大阪府摂津市JR千里丘駅周辺密着情報!!

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2003年 3月

千里丘見聞録 余話 千里丘見聞録 余話

  先週の駅周辺探索で少し気になったことがある。これは東側に限ったことではなく、西側でも同じことなのだが、個人商店の衰退が激しいように思う。業種によって差は大きいが、昔あった八百屋さん、魚屋さんなど食料品を扱う専門店は確実に減っている。そういった店は時代にそぐわないのかもしれないが、やはり寂しさを感じてしまう。

  昔は小学校の近くに必ず一軒はあった駄菓子屋さんも見かけなくなってしまった。子供はああいう店で買い物を覚えたものである。そこには教師とは異なり誰とでも公平に話をし、悪いことをすれば叱ってくれる ”おっかさん” がおり、買った物の合計金額を計算させ、つり銭を計算させては教育に一役買っていたものである。そこでは勉強以外にも ”社会” が存在していたような気がする。

  小さいながらも食料品から雑貨、タバコまで扱う商店に ”おつかい” に行っては店の人に誉められて成長する子供は今でもいるのだろうか。子供などというのは叱られて育つのではなく、誉められて伸びるものである。現在ではそういう店はコンビニに取って代わられてしまった。マニュアルどおりの接客をするアルバイト店員が ”おつかい” をしにきた子供を誉めたりするとは思えない。本当に寂しい時代である。

  かなり以前のことになるが、駅の西側にあった果物や野菜を売っていた店が閉店になってしまった。千里丘東を探索したときは商店が軒を連ねた一角がごっそりと廃墟になっていた。曜日が悪く、定休日なのかと思い、一軒だけ開いている店の人に尋ねたところ、すべて廃業してしまったとのことだった。街からどんどん活気が失われていくのは住んでいる者にとって寂しい限りである。

  そんな中、どこを歩いていても目にするのがクリーニング屋さんと美容室である。当サイトの周辺情報に登録している美容室は 60 件、クリーニング店は 30 件だが、実際にはもっと多くの店が存在するものと思われる。摂津市の人口は 85,000人(平成 12 年度)で、千里丘駅周辺となると吹田市、茨木市とも隣接しているため正確には分からないが 10,000 人程度なのかもしれない。

  その半数(5,000人)が女性とし、一カ月に一度は髪を切ると仮定しても 60 軒で割ると一軒当り 83 人程度、一日平均では 2-3 人になってしまう。たとえ人口が倍だったとしても一日 5 人程度のお客さんでやっていけるのだろうか。こんなことは余計なお世話で、閉店になる店が少ないことからも経営は成り立っているのであろうが、不思議でしょうがない。

  不思議と言えば、千里丘駅周辺は他の駅周辺と異なり、消費者金融が存在しない。駅の西側で知っている限りではブックオフと同じ敷地内にアコムの無人くんが設置されているだけである。今はどこの駅からも消費者金融のカンバンが見えたりするものであるが、千里丘駅の近くで見かけないのはなぜだろう。業者に建物を貸す人がいないのか、何らかの理由で業者が進出してこないのか。

  消費者金融と言えば、今ではすっかり無人契約機が定着したようである。業界大手から導入が始まったが、窓口だけでの対応よりも確実に利用者が増えるのだそうだ。利用者は人と接するよりも気が楽なのでお金を借りやすいのだろう。自動契約機が出はじめた頃、仕事仲間と 「あの中には人が入っているに違いない」 などと陰口を言っていたものだが、実はそれが ”事実” だった。

  あの業界も淘汰が進んでいるようで、強い企業はより強くなり、弱い企業は衰退の道をたどり強いものに吸収されている。他社の軍門に降るのを潔しとしない企業は利用者の拡大を図らねばならない。ところが今は自動契約機の利用が圧倒的であるため、自社でも機械を導入しなければならないが、それが高額であり、維持費も必要になるため、筐体(外側)だけ用意して実際の処理は人間がやっているのだそうだ。

  利用したことがないので正確には分からないが、機械の前で必要な操作をすると中の人間が機械に負けないスピードで処理する姿を想像すると笑いが込み上げてくる。しかし、顧客獲得のために ”人知れず” 苦労している社員がいるのかと思うと笑ってもいられない。どの業界も大変そうである。

  話はもとに戻って千里丘駅周辺には大きなマンションが何棟も建設され、人口も増加しているものと思われる。駅前の再開発も早く進み、新しい店が開店するなどして 「周辺に活気が戻ってくればいいな〜」 などと、しみじみと感じてしまったのであった。

2003 / 03 / 30 (日) ¦ 固定リンク

千里丘見聞録 Chapter II 千里丘見聞録 Chapter II

  久しぶりに千里丘駅周辺の探索に出かけた。今回は駅から東に昭和園を経て、桜町、学園町、帰りに香露園を周ってみた。調査できた店や医院の営業、診療時間などは地道に周辺情報に反映させている。どの程度の人に気付いてもらえているか分からないが、なるべく情報が充実するよう、営業時間や定休日が分かったときに少しずつ更新したりしているのである。

  阪急電車の線路を越えて最初に目に飛び込んできたのはくちコミ情報にも掲載している味香園である。営業時間も定休日も調査中のままだったため、情報が入手できるものと期待したが、残念ながら店の外観からはそれらの情報を得ることはできなかった。

  大阪では、どんな細い路地にでも店が存在する可能性があるため、キョロキョロしながら知らない道を進んでいく。途中、たくさんの猫に出会った。この辺りでは猫を飼っている家が多いのか、あちらこちらで日向ぼっこをしているのである。道路の真ん中で堂々と仰向けに寝ている猫、毛づくろいに余念のない猫など様々だが、通りかかった団地(マンション?)の広場で子供たちに ”もてあそばれている” 猫もいた。

  3-4人の女の子が猫の体をなでまわしているのだが、さして抵抗もせずに目を閉じ、口を半開きにしたまま 「もう、どうにでもしてくれ〜」 といった感じで、されるがままになっている。撫でられて気持ちが良いのか、半ばヤケクソなのか定かではないが、猫もいい迷惑なのではないかと思ってしまった。

  川を渡り、そのまま進むと中環に当ってしまったので右に進路をとる。吉野家だのフォルクスだのユニクロなどという全国チェーンが見え始め、「繁華街か?」 と思ったのだが、その一画に店が集中しているだけで、それ以上の広がりはなかった。その中に以前、掲示板に登場したダイワペットがある。動物好きとしては入ってみねばなるまい。

  ペットショップであるため当然のことではあるが、沢山のペット関連商品が並んでいる。2000年度の市場は 1,500億円規模なのだそうで、各社がしのぎを削って関連商品を開発している訳だから、溢れかえるほどの品揃えは当然なのかもしれない。大嫌いな犬用の服から始まり、ペット用の床暖まで売っている。大切な家族の一員なのは分かるが、そんなに過保護にすべきなのか疑問を感じてしまう。

  売られている動物は魚、鳥、ハムスター、ウサギなど様々だがワラビーやハリネズミまで売られているのには驚いてしまった。そのような動物はどうやって育てたら良いのかも分からない。そして一番のお目当てだった犬猫のコーナーに入ってみると、時期が良くなかったのか空のケースが多い。それにしても、どの子を見ても可愛い。あまり長居をすると欲しくなってしまうので早々に引き上げることにする。

  外に出て上を見上げると梅丹本舗の文字。ホームページでは何度も見ていてるが、その建物を実際に目にしたことがなかったので 「お〜ここか〜」 と、いたく感激する。香露園に向かう道のりでは学校ばかりで店などは見つからない。地図を持って出なかったため、そこが摂津高だと知ったのは帰って来てからである。したがって、掲示板で話題になっていた ”つくし” が生えているのか確認することができなかった。

  香露園を散策していると、以前近所にあったせんり農園と同系列のヤングを発見。店内に入ってみたのだが、せんり農園を彷彿とさせ、懐かしい気分に浸ってしまった。ついでに買物をし、レジに並ぶと謎のおばさんが立っている。一見したところ国籍不明な感じで不思議な雰囲気を漂わせているのである。真っ赤なトレーナーに真緑のエプロンをしている。その姿に圧倒されながら会計を済ませたのであった。

  外に出て店を見ていると狸茶屋ふるたにがあったので営業時間を確認しようと近づくと、閉店になったとの張り紙。帰宅して早々に周辺情報から削除する。少し進むと掲示板に何度も登場いただいているきょんを発見。「そうか〜ここにあって、こういう店だったのか〜」 と感慨にふけりつつ先に進む。その後はすでに調査済みの店が多く、さして収穫もないまま帰路についた。

  今回は千里丘見聞録の Chapter II だが、Chapter I は去年の 10月 06日である。また探索して II を書くことになるだろうと Chapter I にしたわけだが、それから実に 5カ月が経過してしまい、いかに出不精なのかを証明する結果となってしまった。これから先も III 、IV と続くのであろうが、それがいつの日になるのか定かではない。

2003 / 03 / 23 (日) ¦ 固定リンク

恐怖 恐怖

  体調が良くなかったのが主たる原因ではあるが、体調管理の意味も含めて先月の中旬に病院で検査を受けた。検査といっても人間ドックのような本格的なものではなく血液と尿検査のみだったが、結果は良好で異常なしとの診断を受けた。それでも体調は万全ではないので他に何か原因があるのかもしれない。

  体調のことはさておき、いつも病院で思うのは 「注射がなければ・・・」 ということだ。注射が好きだという人の話を聞いたことはないが、自分も注射は大嫌いなのである。子供ではないので痛いのくらいは平気なのだが、自分の体に針が刺さっているのを見ると頭がクラクラしてしまう。おまけに採血で注射器に血が入っていくのを見ると気絶しそうになる。

  身近に感じる、リアルなものほど恐怖を覚えてしまうものである。映画などでは腕がもげようと、頭が爆発しようと平気で見ていられる。そこには恐怖よりも ”作り物の美学” が存在するからであり、恐さよりも 「よくできてるな〜」 と感心すらしてしまうことが多い。公開当時 「ちょっとやりすぎ」 と言われた映画 『遊星からの物体X』 も画面の中で腹が割れようと首がとれようと何も恐くなかった。

  ところがである。ニュース番組で予防接種などを伝えるときに出てくる注射シーンは正視することができない。たまたま見てしまった場合は体の力が抜けてフニャフニャになってしまう。自分にとって、頭が爆発したり腹が割れるのは現実的ではないので平気なのだが、注射などは明日にでも我が身にふりかかりそうなリアルなことであるため、恐怖を感じてしまうのだと思う。

  注射の他に恐いものといえば 『雷』 が苦手だ。小さい頃、近所の木に落雷し、その木が折れるのを目撃したことがあるため、どうしようもなく恐い。雷が鳴り出すと、それが収まるまでじっと動かずに目だけキョロキョロさせている。たとえ家の中にいても雷が鳴っている間はおとなしくしているのである。

  心臓が強い方ではないので、ドバー!っと出てこられるのも苦手だ。恐怖映画でも日本式にドロドロと幽霊が出てくるものは平気だが、『エイリアン』 みたいに急に現れるものを見ると床から尻が 3cm ほど浮いてしまう。そのあとしばらくは 「ハァハァ」 と呼吸も荒く、立ち直るまで時間がかかる。だからお化け屋敷も恐くて入れない。お化けが恐いのではなく、驚かされるのが苦手なのである。

  学生の頃、友人がお化け屋敷でアルバイトしていた。何人かで出向いて入ってみたのだが、驚かされてはたまらないので 「俺だー!驚かせたら殺すゾー!」 と脅しながら進んだ。結局、驚かされずに済んだのだが、一緒に入った友人からは 「おまえと一緒だとつまらん」 と嫌われてしまったのであった。

  世の中には様々な恐怖があるが、心理的に真の恐怖を感じたことがある。何年も前に住んでいたマンションは上の階の住人がとてもうるさかった。それなりの立派なマンションだったが、子供がいるのか 「ドッカ〜ン」 と高いところから飛び降りたような音や、「ドドドドッ」 と走り回るような音が聞こえる。あまりにもうるさいので文句でも言ってやろうかと考えていたある日、いつもより激しい音がする。

  おまけに時間は夜中の 1時を過ぎているので 「もう許せん!」 と立ち上がったところ、換気口を通して上の声が聞こえる。大声で怒鳴る男性の声と、「たすけてー!殺されるー!」 という女性の悲鳴だった。警察に連絡すべきか迷っているうちに物音と声が聞こえなくなった。派手な夫婦喧嘩だったのだろうか?それとも事件なのだろうか?と、考えただけでも恐かった。

  それよりも恐かったのは、その日から 2-3日の間あれだけうるさかった上階から物音ひとつ聞こえてこなかったことである。「まさか悲鳴の主である女性が本当に殺されているのでは?」 と考えると本当に恐かった。その間は女性が実家にでも帰っていたのか、しばらくするとうるさい物音が復活したので変な意味で胸をなでおろしたのだが、人を恐れさせるような喧嘩はやめていただきたいものである。

  その住人には心理的な恐怖を覚えさせられたのと同時に、心の底から腹を立てたのであった。

2003 / 03 / 16 (日) ¦ 固定リンク

それぞれの理由 〜 好き嫌い編 〜 それぞれの理由 〜 好き嫌い編 〜

  02/23 の雑感でそれぞれの理由(言い訳)のことを書いたが、食べ物の好き嫌い、それも嫌いな理由は人それぞれである。「なるほどね」 と少なからず納得できる理由もあるが、本人がいくら力説しても 「なんじゃそりゃ」 と全く理解できないものがある。少なからず納得できる理由の一つとして、過去にそれを食べて 『食あたり』 をしてしまったため、それ以降は口にするのをためらってしまう場合などである。

  知り合いにホタテ貝が嫌いという人がいたが、やはり過去に 『食あたり』 をしていると言う。なんでもゴルフの大会で獲得した賞品で、刺身で食べたところ高熱を伴う激しい下痢に襲われたそうなのだが、ゴルフの大会は遠方で開催され、泊りがけで出場したのだから食卓に並ぶまでには相当な時間が経過しているはずである。それを刺身で食すというのはチャレンジャーとしか言いようがない。

  以前の雑感に、ある店で食べた ”レバ刺し” で調子が悪くなったことを書いたが、その後レバ刺しが食べられなくなったかと言うと決してそんなことはない。家庭で出す料理ではないし、外食はめったにしないので実際は口にしていないのだが、頭の中でシミュレーションする限りにおいては平気で食べられそうな気がする。ホタテ貝そのものが嫌いになるのだから余程ひどい目にあったのだろう。

  その他にも同じ理由で魚の 『サバ』 がダメな人、『イクラ』 がタメな人も知っている。サバなどの ”ヒカリ物系” や、イクラなど ”卵系” の食あたりは強烈だと聞いたことがあるので、それらの食べ物にあたってしまった人は二度と口にすることができなくなるのかもしれない。

  しかし、友人にシメサバが大好物な奴がいるが、過去に賞味期限の過ぎたシメサバで地獄の苦しみを味わっているにも関わらず今でも食べ続けているので一概には言えないのだろう。彼は 「あの時はひどい目にあった」 とニコニコとシメサバを食べながら感慨深く語るのである。相当な根性の持ち主なのか、地獄の苦しみを味わっても食べたくなるほど大好物なのか定かではないが、それも人それぞれなのであろう。

  もうひとつ少なからず納得できる理由として、「過去に食べすぎたため今は見たくもない」 と言う理由がある。子供の頃に毎日のように食べさせられたから今は 「トマトが嫌い」 と言う人もいるし、祖母は 「イモやカボチャを食べると戦時中を思い出す」 と言ってあまり口にしなかった。当時は食糧難で米の代わりに毎日イモやカボチャを食べさせられていたらしい。

  関西の人で納豆が苦手な人は多いが、仕事仲間もその一人である。他にもキノコ全般が苦手だと言う彼に理由を聞いたところ 「菌や胞子なんぞで繁殖するものが食えるか!」 と言い放つ。「じゃあヨーグルトは嫌いか?」 「チーズは?」 と聞くと 「好き」 と言う。白カビ菌が繁殖しているカマンベールなどは大好物だと言うので 「菌や胞子なんぞ・・・」 という理由は単なる言い訳でしかないようである。

  納豆などは独特の匂いがあるので好き嫌いが分かれても当然だと思うが、不思議な理由で特定の食べ物が嫌いだと言う奴もいる。茄子が嫌いな奴の理由は 「吐くから」 だったが、吐くから嫌いなのではなく、嫌いだから吐きたくなるのではないかと思うので理由になっていない。漬物全般が嫌いな奴の言う理由は 「あれは、すでに野菜ではない」 というものだった。ここまでくると 「そうですか」 と聞いているしかない。

  キュウリが嫌いな奴の理由は 「キリギリスの味がする」 だが、「キリギリス喰ったことあるんか〜!?」 と聞くと当然のことながら 「ない」 と言う。よくもここまで訳の分からない理屈をこねるものだと感心すらしてしまうが、本人はどんな理屈をこねてでも口にしたくないのだろう。

  この雑感に何度も書いているように食べものの好き嫌いはなく、ジンマシンが出るため唯一食べられなかった牡蠣(カキ)も克服したのだが、過去に一時期だけ 『ソースやきそば』 が食べられなくなったことがある。食べた直後に目の前で交通事故があり、被害者の割れた頭から脳漿が飛び出しているのを見てしまったとき、胃の中のものを全て吐いてしまったのである。

  それ以来 2-3 年間はやきそばの匂いを嗅いだだけで気分が悪くなったものだったが、今ではその記憶も薄れ、美味しくいただくことができるようになった。結果的に何でも食べられるようになったので好き嫌いが多い人の ”それぞれの理由” を聞いては笑ったり呆れたりしているのである。

2003 / 03 / 09 (日) ¦ 固定リンク

必需品 二つ目 必需品 二つ目

  1月の雑感で首のタオルが必需品になってしまっていることを書いたが、人にはそれぞれ手放せないものがある。この時期は花粉症の人にとって最も辛い季節であるが、今年はとくに花粉の飛散量が多いとのことで、過敏な人は一カ月くらい前から対策に余念がないようだ。

  幸いにも花粉症にはなっていないので詳しいことは分からないが、早めに病院に行って注射などをしてもらっている人もいるし、治療薬を処方してもらっている人もいる。この季節、花粉症の人にとって ”薬” はまさに必需品なのであろう。それに関連して鼻水が出たときのためのティッシュなども欠かせないだろうし、目薬も必要なのかもしれない。これでは荷物が増えて大変である。

  実際、悩んでいる人も多いらしく Googleで 『花粉症』 を検索したところ 283,000件もヒットした。これだけ情報が氾濫していると、どのページを閲覧したら良いものか悩んでしまうことだろう。そして、これだけの情報があるにも関わらず、未だに完治する薬が開発されていない。どんどん花粉症の人口が増え続けて特効薬がないものだから対策グッズも増え続ける。

  鼻を洗浄する器具、花粉防止メガネ、マスク、飲み薬に健康食品、空気清浄機に加湿器と商品ラインアップも止まるところを知らない。毎年のように少しずつ改良されては新製品が発売されるので、悩んでいる人はついつい購入してしまう。なんでも花粉症関連では 3,000億円規模の市場があるそうだ。

  そんな中で注目を集め、いろいろなメディアで紹介されているのが 『エアサプライ』 とかいう携帯型のマイナスイオン発生器である。Zippo ライター程の大きさの本体に電池を入れて首から下げておくだけで花粉やタバコの煙を除去してくれるのだそうだ。「なるほど便利そうだ」 とは思うが、価格が \19,800 もする。その他のマスクなども一般のものより値段がかなり高い。「人の弱みに付けこみおって」 な感じである。

  こうも色々なグッズが登場し、それぞれに効果があった場合、すべてが必需品となってしまって大変だろうと思う。第一に出費がかさんでしまう。第二に持ち運びも大変そうだ。このままずっと花粉症にならないことを祈っているが、ある日突然に発症してしまうらしいので毎年のように 「大丈夫かな?」 と怯えている。

  喫煙者にとっては当然のことながらタバコが必需品となる。外出のときなど持ち物で最初に確認するのはタバコである。たとえ旅行に出かける時でも荷造りで悩むのが持って行くタバコの個数だったりする。それ以外は何を忘れても 「現地で買えば済む」 と鷹揚に構えており、「家のカギと金とタバコさえあれば何とかなる」 などと言い放っている。タバコだって買えば済む話なのに優先順位が高いのである。

  悪友の一人に 「持って歩くから忘れるのだ」 と、要所要所にすべてタバコを準備している奴がいた。タバコの買い置きとライターを自宅、車の中、職場にそれぞれ準備している。頻繁に遊びに来る奴だったので 「この家にも置いておく」 と言い出し、ついには自分用のタバコとライターを置いて行くのであった。そして、吸っているタバコの銘柄が同じだったので、わざわざ名前まで書いていく始末である。

  前述したように花粉症にはなっていないのだが、慢性的に鼻炎の気があるので点鼻薬は一年を通して必需品となっており、これは悪友と同じで外出用のカバンの中と自宅に常備している。薬が切れて鼻の通りが悪くなるとボ〜っとして集中力がなくなってしまうので仕事中も側に置いて片時も離さない。

  今年の初めに少し風邪気味になった時、咳とか鼻水が楽になればと 『ヴィックス・ヴェポラッブ』 を買ってみた。それを塗って寝たところ、すこぶる調子が良い。気のせいなのか、香り成分が良いのか分からないが寝つきも良い気がする。そして鼻の通りが良くなるため寝ている間の呼吸も楽なのである。

  「これは良いものを見つけた」 とその日以来、風邪でもないくせに毎晩塗って寝るようになってしまい、今ではすっかり必需品になってしまっているのであった。

2003 / 03 / 02 (日) ¦ 固定リンク

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