自分解体新書 - 25 -

自分解体新書 ~目次~

■ 鼻 その4

若かりし頃に食堂の厨房でバイトしていた時からそうなのだが、玉ねぎの皮をむいても切っても、みじん切りしたとしても目に染みて涙を流すことがあまりない。

もちろん、厨房では尋常じゃない数をこなすので、目がジンジンしてきて薄っすら涙が出ることはあったが、号泣したようになるのとは明らかな違いがあった。

今でもたまに料理はするが、『お買い物日記』 担当者が涙を流して玉ねぎを処理する横で平気な顔をしているので不思議そうにされる。

包丁使いを先輩から教えられ、垂直に降ろさず状況によって斜め前に滑らせるように切ったり、手前に引きながら切ったりすることが身についているため、玉ねぎの繊維を潰さず断ち切るので涙が出る刺激成分が飛び散らずに済んでいるのかとも思ったが、厨房でも周りの人がボロボロと涙を流したりしていたので技術的な差ではなく体質なのかとも思っていた。

最近、テレビで玉ねぎを切っても涙が出ない方法というのをやっていたのだが、それは鼻にティッシュを入れるというものだ。

つまり、鼻の粘膜から刺激成分が入りにくくすると涙が出ないらしい。

以前から何度も書いているように、自分は慢性的な鼻炎である。

それほど鼻の通りが良くないため、玉ねぎを切っても平気なのかもしれないと思ったりしたのだがどうだろう。

■ 肩 その2

ここ何年も、ずっと左肩が痛かった。

普段の生活に支障はないのだが、何かの拍子に左肩に痛みが走る。

特に顕著なのは左手で下から背中をかこうとする時だ。

ズキンと強い痛みがあり、腰から上に手が届かない。

仕方がないので背中がかゆい時は右手を使ったり、右手で届かない場所は孫の手を使ったりしていた。

ところが、ここのところ痛みが軽くなってきたのである。

まだ痛みは消え去っていないものの、一定程度まで背中に届くようになってきたし、その痛みもピーク時の半分以下だ。

このまま放っておけば、いつかは痛みもなくなるだろうか。

■ 眉毛 その3

頭はもちろん、ヒゲにも鼻毛にも、そしてあんなとこやそんなとこまで白い毛が生えてきているし、一般的には生えないまつ毛にまで白い毛が交じるのは以前から書いている通りだが、ただ一カ所まだ生えていない最後の砦とでも言うべき場所があった。

それが眉毛だったのだが、つい先日、その眉毛に白い毛が生えているの発見してしまい、大きな衝撃を受けてしまったのである。

髪やヒゲが白くても、さほどのことではないと思うが、眉毛が白いのは完全なる爺さんではないか。

81代総理大臣だった村山富市氏もそうだったが、眉毛が白いと本当に爺さん臭い。

今はこれ以上増えることなく、生えたてきたとしても年に 1-2本のペースであることを願うばかりだ。

■ 指 その5

指先がボロボロになった件のその後だが、実は今も右手の親指、人差し指、中指がボロボロになることを繰り返している。

皮膚科には行かずに市販薬を使っているのだが、就寝前に塗って綿手袋をしたまま寝る毎日だ。

処方薬と同様に症状は改善し、毎日続けていると完全にと言ってよいくらい綺麗に治る。

ただし、そこで薬を塗るのを止めると数日後には指先がボコボコしてきて硬くなり、皮がむけて血が出てしまうということを繰り返す。

6月から続いた隔週の帰省の際には症状が出ることは少なかったので、やはりマウスを触るのが原因だと思われるが、マウスを触り続けて約30年、どうして今になって症状が表れたのだろう。

パソコンの購入時期と発症時期が近いので、新たに使い始めたマウスに使われている樹脂か塗料が原因かとも思ったが、違うマウスを使ってみても症状に変わりはなかったので違うらしい。

花粉症は、去年まで、いや、先週まで何でもなかった人が、ある日突然に発症するものらしいが、この手荒れも皮膚の耐性が限界に達し、突然の発症となったのだろうか。

これから先も、マウスを使う限りは毎晩の指先のケアが欠かせないのかも知れない。