『お買い物日記』 担当者の入院で札幌に行くために高速バスに乗っている。
朝食を確保しようとコンビニに寄り、外に出るとバケツをひっくり返したような雨。
家を出たときから怪しい空模様ではあったが、なにも土砂降りになることはなかろう。
店の出入り口の前で呆然と、そして愕然と、さらには唖然としながら立ちすくみ、途方に暮れていると買い物客の一人が声をかけてきた。
「どちらまでですか?」 の問いにバス停の名を告げると 「車でお送りしますよ」 との申し出。
…救世主である。
ひどい雨の中、車に荷物を積み込んでバス停の目の前まで運んでくれた彼は、20代後半で関西弁まじりの言葉を話す。
聞けば母君が生粋の関西人であるため北海道弁と関西弁のバイリンガルになってしまったのだという。
そんな彼の親切に助けられ、こうして無事にバスに乗っている訳である。
田舎暮らしをしていると親切な人が多くてとても助かる。
いや、彼の場合は困っている人を放っておけない関西人の血を色濃く引いているのかも知れない。
by 雑感担当者(携帯電話)