大阪府摂津市JR千里丘駅周辺密着情報!!

雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

トップページ
2004年 6月

嗚呼日本人7 嗚呼日本人7

  ここのところ、ずっと日本人の国民性を話題にしているが、難しい問題だけではなく、ごくごく身近にも日本人特有のことが多くある。 本で読んだのだが、海外から届いた郵便物に貼ってある切手がベタベタと適当に貼ってあり、中には明後日(あさって)の方を向いているものもあったと書いてあり、日本人であれば受け取る人に失礼のないように真っ直ぐに貼るだろうと文章は結ばれていた。

  確かに自分も複数枚の切手を貼る時は綺麗に並べて貼る習慣になっているし、切手が曲がって貼ってある郵便物を受け取ったこともない。「切手は真っ直ぐ貼りなさい」 と、親からも仕事の先輩からも教育を受けたことはないのだが、大多数の日本人は適当な貼り方をしないだろう。 切手などは取り扱い料金を間違いなく払っている証明でしかないのだから、どんな貼り方をしていても問題はないはずだ。 それでも曲がった貼り方を自他共に許さないのは実に日本人らしい。

  同じように、お金 (紙幣) をクチャクチャに丸めて出す人にも滅多にお目にかかれない。 若い頃、お客さん相手のバイトをしていて、延べ何千人、何万人という人からお金を受け取ったが、適当に丸められた紙幣を出した人は 2-3人しかいなかったように思う。 ものが通貨だけに粗末に扱う人は少ないのだろうが、洋画を観ているとポケットからクチャクチャになった紙幣を出すシーンを観ることが多い。 やはり国民性の違いなのだろうか。

  さらに洋画でよく観るのが受け取ったプレゼントの包装紙をビリビリに破いてしまうシーンである。 日本人でああいう開け方をする人はいないだろう。 貼ってあるテープを爪でコリコリしながら慎重にはがし、包装紙を破らないようにゆっくりと開いていく。 途中でピリッとでも裂けようものなら、親から叱られたものである。 親はその包装紙を綺麗に折りたたんで保管していた。

  「いつ必要になるか分からない」 というのが理由だったが、保管場所となっている引出しには包装紙があふれ、結局は使われることなく、まとめて捨てられる運命にある。 最後に捨ててしまうのであれば、開封の時にビリビリに破いてその場で捨てても同じことなのだが、特に人前ではそういうことができない。 考えようによっては一刻も早く中を見たいという感情がストレートに表現されているように思うので、プレゼントをくれた人の前でビリビリと包装紙を破くのも悪くはないと思うのだが。

  それに近い状況としてブランド物の紙袋の存在がある。 街で良く見かけるのは CHANEL(シャネル) とか GUCCI(グッチ)、COMME CA DU MODE(コムサデモード) などの小さな紙袋を持って、澄まし顔で歩いている女の子である。 本人はそれで満足しているのかもしれないが、その袋が使い回されているのは一目瞭然だ。 すでにヨレヨレになった紙袋を持って澄まして歩いていても情けないだけである。

  それでも 『同じ持つならブランド物』 という見栄があるのか、明らかに 『何度も使ってます』 というのが見え見えの紙袋を持って歩く感覚は、親世代が有名百貨店の包装紙を大切に保管して、何かの時に使おうとしていた感覚と変わらないではないか。 そういう意味では、親の行為を見て 「せこい」 などと、一方的に非難することはできないように思う。

  現在の日本にはモノがあふれ、不自由を感じずに生活することが可能になったが、日本人の DNA はこれからも確実に受け継がれていくのであろう。

2004 / 06 / 26 (土) ¦ 固定リンク

嗚呼日本人6 嗚呼日本人6

  先週の雑感に日本人が過剰品質を要求する国民であるということを書き、それが日本人であるとも書いたが、正直なところ 「ちょっと異常だな〜」 と思ってしまうこともある。 どれくらい前からか分からないが、日本人はやけに清潔な民族になってしまったようだ。 不潔にしておくよりは清潔な方が良いのは当然であるが、あまり過剰に反応するのもいかがなものか。

  身だしなみは清潔なのに越したことはないが、やれ顔にダニがいるだの、口の中(舌)に雑菌が繁殖しているだのと、心理的に人を追い詰めて商品を買わせようとするのもいかがなものか。 たとえ雑菌が繁殖していたとしても自分の体内の話である。 他人を病気にしてしまうならまだしも、多くの場合は自分自身にすら大きな影響を与えない。”菌” という言葉で不安をあおるのはやめていただきたい。

  いったい何の菌が繁殖するのを前提にしているのか分からないが、やたらと抗菌加工した商品も多い。 浴室のカビを防ぐとか、ある程度は納得できるものもあるが、中には抗菌ソックスだの抗菌タオル、抗菌スーツ、抗菌ストッキング、ボールペン、鉛筆、消しゴムなどなど 「どうだ!!」 と言わんばかりの勢いである。 そんなものに抗菌加工して何になるのだろうと不思議に思ってしまう。

  次から次へと商品化されるところをみると、それなりに売れているのだろうが、そんなに菌を排除したら抵抗力がなくなってしまわないか心配である。 子供の頃から清潔で雑菌のない環境で育てられると、ちょっとした菌にすら抵抗できなくなってしまうのではないだろうか。

  食品でも賞味期限の表示が義務付けられ、それを過ぎると捨ててしまう人も多いだろうが、賞味期限が過ぎたからといって食品が腐るわけではない。 あくまでも風味を損なわず、美味しく食べるための目安でしかない。 ゆえに捨てる必要などないのである。 日本では食べ残しなどによる食物の廃棄が 40%に達しているという。 多くの食物を輸入に頼り、その 40%を廃棄しているのだから訳が分からない。

  自分が子供の頃は、年寄りに育てられたこともあって、食パンにカビが生えた程度では捨てることはなかった。「カビた部分を取れば食べられる」 とか 「焼けば菌は死ぬ」 とか、しまいには 「青カビはペニシリンの材料だ」 などと言いくるめられて、仕方なしにボソボソと食べたものだが、確かにそれが原因でお腹をこわしたことなどなかった。

  今はさすがにカビの生えたパンを食べることはなくなったが、それが果たして良いことなのかは分からない。 廃棄される 40%の食物には、家庭から廃棄されるものもあれば、外食産業から出るものもあるが、コンビニの弁当類が特に多いと聞く。 コンビニでは鮮度を売り物にするため、店舗に陳列して一定以上の時間が経過すると廃棄処分となる。

  世界のあちらこちらで飢餓に苦しんでいる人がいるのに、こんなことで良いのだろうか。 日本の食物の自給率は 40%くらいで、それ以外は輸入しているのだが、そんなに大量に廃棄しているのであれば輸入量を減らして自給率を高めることくらいできそうなものである。 何でも輸入に頼っていると BSE(狂牛病) 問題で牛肉が輸入できなくなったり、残留農薬やら衛生面の問題でアジアからの食品が輸入できなくなったら大問題である。

  いろいろと不安ながらも、深刻な事態にならなければ行動を起こさないのも、日本人らしいと言えば日本人らしいのではあるが。

2004 / 06 / 19 (土) ¦ 固定リンク

安全性 安全性

  食の安全性が叫ばれて久しいが、今でも次々に問題が発覚している。 中でも一番驚いたのは韓国製の 『生ゴミ餃子(ギョウザ)』 だ。 腐敗した大根を原料とし、汚水を加えるという前代未聞のレシピで製造されていたものである。 その報道を聞き、大根の写真を見た時には本当に気分が悪くなってしまった。工場の床もドロドロで 『衛生』 という言葉からは程遠い。

  この件に関しては不思議に思うことが 3つある。 第一に、製造者がどういう神経をしているのか理解できない。 製造現場で働いている人も、気持ち悪くなかったのだろうか。 第二に、どうして腐敗した大根を使ったのか分からない。 保存しておいたものが悪くなり、腐った部分だけを切落として使用していたとか、腐っていたのに気付かなかったというのとは訳が違う。 廃棄すべき大根をわざわざ使用していたのである。 その理由がどう考えても解らない。

  次に、そのギョウザが 1999年から継続して製造されていたことが理解できない。 それを食べて体調が悪くなった消費者はいないのだろうか。 また、変な味がしなかったのだろうか。 製造し続けていたということは、健康上の問題もなく、味にも問題なかったのかもしれない。 体調が悪くなったり味が変だったりしたらクレームに繋がったり、その商品は売れなくなるはずである。

  変な話だが、マンションの 9階から転落(?)した俳優の窪塚洋介氏が全身打撲や 5箇所以上の骨折でありながらも 『全治 3カ月』 程度だったり、生ゴミのギョウザを食べても健康に問題がないなど、(人間って頑丈なんだな〜) と妙に感心してしまった。

  食品加工も製造も、安い人件費を目当てにして中国を代表とするアジアにシフトする企業が多いが、まずは現地の品質に関する意識を徹底的に教育していただきたいものである。 ファーストフード店の 『お粥(かゆ)』 に虫が混入していたとか、そんな話ばかりであるが、あれはベトナム産のほうれん草に原因があったと記憶している。いくら製造原価を低く押さえても、その後の商品回収などで多額の費用が発生したら同じではないか。

  以前勤めていた会社でアジア系企業と取り引きしたとき、品質に関する意識の違いに驚いたことがある。 今は変わっているだろうが、当時はひどいもので、品質に関しては埋めようのない溝があった。 日本では、電子機器などに 3年間の保証期間があったとすると、「その 3年間は何事もあってはならない」 という意識だが、アジア系企業は 「3年間動けば良い」 という意識だった。

  BSE (狂牛病) でのアメリカ産牛肉に対しても意識の違いがあり、前頭検査を要求する日本は、電子部品などと同様に ”過剰品質” を要求していると非難されているが、それは国民性の違いである。 日本の消費者は品質に対して厳しい。 年間では何億本、何億食と流通している飲食品に、髪の毛の一本すら混入することを許さないのが日本人である。

  それを非難されても 「ごめんね〜そういう人種なんですわ」 と言うしかない。”外圧” によって意識が変わるはずがなかろう。 日本向けに製品を輸出したければ、それなりの品質を保証してもらわなければ販売できないだろう。 試しに牛肉を輸入し、「前頭検査していませんが、一か八か買ってみませんか?」 とポスターでも貼って売ってみると良い。

  などなどと偉そうに書いているが、昨今の三菱自動車関連の事件をみていると、日本の製造業も自慢できる状態ではないのではあるが・・・。 三菱の場合は会社自体のモラルに起因しているが、会社によってはリストラによる人員削減で品質に目が届かなくなってしまった側面もあるだろう。 人員削減を行うのは人事部だが、収益とか経費ばかりに気を取られないで、品質の維持にも目を向けていただきたいものである。 問題が起こったら必要以上の経費が発生してしまうことを考慮した方がよろしい。

  しかし、様々な角度に目を向けるのは無理なのかもしれない。 なにせ人事 (じんじ) は 『ひとごと』 とも読むのだから。

2004 / 06 / 12 (土) ¦ 固定リンク

スポーツ観戦とその心理 スポーツ観戦とその心理

  自分はスポーツに無縁であるし、詳しい訳でもないのでテレビでスポーツ観戦していても強い思い入れはない。 実際に競技したことがある人だったら、一つひとつのプレーが技術的にどうなのかなども分かって普通以上に楽しめるのかもしれないが、我家ではテレビの前で無邪気に 「がんばれ〜」 などと応援しているだけなのである。

  メジャーでの日本人の活躍が毎日のように伝えられるが、高津、長谷川の両選手はアメリカでも高い評価を受けて頑張っているし、松井選手は言うまでもなく頑張っている。 イチロー選手などは、すでにスーパースターの風格を漂わせ、日米通算での 2000本安打を達成したし、月間 50本のヒットという、野球史上で 2人しか達成していない記録を 2度も実現している。

  サッカー選手も多くの人が海外で活躍し、世界的な評価を受けている人もいる。 日本人は他人の成功を素直に喜ばず、ひがんだり妬んだりすることが多いが、スポーツに関してだけは、人がどれだけ活躍しようと、どれだけの報酬を得ようと、ひがみも妬みもせずに応援できるから不思議なものである。

  昨年は関西を喜びと感動の渦に巻き込んでくれた阪神タイガースであるが、今のところは残念ながら 4位という成績に甘んじている(06/04 現在)。 阪神が優勝した翌年は景気が良くなるという ”定説” に裏打ちされた結果なのか、日本経済もどん底から脱したようである。 景気浮揚の期待だけではなく、関西が元気になるのは大阪に住む者として喜ばしいことなので今年も頑張っていただきたい。

  何度もこの雑感に書いているように、何に対しても特定のファンを持てない性格なので、バリバリの阪神ファンではない。 父方の祖父母は、負け試合になると機嫌が悪くなるほど生粋の巨人ファン、その影響をモロに受けて父も巨人ファン、その影響を多少受け継いで自分も巨人が好きだった。 好きというよりも、単に 『野球は巨人』 というコピーが刷り込まれた程度で、試合に負けたからといって機嫌が悪くなるわけでも、くやしいと思うわけでもなかった。

  試合の中継を見ていて (勝てばいいな〜) と思っていた程度であったが、それでも巨人は好き ”だった” のである。 そう、昨年までは。 シーズン中であるにも関わらず不可解な解任劇で原監督が球団を追われ、堀内が監督に選ばれた瞬間から巨人は嫌いになった。 堀内ほど嫌いな OB はいなかったからである。一番なって欲しくない奴が監督になった球団に興味はない。

  野球の解説をしていても、その他の言動からも、彼ほど監督になりたいのが ”見え見え” な人を見たことがない。 にも関わらず、監督に選ばれたとき 「青天の霹靂(せいてんのへきれき)」 などと白々しいことを言ったり、前監督の考えを継承しない指導方針を打ち出したりと、「お前は何様のつもりだ!」 と言ってやりたくなる。 できれば今年、巨人には最下位になってもらい、堀内を解任していただきたい。

  6/3 に聖火リレーがスタートし、オリンピック気分も盛り上がってきた。 「田村亮子でも金、谷亮子でも金」 は実現するだろうか。 小出監督への嫌がらせに近い状態で選手が選ばれた女子マラソンは結果を残せるだろうか。 野球の長嶋監督は出場可能だろうか。 そして、金メダルを手にし、谷夫妻が揃って金メダルという快挙になるだろうか。

  いろいろと興味は尽きないが、今回のオリンピック、帰国した拉致被害者の家族は日本を応援してくれるのだろうか。 被害者の方々は ”北” を憎んでいるだろうが、その家族は・・・。”北” の選手団がどのようなかたちで参加するか分からないが、帰国した家族はどちらを応援するのだろう。 心から日本を応援してくれることを願うが、開催は 8月13日からと、それまでの期間はあまりにも短い。

  そんな余計なことを考えるのは不純であり、そういうわだかまりを捨てて純粋な気持ちで応援しなければいけないのかもしれない。 それでなければ厳しい練習に耐え、一生懸命に競技に参加する全世界の選手に対して失礼なことなのかもしれない。

2004 / 06 / 05 (土) ¦ 固定リンク

△ページのトップへ

Powerd by Bloq