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加齢と体調と寿命と加齢と体調と寿命と

12/12の独り言にも書いたように生命保険を見直す時期になった。

まず第一に保険料は内容に変更がなくても加齢とともに高くなるように設計されており 10年毎に見直されるのだが、年齢が 20代から 30代になった時であれば数千円の違いだったものが、30代から 40代になるのであれば万円単位、40代から50代であれば数万円、50代から60代になれば約倍額と、加速度的に高額化していくので内容を見直して支払額を抑えるようにしたい。

今回提案されたのは病気の治療、入院に関する保障部分を死亡保障部分と切り離し、加齢によって高額化する料率から一生涯同一金額、つまり掛け金が年令によって変わらないものに変更するという内容だ。

そして、その料率が生命保険会社内で見直されて 12/17に改定があり、値上がりする可能性があるので今のうちに契約変更したほうが良いかもしれないという。

12/17と言えば来週の火曜日のことであり、あまりにも日数が少ないので 12日に 『お買い物日記』 担当者と二人で緊急の家族会議を開き、あれやこれやと相談していたのである。

今の契約から新しい契約にするメリットは今後は支払額が変わらず加齢によって高額化することがないという点と、保障される治療法、手術内容が圧倒的に多いという点だ。

今の契約は 20年も前のものであり、当時から比較すると医学は飛躍的に進んでいるため新しい治療法、手術にしても開腹手術ではなく体の負担の軽い内視鏡による手術など多種多様な手法が用いられるがそれらを保障するものではなく、その 20年前に可能だった療法しか適用範囲になっていない。

その差は膨大であり、適用範囲は 10倍以上に拡大されているので当時のままの契約内容で、その範囲内で治療してもらうのは困難だと思われ、やはり新しい内容で契約したほうが安心だ。

一方、変更に伴うデメリットはと言えば、将来的に値上がりはしないものの何があっても払い続けなければいけないという点にある。

今の契約では三大疾病(さんだいしっぺい)と言われる 『がん・急性心筋梗塞・脳卒中』 に襲われた場合、その後は保険料を支払う必要がなくなるが、新しい内容だと病気発症後も延々と払わなければならない。

つまり、自分が三大疾病を発症すると思うのであれば支払う必要がなくなるので現状維持、発症しないという自信があるのであれば将来的に高額にならない新契約を選択するという、一か八かの大博打みたいなものである。

それでも保険屋さんの話しを聞いた直後には新しい契約内容に変更しようという結論に達したのだが、その直後の 12日に前月の 14日に受けた健康診断の結果が届いた。

『お買い物日記』 担当者と同じ日に受けたので結果も同時に送られてきたのだが、自分にだけ別の書類が入っており、そこには 『精密検査』 の四文字が・・・。

それは採取に苦労した検便の結果、標準値より多くの血液が混じっているため大腸がんの検査を受けることを勧めるという内容だったので少し目の前が暗くなり気が重くなってしまったが、ネットで調べるとその数値は大問題でもなく大腸がんであるリスクは極めて低いことが判明した。

しかし、それでも大腸がんである可能性は 0ではない。

ということは、それはつまり三大疾病のひとつであるがんを発症した可能性を否定できないということであり、もし発症したのであれば今後は保険料を支払わなくても良いことを意味する。

ただし、今の契約のままだと大腸がんだった場合、現代医学では内視鏡や腹腔鏡によるがん細胞の切除といういたって体への負担の軽い手術をすることが多くなっているものの、その手術法は保障対象外になってしまう。

新しい契約だとそれらの手術法も適用になるものの、今後も保険料を支払わなければならないという、あちらを立てればこちらが立たず、帯に短し襷に長しという典型的なトレードオフ関係になっているため、12日の家族会議が長引いてしまったのである。

結果、たとえ手術法の範囲が狭まったとしても、もし大腸がんになったのであれば今後は保険料を支払わなくてすむ現状の契約を維持することに決めた。

17日に決定するという料率変更で多少の値上がりがあったとしても、精密検査の結果が確定した時点で新契約に移行すれば良いだろう。

しかし、これは念のための措置であり、自分としては自分が大腸がんなどではないという変な自信があったりするのではあるが・・・。