると可愛らしい姿を思い出す。

似たような大きさの黒柴を見るたびに、ちょっと太り気味で食いしん坊だったリュウくんのことを思い出し、少しばかりの切なさと懐かしさを覚える。

リュウくん、お母さんと一緒に交差点に立っていたセキさんというご婦人は、今も一人で子どもたちの通学を見守っているが、リュウくんがいないと会話も弾まない。

最近は挨拶だけして通り過ぎることも多いが、たまにリュウくんの近況を教えてもらえるので、なるべく疎遠にならないように努めているところだ。

■ 相次ぐ工事

この街では市内のあちらこちらで工事が行われている。

年度末が近い 2月とか 3月に工事が増えるのは日本各地で見られる光景だが、夏の終わり頃から公園内の遊歩道の舗装工事、電気工事、国道の工事、一般道の工事、歩道橋の架け替え工事などが絶え間なく続いているのはどういう訳か。

今は東北の復興需要などから人手不足で人件費、資材費とも高く、公共工事の入札が不調に終わることも珍しくない中、これほどの工事が行われているということは落札価格も高く、それだけ多くの税金が使われているものと思われる。

市の公共財産だった施設の相次ぐ老朽化で建て替え、解体工事が行われているのは納得できるものだったし、老朽化が進んで渡るのに少し不安を覚えないでもなかったので歩道橋の架け替えも理解できるが、それ以外の工事は必要なものなのか。

子どもたちの通学路である道路に歩道を作る工事にもある程度の納得感はあるが、人しか通らない道である公園内の遊歩道を舗装するのは本当に必要なのか。

公園内の電気工事とは、何を目的に何をどうするのかも不明だ。

様々な施設の建て替えに便乗し、ついでに予算を組んで業者が潤っているようにしか見えないような工事などやめていただきたいものである。