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春の終わり春の終わり

5月 6日から始まって昨日の昼まで、実に約三週間も桜を堪能することができたし、今はライラックが満開になっているし、他の花もまだまだ花は咲き誇っているが、店に地物の春野菜が並び始めたということは花の時期も終わって実をつけて、それが収穫期を迎えつつあるということで、それはつまり春の終わりを告げているということでもある。

ツバメのヒナも成長して巣立ち、スズメも子育てに忙しそうだ。

先日、この時期に着られるものがほしくて衣料店に行ってみたところ、すでに店内は夏物ばかりで春秋物は売れ残ったものが店の片隅で投げ売り状態になっている程度しか売られていない。

安く買えるのなら投げ売り品でも構いはしないのだが、気に入ったものがあまりなかったし、ちょっと良いと思ったものは体に合うサイズがなかったので何も買わずに店を出た。

人生の大部分を室内で過ごしているため外出着などあまり必要なく、滅多に衣料店になど行かないので商品サイクルをまったく理解できていないのである。

その長い時間を過ごす部屋でも少しずつ重ね着を減らし、部屋着が初夏仕様になるまでもう少しのところだが、まだ朝晩は寒いくらいなので減らすペースは遅い。

道産子は実気温よりカレンダー通りの服装をする人が多く、すでに子どもや若者は半袖姿で歩いているが、年齢とともにファッションより実用性や快適性を求めるようになった身としては、半袖などまだ一カ月くらい先の服装だと思われる。

朝の散歩着も少しずつ重ね着が減り、今はジャージの上下のみとなったが、その散歩の途中で会う黒柴リュウくん黄色いベストは冬も夏も変わらない。

去年の冬から着るようになったのだが、夏になれば着るのをやめるか薄手のものを作ってもらえるのだろうと思っていたのに、一年を通して同じものを着せられている。

しかし、リュウくんは他の犬と異なり、夏の暑い日でも舌をベロンと出してハーハーしながら体温調節をすることもないので、あまり暑いと感じていないのかもしれない。

その散歩で公園の芝生や木々、遠くの山をみたりしながら歩くのだが、文字通りの若葉色、目にも鮮やかな緑だった草木の色も濃くなってきた。

ここ数年、毎年バジルを育てているが、そろそろ作付をする時期だ。

作付と言っても本格的な畑仕事ではなく、店で売られている栽培キットを買ってきて育てる楽しみ、収穫の楽しみを味わっている。

それでも少しずつ育て方が上手になってきたり、人から育て方を教えてもらったりしたこともあって、2011年は約 200枚の収穫だったものが 2012年には 300枚となり、去年は 600枚ものバジルを収穫することができた。

もちろん天候に左右されるので今年もたくさん収穫できるか分からないが、我が家では摘みたてのバジルを冷製パスタで食べるのがすっかり夏の風物詩となりつつある。

過去に何度か書いたが、大阪に暮らしていた頃は今頃が一年の中で最も憂鬱な時期だった。

もうすぐ鬱陶しい梅雨が始まり、それが終わると地獄のような暑さがやって来て、それが9月の中旬まで延々と続く。

北海道では冬でも寒さを嫌がる人はあまりおらず、寒いものは寒い、冬は寒くて当たり前と捉えているものと思われる。

高齢になって力がなくなり、体力も衰えてくると除雪するのが辛くなって積もる雪にうんざりすることから冬を前に憂鬱になる人がいるが、自分の場合はまだ除雪が苦にならないので冬という季節も嫌いではない。

とにかくあの暑さ、時には沖縄より体温より高い気温に蒸し風呂のような湿気、流れる汗に眠れぬ夜、いつ終わるとも知れぬ地獄のような日々が嫌だった。

それを思うと逃げ出したいような気になり、このまま時が止まってくれたらどんなに良いだろうと妄想するのが今くらいの時期だったのである。

その大阪で鍛えてもらったこともあって、北海道の夏など暑いと言ってもたかが知れており、生粋の道産子が暑がってエアコンを設置したりする中、我が家では昼間に扇風機を使うのはひと夏に 10日もなく、就寝の際に扇風機を回すのも 3日くらいなものだろう。

暑さで眠れないことも夜中に目を覚ますこともなく、窓を閉め切ったままでも何の問題もなく朝を迎えることができる。

以前までは暑さが過ぎて空気が乾燥する秋が一年で最も好きな季節だったが、今は風雪に耐えた草花が命を吹き返して一気に色づく春、そして夏に向かうこの時期が一番好きかもしれない。