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au顛末記 - 2パケット目au顛末記 - 2パケット目

・・・ au顛末記 - 1パケット目 からの続き

希望した最低金額のプランがスマホで利用できないなど初耳だったし、どうにも納得がいかないので帰宅してからネットで調べてみると、どこにもそんな記述はないどころか、スマホで利用可能なマークが表示されている。

そこで auのサポートに電話して確認すると、携帯専用というプランなどなく、すべてスマホでも利用できるとの回答だった。

その電話を切ると同時に怒りの炎がメラメラと燃え上がる。

auショップに電話して希望と違うプランにさせられるわ、ウソの説明されるわで、一体どうなっているんだと激しく詰め寄り、責任者に電話を変わってほしいと言ったところ、なんとその責任者というのが最初に希望と違うプランにしてくれた奴だと言う。

責任者がそれでは真摯な対応など期待すべくもないのかもしれない。

しかし、間違ったプランになっていることに気づかずサインしたこちらにも少なからず落ち度はあるのは自覚しつつも、4カ月間、月々5,000円近くも高い料金を二人で支払っていたのだから 4万円ほど損した計算になるのは事実で、こちらのニーズとは異なるプランにした店に何の責任もないというのは納得できない。

そのことを怒り気味に伝え、おまけに希望したプランがスマホでは利用できないなどとデタラメなことを言われて少し高額なプランに入れさせるとは何ごとかと言ってやった。

そこで店側も事の重大さに気づいたのか、それとも勉強不足を恥じたのか、急に態度を軟化させ、差額の返金も視野に入れた上でどういった対応ができるか au本体とも検討して連絡しますということになった。

こちらにも落ち度があることは分かっているので、差額分を返金してもらうつもりで文句を言った訳でもなく、急な展開に多少慌ててしまったが、とりあえず連絡を待つことにした。

お買い物日記』 担当者とは、もし返金してもらえなくても粗品とかスマホのアクセサリーとかがもらえたらそれで良いとか、何ももらえなくても誠意を持って対応してくれたし、謝罪さえしてもらえれば良いとか、もしも返金してもらえたとしても、金額が金額だけに機種変更でもして店にお金を戻すことにしようかなどと話したりしながら連絡を待つ。

そして翌日、auショップから電話が来て、なんと差額分をすべて返金すると言う。

ただし、現金での精算ではなく、これから差額分が 0円になるまで利用料金から相殺という方法にしてもらえないかという提案だ。

まさか返金してもらえるなどと思っていなかったので、それが相殺だろうと何だろうとこちらとしては一向にかまわない。

しかし、これから請求されるであろう金額は月額 780円のプランに様々なオプションを加えた程度のものであり、二人合わせても 3,000円に満たないと思われるので、相殺が終わるまで 1年以上かかると予想される。

返金されるなら機種変更などと考えてもいたが、毎月少しずつの相殺ということであれば購入意欲もしぼんでしまい、申し出をありがたく受けて細々と差額に達するまで 0円の請求書を受け取ることにした。

それで一件落着とはなったが、今回のことで勉強になった点も多い。

仕事でクライアントの要望を聞いた場合、間違いがないかを最終確認してお互いの考えを一致させておくのは重要だ。

そして、技術的なことでも何でも質問を受けた場合、あいまいな記憶で回答をしてはいけない。

それが誤りだった場合、信頼や信用を裏切ることになるし、それによって支障が生じた場合に責任を問われる危険性を伴う。

この業界の場合、ある程度の慣習や常識から、どのソフトウェアでも同じような操作をすれば同じような結果を得られることは多いが、中にはまったく異なる動作を示す場合もあるかも知れない。

問い合わせに対して一般論で答えてしまい、大切なデータを失ってしまうような事態を避けておくのが無難だ。

使ったこともないソフトウェアなど、分からないことは分からないと正直に言うべきで、何となくこうだろうとか、こうに違いないとか曖昧に答えることはしないようにしようと思う。

あの auショップを反面教師として、クライアントには誠実かつ正直に対応していこうと、あらためて思っている今日このごろである。