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真の意味での雑感真の意味での雑感

今週は疲れ果てて思考能力が限りなく 0に近い状態であるため、いつもであればネタがなくても何とか必死に絞り出せたりするものであるが、今日は必死になる気にすらならないとういう抜け殻状態であり、とりあえず頭に浮かんだことを断片的にでも書いていくことにしようと思う。

まずはトヨタ。

アメリカの自動車大手の年間売上台数を抜いて世界一になるかならないか、いよいよ頂点に立ったかという絶妙のタイミングで GMが破綻してしまい、勝手に坂道を転げ落ちていってしまったので労せず世界一の座についたかと思った矢先に大規模なリコール問題が勃発し、一転して窮地に立たされるという皮肉な結果になっている。

兵站線が伸び切っていたというのはトヨタ側の弁明でもあり、確かに販路や生産工場、生産台数が急速に拡大したことで人材の育成や品質管理、危機管理が追いつかずネガティブな情報が上に聞こえて来なくなった面はあるだろうが、そんなことは何年も前の奥田社長の時代から指摘されていたことで、今になって気づくようなことではなかろう。

それとも現社長である創業者一族、豊田家の章男ちゃんには悪い情報が伝わりにくくなっていたのかという疑問すら湧きあがり、そう言えばちょっと我(が)が強そうな顔つきなんじゃないかとか、アメリカ議会の公聴会の後で販売店向けの挨拶で流した涙の色や風貌が 2000年11月に勃発してショボショボ状態になった加藤の乱で目に涙をためた加藤紘一氏と類似する点が多いのではないかと悪いイメージばかりが浮かんでは消える。

奥田氏、張氏、渡辺氏と順調に業績を拡大し、リーマン・ショックによる販売車数激減の危機を創業家からの社長人事によって求心力を発揮してもらい、全社一丸となって乗り越えようと言うのが社長交代に対する表向きの説明だが、実は販売台数世界一が目前に迫っていたので創業家一族をトップに据え、花を持たせようとしたのではないかと疑っている。

いろいろなことはあるにせよ、トヨタは世界に名だたる日本企業であり、技術立国、環境立国日本の象徴的存在でもあった訳であるから、勝手に石につまずいて転んでもらっては困るのであり、まだまだ世界に通用している日本製品の品質神話が崩壊するようなまねをしてもらっては困るのである。

次にマグロ。

とりあえずはワシントン条約に加えられて禁漁、輸出入の禁止という最悪のシナリオは回避されたが、日本人が世界の水揚げ量の 80%に達するほどアホみたいにマグロを食べまくって絶滅が危惧されるまでになったのは問題であり、これから先もちょっとは考えなければいけないことだけは事実だ。

代理店が企画する旅行や日帰りバスツアーなどで、『マグロ食べ放題』 とか 『マグロ食い尽くし』 などという頭のおかしなネーミングはやめた方がよろしかろうと思われる。

限りある資源が 『食べ放題』 にできるはずもなく、ましてや 『食い尽くし』 て良いはずがないだろうから、今後は 『ありがたくマグロを頂く』 とか 『大間の皆さんにマグロを食べさせて頂く』 などとすべきだろう。

昔は高級品だったマグロが安く提供されるのは嬉しいことかも知れないし、輸入ルート、輸送ルートを確保して世界中から仕入れ、それを店先にならべてサービスするという努力をした企業は賞賛に値するのかも知れないが、日本近海で獲れる魚や養殖できる貝より安く売られているのはどう考えてもおかしい。

これから先、禁漁にはならなかったが漁獲量の割り当てが激減するだろうし、マグロの美味しさを知ってしまった中国やヨーロッパとの争奪戦が始まることを考慮すれば高騰することは避けられないことだろうが、それは決して理不尽なことではなく、単に適正な水準、昔のままの高級魚に戻るだけのことである。

・・・。

ネタがないため思いつくまま適当に書いてみたが、実はこういう方が雑感と呼ぶにふさわしい気がしないでもない。