真性雑感 第二十版

真性雑感 ~目次~

■ 東京都知事選挙

北海道に住んでいるが、東京都知事が誰になろうと関係ないとも言ってはいられない。

3代続けて任期を全うせず、猪瀬、舛添氏にあっては金銭がらみのドロドロした内容で事実上の辞任に追い込まれた形になっているので、今度こそはクリーンで任期の最後まで勤め上げられる人が選ばれてほしいものだ。

小国の国家予算に匹敵する税収がある東京の行く末は、日本の未来を左右することになるだろうし、それだけの首都の長が選ばれるということに世界の関心も一定程度は集まっている。

自分には投票権がないので何を言っても無駄だが、有力三候補である鳥越俊太郎、増田寛也、小池百合子(立候補届け出順)のうち、言っていることに現実味や妥当性があり、実務能力も兼ね備えていそうなのは増田氏くらいなものだが、やはり知名度の高い鳥越氏と小池氏のトップ争いになるのだろう。

石原伸晃氏はつまらない意地を張ったり過去の確執にこだわったりしないで、素直に小池氏をかつげば良かっただろうし、自民党本部も得意の「まあまあ」作戦で玉虫色に染め上げ、候補を一本化すべきだったのではないか。

自民党員、支援団体の票が割れ、増田氏と小池氏が取り合えば、いくら野合と批判しようと一応は結集した野党連合に負ける危険性が高いものと思われる。

鳥越氏が文春のスキャンダル報道を切り抜け、身の潔白を証明できたなら、今の勢いを保持したまま一気にゴールを駆け抜けるのではないだろうか。

■ アメリカ大統領選挙

色々あるがトランプ氏の勢いが止まらない。

強いアメリカ、アメリカの利益、アメリカのための政治を最優先事項としているあまり、彼が大統領になった場合には外交戦略の見直しを余儀なくされるかもしれない日本も含めた世界各国は、選挙戦の行方を固唾を飲んで見守っている。

日本で大問題になりそうなのは TPPと防衛だが、特に防衛に関しては本気で心配しなければならないだろう。

単純にはアメリカに守ってほしければ費用を全額負担せよ、それが嫌ならアメリカ軍を撤退させるから自衛せよ、核の傘がなくなるのが不安なら核武装せよというのがトランプ氏の言い分だ。

もし仮に、本当にそうなって日本が
「はいそうですか」
と言って核武装した軍隊を持つことにでもなったらどうするのか。

そうなって困るのはアメリカそのものであり、周辺各国も半狂乱になるに違いない。

事実、先月の20日にアメリカ副大統領のバイデン氏が
日本は実質的に一夜で核武装する能力がある
と発言しただけで世界がざわついた。

トランプ氏が大統領になったら困るのは、日本よりも中国だろう。

そして、何よりそれを恐れているのは北朝鮮に違いない。

なにせ彼は金正恩書記に対して
「こいつは悪い独裁者野郎だ」
「暗殺以上に最悪の運命が待っているだろう」
などと毒を吐いているし、
「北朝鮮問題を解決しないなら、中国を潰してしまえ」
と息巻いている。

そして、軍撤退、核武装などの話しを持ち出すのは日本に対して北朝鮮攻撃を期待している表れではないかととらえる向きもあるらしい。

そうなってはたまらないはずの北朝鮮メディアが『賢い政治家』のトランプ氏を『支持』と表明したのは褒め殺し作戦なのだろうか。

ヒラリー・クリントン氏も人気のない政治家の上位にランキングされているので支持はイマイチ広がらないが、中国、韓国、北朝鮮が必死にトランプ氏の当選阻止を図るだろうから少しだけ有利なのではないかと思われる。

■ ポケモンGO

昨日の独り言にも書いたが、いよいよ日本でもポケモンGOの配信が開始となった。

妖怪ウォッチに押されつつも、いまだに人気のキャラクターだけに子供から大人までを巻き込む一大ムーブメントとなることだろう。

家庭用ゲーム機の不振で業績低迷が続いていた任天堂だが、ここにきて一発逆転の大ヒット作品が生まれて一息ついているのではないだろうか。

しかし、ハードウェアからソフトウェアに軸足を移したとなると、いかに全世界でヒットする作品を作り続けられるかが存続の鍵となる。

任天堂にとっての勝負はこれからだろう。